スオミの話をしよう(2024 / Netflix)

評価
まあまあ
あらすじ
富豪の妻が突如行方不明になり、かつての元夫たちが次々と集められる。
彼らが語る「スオミ」という女性の姿を通して、彼女の謎が少しずつ浮かび上がっていく──ミステリー仕立ての群像コメディ。
感想
レビューサイトではかなりの酷評が目立つが、コメディ作品として見れば全然許容範囲内。
個人的には普通に楽しめたし、むしろ“三谷幸喜作品らしさ”が全開で安心するタイプの一本で、監督・脚本が三谷さんと聞けば、開幕5分で「あ、これはもう完全に三谷ワールドだな」と分かる。
良くも悪くも“舞台出身の語り口”そのもので、セリフ運び・構成・テンポ、どれを取っても劇場的で、そこにハマれるかどうかで評価が大きく分かれると思う。
物語としては、「ひとりの女性を複数の視点から浮かび上がらせる群像劇」が中心で、ミステリー要素は終盤のオマケ程度なので、古畑任三郎的な巧妙なレトリックを期待しちゃうと肩透かしを食らうだろう。
また、テーマ性や物語的な深みもほとんどなく、会話劇とキャラクターの掛け合いで押し切るタイプ。
だからこそ、“純粋にコメディとして割り切って楽しめるか”が分水嶺になる。
個人的には、スオミも魅力的ではあるが、それ以上に薊のキャラクターが印象的だった。
この作品は、キャラの立たせ方に関しては相変わらず三谷節が冴えており、全員どこかズレていて、でも妙に憎めない。
結局、“話のうまさ”より“人物の会話の妙”で成立しているあたり、やっぱり三谷作品だなと思わされる。
作品情報
| 製作年・国 | 2024年 / 日本 公開日:2024年9月13日 |
| 製作総指揮・監督・脚本・音楽 | ■監督・脚本: 三谷幸喜 ■製作: 玉井宏昌 石塚紘太 ■音楽: 荻野清子 |
| キャスト | 長澤まさみ 西島秀俊 松坂桃李 瀬戸康史 遠藤憲一 小林隆 坂東彌十郎 戸塚純貴 阿南健治 梶原善 宮澤エマ |
| 時間 | 114分 |
| ジャンル | ミステリ, コメディ, 三谷幸喜 |
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スオミの話をしよう(2024 / NF)
まあまあ
富豪の妻が行方不明になり、かつての元夫らが勢揃いしその謎に迫っていくミステリーコメディ
レビューサイトではかなり厳しい評価のようだが、コメディということであれば全然許容範囲内なので、ぼくは普通に面白いと思ったが、https://t.co/u3uKm30Twr pic.twitter.com/0doeq6UjTq
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) October 25, 2025
そういう意味で言うと、テーマはおろか物語的な深みは一切ないので、あくまでコメディとして割り切れる人じゃないとつまらなく感じてしまうと思うので、その辺りが評価の分かれ目なんだと思う
あと個人的にはスオミも魅力的だが、薊の方が好き。
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) October 25, 2025