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【映画】メタモルフォーゼの縁側(2022 / NF) ⇒ 面白かった

メタモルフォーゼの縁側(2022 / Netflix)

https://netflix.com/title/81906790
製作年・国 2022年 / 日本
公開日:2022年6月17日
製作総指揮・監督・脚本・音楽 ■原作:鶴谷香央理
■監督:狩山俊輔
■脚本:岡田惠和
■劇中漫画:じゃのめ / 鶴谷香央理
■音楽:T字路s
■主題歌:うららと雪「これさえあれば」
キャスト 芦田愛菜
宮本信子
高橋恭平(なにわ男子)
古川琴音
汐谷友希
伊東妙子
菊池和澄
大岡周太朗
生田智子
光石研
時間 118分
ジャンル ヒューマンドラマ, 友情モノ, 漫画原作

評価

面白かった

あらすじ

たまたま入った本屋で何も知らずに絵柄に惹かれたという理由だけで買ったマンガが「BL」で、それ以降すっかりBLにハマってしまった老婆と、その本屋でバイトしているBL好きの女子高生が出会う友情モノ。

感想

年齢も立場も境遇も何もかもが異なる2人がふとしたきっかけで出会い、友情が芽生えるというのは話としてはまあ割とよくある。

が、よりにもよって「おばあちゃんがBLにハマる」というのもそうだし、そこから友情が芽生えるというのが面白い。

またその面白さもさることながら、感情を大きく揺さぶってくるような刺激的な展開ではなく、いい意味で大した事件が起きない終始ほっこりする展開なのが逆に心地良かった。

とは言え、そんな中でも主人公「うらら」の、思春期特有の劣等感や苦悩なんかも過不足なく描いており、これはこれで感情移入しやすかったので、大きな出来事が起きない物語でも最後まで決して退屈すること無く話が進む脚本と、主演二人の演技は本当に素晴らしかった。

だが、うららの幼馴染の男の子が「留学しようとしている恋人を見送るべきか否か(見送らなくていいよね?の確認)」をうららに相談するシーンで、うららが即答で「いいえ」と答えたことに対し、「いやそこは流れ的に “はい” でしょ」と幼馴染が言うシーンがある。

が、それこそそこは流れて気に言えば「彼女を見送るべき」の方に倒れるほうが自然で、そもそも質問の仕方からして何故「見送らなくていいよね?」の確認だったのか、その点だけちょっと「ん?」となった。

あと、BL好き高校生のうららが、「初めて漫画を描き即売会に出品する」というのは、流れとして少々アクティブすぎる感があるし、またその描いたマンガの作画クオリティがいくら初心者でも「小学生すぎる」というくらいに低いのも若干、気になったっちゃなった。

いくら初めて描くといっても、BL好きでややオタク気質のある感じのキャラなのだから、「これまで誰にも見せることはないが趣味で描いてはいた」という設定にして、「初めてにしては荒削りだが素質はある」みたいな方が自然だったのかなという気もする。

あと、欲を言えば、劇中のBL漫画の作者「コメダ優」視点の話も、もうちょい見たかった。

ともあれ、本作の原作や、BL自体にも興味が湧くくらいには面白いと感じた良作。

 

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