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【ドラマ】極悪女王(2024 / NF:全5話) ⇒ 最&高

極悪女王(2024 / Netflix:全5話)

https://netflix.com/title/81351263
製作年・国 2024年 / 日本
配信開始日:2024年9月19日
製作総指揮・監督・脚本・音楽 ■企画:鈴木おさむ
■脚本:鈴木おさむ / 池上純哉
■監督:白石和彌
■エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一
■プロレススーパーバイザー:長与千種
■オープニング:ゆりやんレトリィバァ「Dump the Heel」
■エンディング:Awich「Are you serious?」
キャスト ダンプ松本:ゆりやんレトリィバァ
ライオネス飛鳥(クラッシュ・ギャルズ):剛力彩芽
長与千種(クラッシュ・ギャルズ):唐田えりか
ジャッキー佐藤(ビューティ・ペア):鴨志田媛夢
マキ上田(ビューティ・ペア):芋生悠
ジャガー横田:水野絵梨奈
デビル雅美:根矢涼香
大森ゆかり:隅田杏花
ジャンボ堀(ダイナマイト・ギャルズ):安竜うらら
クレーン・ユウ(ダイナマイト・ギャルズ):えびちゃん(マリーマリー)
ブル中野(極悪同盟):堀桃子
影かほる(極悪同盟):戸部沙也花
ラブリー米山:鎌滝恵利
松本里子(ダンプ松本の母):仙道敦子
松永高司:村上淳
松永国松:黒田大輔
松永俊国:斎藤工
阿部四郎:音尾琢真
時間 60分~82分 / 全5話
ジャンル 伝記もの, 実話ベース, 格闘技

評価

最&高

※2024年9月時点における、映画・ドラマ・アニメすべて含む個人的今年最高評価の作品。

あらすじ

80年代の女子プロレスブームの立役者でもある極悪女子プロレスラー「ダンプ松本」の、デビューから引退までを描いた伝記ドラマ。

感想

兎に角、各役者さん達の役の作り込み・演技・鬼気迫るプロレスシーンのリアリティによる迫力が半端ない。

加えて、昭和という時代の再現度も相まって、途中本物のプロレスを見ているような気分に何度もなったし、登場する女子プロレスラー役の人たちがもれなく全員かっこよかった

特に剛力彩芽さん演じるライオネス飛鳥が、マジでライオネス飛鳥すぎてびっくりした。

また、当時のプロレスとTV局の関係性と言った業界の裏側も詳らかにしていて、業界モノの話としても非常に興味深く、そうした点においては2023年7月に話題になったNetflixドラマの「サンクチュアリ」に非常に近いものを感じた。

ストーリー的には全5話でありながら、第3話まで主人公「松本香」がパッとしない状態が続く中、同期入団の「長与千種&北村智子(後のライオネス飛鳥)」の激熱すぎる対戦。

そしてそこからの「クラッシュ・ギャルズ」の結成からスターダムにのし上がる活躍が描かれるため、「主役として存在感薄くなっちゃってない?大丈夫?」となった。

が、そうした中、相変わらず卯建の上がらないプロレスラーとしての苦しい状況の中での「実の父親とのこれまで関係性」も含めたある出来事をキッカケに、「怒り」を原動力として闇堕ちのような形で「ダンプ松本」が生まれた瞬間が非常に面白く、クラッシュ・ギャルズの活躍に時間を割いたのがちゃんとフリになっていた事がわかる。

その上での最終話での「ダンプ松本引退試合」における長与千種とのやり取りでは、お互いの苦労や苦悩を知ってしまったからこそ、そのドラマと、少年漫画のような胸熱展開に涙が止まらなかった。

ぼくは基本、映画やドラマで涙することが殆どないが、これはもう流石に涙なしには見れなかった。

そういう意味でもプロレスというコンテンツって、「良いドラマ」なんだなとつくづく思ったし、熱狂的なプロレスファンの気持ちがわかった気がした。

唯一、難をあげるとするならば、松本香がダンプ松本に変わって、「一切のプライベートや自分自身を殺してダンプ松本で在り続けることの苦悩」についても、もう少し描いて欲しかったなというところはある。

あれだけ優しかった香なのだから、いくら闇堕ち的な経緯で「ダンプ松本」として覚悟を決めたと言ってもまるっきり正反対の人格を演じ続けなければならなかったわけだし、その誹謗中傷が家族にも向いていた事実を考えると、絶対に苦悩はあったはずだろうから、欲を言えばそこも描いて欲しかった。

そう考えると、やはりあの濃密なドラマだから5話では足りなかったと思う。

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