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【アニメ:特撮】ULTRAMAN(2019:S1&S2)全13+6話 / NF ⇒ 面白かった

Netflix限定アニメ「ULTRAMAN」のS1(全13話)とS2(全6話)を見ました。非常に面白かったと思います。

「リブート作品」としては評価すべき作品だと思う

ツイートにも書いたけど、ウルトラマンをリメイクするにあたって「巨大化させない」という部分と、「人間がパワードスーツ的なものを装着し、言語を用いながら戦っている」という部分に持っていったのは、個人的に最も評価できるポイントだと思っている。

故に、もうこの時点で「ウルトラマン原理主義」からしてみたら「前提が入ってこない」、「そんなものはウルトラマンとは言えない」と拒否反応を示すだろうことは想像に固くなく、そういう意味で完全に見る人を選んでる。

おそらくいい意味で「ウルトラマンにそこまで思い入れが強くない人」が考えてるんだと思う。

けど、音楽におけるカバーやトリビュートも含め、作品のリメイクやリブートって「それくらいやってくれないと意味ないじゃん」って思うんですよね。ましてや最初のウルトラマンが開始したのって「1966年」ですよ?

2023年時点で「57年も前のコンテンツ」なんだから、それを全く同じようにやったってしょうがないし意味がない。

そこまで原理主義を貫くなら、見る側は、(あるのか知らんけど)DVD BOXでも買えばいいし、やる側は(できるなら)再放送とかやればいいじゃんって話だ。

でも、21世紀にそれをやる意味や意義を考えたら、「今、想像できるテクノロジー」を「今駆使できるテクノロジー」でフルに使って表現すればいい。

そういう意味では、本作品はかなり意欲的に切り込んでいて、「リブート作品」としてみた場合は、かなり評価できると個人的には思っている。

デザインそのものや、マスクの中の描写なんかは完全に「アイアンマン」だけど、ウルトラマンを「異星人」ではなく「パワードスーツ型」にしようとしたらそうなっちゃったって言う結果だと思う。

ので、それをいい意味で開き直ってそのまま使ったと言う潔さも、ぼくは評価したい。

けど「シナリオ的には」ぶっちゃけイマイチ

バトルシーンが毎回「渋谷のスクランブル交差点」なのは芸がなさすぎる。

一般市民がウルトラマンや異星人の存在自体を認知している設定とは言え、普通に考えたらそんな市街地等で戦闘が始まったのならば、すぐさま警察なり自衛隊なり科特隊が現場に急行して、避難誘導等をおこなうはず。

なのにそうした描写があまり見られない上、ウルトラマンたちは人気の少ないところに誘導する等の工夫をするとかそういう動きも全く見られない。平気で渋谷のスクランブル交差点で投げられたバス車両を払い除けたりする。

やってることの茶番っぷりが「スーパーの屋上のヒーローショー」過ぎてキツい

また、第8話で佐山レナのライブ会場に「アダド」が現れて交戦状態になった際も同様で、観客を避難誘導させないどころか、佐山レナがマイクを通してウルトラマンに対してメッセージを送るとか、やってることの茶番っぷりがあまりに「スーパーの屋上のヒーローショー」過ぎて、見てて恥ずかしくなるレベルだった。

そもそも戦闘シーンが少なくて物足りない

全体的な動きはモーションキャプチャーなので、殺陣は非常に実践格闘技的な部分もあり、戦闘シーンそれ自体は結構迫力があるものもある。

でも、ストーリーや世界観重視の作品だからなのか、それだけにその数が少ないのがちょっと残念。

だったらせめてシナリオをもう少し面白くして欲しいところなんだけど、どうにも各人物たちのセリフに重みや説得力がなくて、シナリオの薄っぺらさが浮き彫りになる。

要するに各キャラクタに魅力がまったくなく、かつ感情移入も出来ない。唯一、江口拓也さんが演じた「諸星弾(モロボシ・ダン)」がカッコよかったかなってくらい。

まとめ:でもなんだかんだで面白い

イマイチな部分や惜しい部分はたくさんあるけど、なんだかんだ、CGの技術が非常に高いので、それだけでも見る価値は十分にあるかなと。

なので、2023年5月に始まるFINAL SEASONが楽しみではあります。

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