昨日のエントリに関連する内容ってことで、これも旧ブログからのリバイバル投稿です。※こちらは2021年に書いたものです。
で、何かのWEBサービス等、アカウントの作成登録に「メールアドレス」を使用する場合、「これだけはやめとけ」ってやつがいくつかあります。
某WEBサービスのCSとして、改めてその点について強く注意喚起しておきたい。っていうか、過去にも書いてるんですけどね。
※関連過去ログ
昨日SNSアカウント放置の危険性に言及したので、久々に旧ブログからリバイバル投稿します。 2018年に書いたやつでしたが、内容の鮮度には問題ありません。 アカウントが乗っ取られた?そんな時は慌てず騒がず「メールを開け」 Insta[…]
ただ、「登録のメールアドレスが使えなくなって、ログインできない、IDわかんない、パスワード再設定ができなくなった」というお問い合わせがあまりにも多すぎる。
その9割くらいは大体これに当てはまるので、「本当にやめてほしい。てゆーかやめろ!」というウンザリしている恨みをふんだんに込めて、改めて書きます。ちょっと愚痴っぽくなるけど、勘弁してくれ。
この種のメールアドレスでの登録はやめておけ!
あまねくWEBサービスに対する登録において、「この手のメールアドレスでの登録はやめとけ!」ってやつがいくつかあるんだけど、それがこれ。
- 携帯キャリアメールアドレス(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp等)
- プロバイダメールアドレス(@ybb.ne.jp、@nifty.com等)
- 独自ドメインメールアドレス(自分で作ったメールアドレス)
まず理由として、これら3種がが何故ダメなのかと言うと、これらは全に共通しているのは「契約状態の変動により、途中で使えなくなる可能性が非常に高いから」だ。
そして、独自ドメインメールアドレスは、サーバやメーラーの設定を自分で自由に変えられるので、うっかり変にいじって使えなくなるということも非常に多い。故に、安定的ではないからなんですよね。
とりあえず、詳細について以下で述べます。
携帯キャリアメールアドレスの場合
要は、携帯なら「機種変したタイミング」で変わるし、プロバイダも乗り換えたら当然それまでのメールアドレスは使えなくなるよねって話。
で、登録用のメールアドレスとしてその手のメールアドレスを登録しちゃう人って、十中八九自分がそのメールアドレスで登録したことを忘れるし、覚えてても使えなくなった時点で即変更せず、面倒臭がってそのまま放置するんですよ。
まあ携帯は、最近だと機種変してもメアドを引き継げるらしいけど、そもそも「携帯メール」などという時代遅れなものを使うことがないので、ぶっちゃけよく知らない。
あと、携帯キャリアメールアドレスを推奨できないもう1つの理由が、「迷惑メールのフィルタリングが強すぎること」にある。
10年以上前にキャリアメールアドレスをターゲットとしたスパムメールが大流行していた時代は、携帯各社が「独自ドメインのメールアドレスは問答無用でブロック」なんていう乱暴なことをしていたこともあった。
今はどうか知らないし、ある程度は緩和されているかもしれないけど、そうだとしてもその名残は確実にあって、「メールが届かない」系のお問い合わせをしてくる人の大半は「キャリアメールアドレス」であることが殆どだ。
なので、キャリアメールアドレスの利点なんて、個人間での利用くらいしかなく、もはやそれすら化石と化しつつあるのが現状なので、いい加減はやくここから脱却すべきだと思う。
プロバイダメールアドレスの場合
プロバイダメアドに至っては「そんなもん使う人いるの?なんで?」って聞きたいくらい、最も使う必要のないメールアドレスだと思うんだけど、なんで使うの?マジであれの存在意義がわからん。
プロバイダが発行している「フリーメールアドレスを」使ってるって言うなら、プロバイダ解約しても継続利用できるから全然いいんですよ。例えば「@yahoo.co.jp」とかであれば。
けど、プロバイダの契約者だけが使えるメールアドレス(Yahoo!であれば【ybb.ne.jp】)なんか、解約したら使えなくなるわけですよ(確かね?)
キャリアメールアドレスにしてもそうなんだけど、要は「恒久的に使えないメールアドレスなんかそもそも使うな」って話なんですよ。
確かに「プロバイダ契約している人しか使えない」という点でも「信頼性の高さ」を理由として未だに推奨している人もいますけど、そんなものは15年も20年も前の話。
寧ろぼくから言わせれば、上記の理由で恒久的に使えないメールアドレスなんかに、信頼性を見出している時点で、ITリテラシー低くないすかって話。
なので寧ろ「Gmail」を提示・公開することで、連絡のスムースさをアピールできると思うんですけどねえ。
独自ドメインメールアドレスの場合
じゃあ、「自分でドメイン取って作ったメールアドレスだったらいいだろう」って思う人いると思うんですけど、それもやめとけって話。
だって、あなたちゃんと自分のドメインの管理できますか?ドメインの更新本当に忘れない?絶対に?
