日々生活していると「やべ！急がな！」って瞬間って多々ありますよね。信号が点滅してる時、電車に乗り遅れそうな時、寝坊した時、などなど。
けどぼくはもう、ある時から「やめた。おれはもう基本、急がない」と決めた。
「急に走らされる状況」が嫌い
それこそ例として出した「信号が点滅している時」なんかがそうなんですけど、こういう時によく小走りで駆け抜ける人いるじゃないですか。そういう状況に遭遇するにつけ、「そこで急ぐ意味ある？」ってあるときから思うようになって。
いや別に、待てばよくない？って話じゃないですか。
そこで急いで渡ることで、確かに「信号の待ち時間の発生」をゼロにすることはできるでしょう。けど、そこで節約できる時間なんてせいぜい1～2分程度のことでしょう？
でも焦った状態で信号渡ってるから、結果的にものすごく汗が出るんですよね。電車に飛び乗った時もそう。人は焦ると「汗が吹き出す」じゃないですか。「焦る」と「汗」でちょっとややこしいけども。
なんか、そうまでして得られるものって多分何もないんですよね。
「いや、絶対にこのタイミングでいかないと間に合わないこともあるじゃん？それはしょうがなくない？」って言う人いると思うんですけど、そんな人にぼくは言いたい。バカなんですかと。
そんな事を言うなら「じゃあお前。もっと時間に余裕持って早く家出りゃいいだろ」って話じゃないですか。いやまじで。
なので、絶対に間に合わなければならない場合については「早く家を出ればいい」だけなんだけど、そこまで重要じゃない場合でもつい走っちゃうときってあるじゃないですか。
あれってなんでだろうって考えたら、おそらく「あとちょっと早ければ次のを待たずに済んだのに、間に合わなかったがために待つハメになった」というのが、おそらく「ものすごく損をした気分」にさせるからだと思うんですよね。
人って、とにかく「得をしたい」以上に「損をしたくない」という生き物なので。いわゆる「プロスペクト理論」ってやつですね。
そもそもぼくは「急かされる」のが死ぬほど嫌い
職場でもプライベートでも、なんかやたら「急かしてくる人」っていません？
あれって、「人の貴重な時間を、強制的にその人の都合によって侵食される不快さ」ってことじゃないですか。
例えば、仕事で予めそのタスクの締切が定められている状況で急がなければならない場合であれば、そもそもそこに間に合うように時間割を組めなかった側がシンプルに悪いって話ではある。
けど、割り込みで入ってきた案件等に自分が巻き込まれて、「なる早で！」とか言われても「はぁ？」って話じゃないですか。「知らねーよおめーの都合だろ？」って話じゃないですか。
日常生活的な部分でも、「家族で電車に乗って出かける」みたいな局面で、「何時何分の電車に乗る」等、デッドラインが共有されている状態で一方がちんたらやってる場合だったら、「何モタモタしてんだ早くしろ」と怒られてもしゃーない。
けど、一人だけが急がなければならない状況で「ちょっと急いでるから早くして！」とか言われると、「いや知らんがな！」って話ですよね。まじで。「間に合わすことができなかったお前が悪い」って話ですから。
なので、ぼくはそういう時でも「急がない」と決めてます。それによりたとえ関係が悪化しようが関係ありません。「ぼく時間」は「ぼくのため」のものであって、「アンタのためのものではない」って話ですからね。
そこでぼくが急いでもその人が間に合う保証なんて無いし、それ以前に「ぼくに1秒のメリットも発生しない」し、何より「その人のためにもならない」ですし。
で、そうした状況を挽回しようと、あとからご機嫌を取るために「さっきはごめんねすごく急いでたから」ってフォロー入れてきたとしても、「いやそういうことじゃねーから」って話じゃないですか。
だって、そういう不快さって、その瞬間にチャラにできなければ何の意味もないですから。
人によって感じ方の大小の差はあれど、特に「人の都合のみで時間が奪われることによって生じる不快さ」って、数あるストレスの中でも特に大きいと思うんですよね。だって「人生削られているのと一緒」ですからね。
結局「急いだところであまり意味はない」ということ
長々書いちゃいましたけど、結局「急がなければならない状況」を発生させてしまっている時点で「もう遅い」みたいなところがあるじゃないですか。
だったら無理して急がずに、次を待てばいいじゃんって話だと思うんですよね。汗もかかなくてすむし。
何より「焦ってるから急がなきゃいけない」って思っちゃうわけじゃないですか。けど、焦ってる時に急げば急ぐほど逆に焦りが増すから、結果ミスや抜け漏れも増え、何もいいことなんて無いわけですよ。
もう遅れちゃったらその時はその時で詫びを入れて、ゆっくりやればいいんですよ。どのみち失った時間は取り戻せやしないんだから。