悪いけど、ぼくは信じませんよ。
もうかれこれ、いろんなWEBサービスのCSを7年くらい渡り歩いてきてるけど、冒頭にも先述したように、ID / PW確認不可で泣きついていくる人の大半の中に、この「独自ドメインメールアドレス」もあるからね。
独ドメをオススメしない理由としては、先述のように「更新忘れ」ってのが一番多い。
特に酷いのが、独自ドメインを設定できるWEBサービスで、その中で使ってる独自ドメインメールアドレスを「登録メールアドレス」にしていた場合、そのドメイン切らした上でID / PW迷子になんてなられるとね、マジでもうお手上げで詰むんですよ。
WEBサイトは表示されないわ、更新しようにもID / PWわからんわ、ID確認やPW再設定しようにも、ドメイン切らしていることでそもそもメールアドレス自体が無効化されてるわで、何もできなくなる。
すると、サービスによっては非常に面倒くさい手続きを経て本人性確認をおこなって、登録メールアドレスの変更を余儀なくされるわけ。
会社のドメインでメールアドレス作って、社外に向けて公開しているメールアドレスがあるっていう分にはまだいいんだけど、それで何かのサービスに登録なんてするな。
でかい会社ならそのへんの管理はまだしっかりしていそうだけど、そんな会社ですら、担当者にそのへんのリテラシーがないと、割と大きな会社でもドメイン期限切れを起こすことはよくある。
まして個人や個人事業主程度だと、その辺の管理は間違いなく杜撰になるので、絶対にオススメしない。
そもそもオリジナルのメールアドレス要る?
というか、これ言っちゃ身も蓋もないの承知で言うけど、そもそもオリジナルのメールアドレスなんて作る必要なくない?って話。
別に法人のメールアドレスがGmailとかでも全然いいと思うし、割とそういう法人ありますけどね。
どうしても法人名のドメインによるメールアドレスが必要なら、それはそれで「表向きのもの」というか、「受信専用のメールアドレス」にしておけって話。そのメールアドレスで取引先やクライアントとやり取りなんてするなと。
「スパム防止」や「情報漏洩のリスクヘッジ」を考えたら、会社ドメインでのメールアドレスなんか沢山作るもんじゃない。
過去に、製粉会社のサーバーがバックアップも含めて大規模なサイバー攻撃に遭い、復旧できなくなったというニュースを紹介したけど、あれも恐らく「メールアドレスきっかけ」だとぼくは思ってる。
※関連過去ログ(旧ブログ)
先日、大手製粉会社に対し、これまでに例を見ない大規模なサイバー攻撃があったみたいですね。 https://www.itm…
そもそも今の時代、法人の規模感に関係なく、メールアドレスなんて公開しないほうがいい。故に、余程の理由でもない限り、法人でもオリジナルのメールアドレスなんて持たなくていいと、ぼくは考える。
あと、サーバ移転とかした時に、DNSの変更もすると思うけど、その後、自分のメールクライアントでちゃんとその設定滞りなくできます?送信テストとかで動作確認してます?
その辺りの操作等も含めて問題なくこなせます・慣れてます・大丈夫です!ってんならまだいいけど、そうじゃないならやめとけって話。
独自ドメインやDNSやメールクライアントの仕組みすらろくに理解出来てないくせに、無理してやるなと。一回テストのメールアドレス(昔の言い方で言うところの “捨てアド” )で、テストと言うか練習してこいと。
注意:Gmailアカウントは「2年間放置」していると削除されちゃう
先日この件に軽く触れたんですけど、そんな最強なGmailでも「2年間送受信すらおこなわれないまま放置していると、削除されちゃうよ」って話です。
※関連過去ログ
またしてもニュースを摘んでいきます。 Twitter BLUEユーザー動画ダウンロード可能に https://twitter.com/yusuke1006_t/status/1685831513139765248 日常的な生活の中[…]
でもそのアカウントを別のサービスでのログインキーとして使用中だったり、YouTubeチャンネルを持っていたり、アプリストアに登録していたり、ギフトとかの残高が残っていればその対象からは外れるみたいです。
あと、回避するためには「2年間で1回でもメールの送受信をおこなう、YouTubeの動画の視聴履歴を残す」等すればOKみたいです。
なのでぼくは先日、全てのGoogleアカウントにログインし、それぞれのアカウントからメインのメールアドレス宛にメール送信をしました。
かつ、Gmailは送信予約もできるので、約2年後の7月末辺りにも送信予約をしておいたので、4年は安心ですね。
この件、アカウント削除回避の為には「2年間に1回でもメール送受信していればOK」らしいので、念のため保有Googleアカウント全てにログインし、メインのメアド宛にメール送信した
かつ、2年後の7月末辺りにもメールの配信予約をしておけば、その間非アクティブだったとしても削除は回避できると思う。 https://t.co/ptnFuHl1iG
— (株)ゆう (@yusuke1006_t) August 10, 2023