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【映画】DEATH NOTE Light up the NEW world(2016 / NF) ⇒ まあまあ

DEATH NOTE Light up the NEW world(2016 / Netflix)

https://netflix.com/title/81032533
製作年・国 2016年 / 日本
公開日:2016年10月29日(土)
製作総指揮・監督・脚本・音楽 ■原作:大場つぐみ・小畑健「DEATH NOTE」
■監督:佐藤信介
■脚本:真野勝成
■製作総指揮:
奥田誠治(ゼネラルプロデューサー)
門屋大輔(エグゼクティブ・プロデューサー)
■音楽:やまだ豊
■主題歌:安室奈美恵「Dear Diary」
■劇中歌:安室奈美恵「Fighter」
キャスト 三島創/中上亮:東出昌大
竜崎/新井正幸:池松壮亮
紫苑優輝:菅田将暉
青井さくら:川栄李奈
弥海砂:戸田恵梨香
リューク:中村獅童
御厨賢一:船越英一郎
アーマ:沢城みゆき(声の出演)
ベポ:松坂桃李(声の出演)
時間 135分
ジャンル サスペンス・ミステリ, DEATH NOTE, 漫画原作

評価

まあまあ。

思っていたほど悪くはなかった。

あらすじ

キラ事件から10年後、新たに「6冊」のノートが人間界に落とされ「キラ / L」それぞれの後継者達によるノートを巡るサスペンス・ミステリ

感想

「ノート6冊は多すぎ」という点をはじめツッコミどころも多いが、それでも正統的な続編として整合性を維持しながらも、大胆な切り口で新しい話を作ったことは評価したい。

が、それでもやはり「ノート6冊も要らなかったな」という感想ではある。

特に冒頭のロシア人医師は、ある意味でDEATH NOTEの「健全な使い方」をしていたとも言えるが、本作の本筋には直接関わってこない話なので、関連エピソードとしては蛇足感が否めない。

また、本作ではノートが無差別テロ的な使われ方をしてしまっていることから、原作の「キラ vs Lによる超高度な頭脳戦」とは異なりサスペンス要素にウェイトが置かれてしまっている。

故に、原作に合った「ヒリヒリした駆引きや緊張感」が殆ど感じられなかったは残念。

更には、Lと警察官が主人公ゆえその視点で話が動く関係上、キラ後継者側の存在感が薄くなってしまっているのも緊張感の物足りなさの要因でもあると言える気がする。

また、本作での「L(新井 正幸 – 演・池松壮亮)」のあの粗暴な感じのキャラ自体は別にいいんだけど、結局、本作では頭脳戦が描かれていないことで、「Lの後継者」としての頭脳を持っている感じが全くしなかったのが残念。

主人公である「三島 創(みしま つくる) 演・東出昌大」も、キャラクタ設定上そんなことは無いんだろうけど、でも彼が演じていることでどうしても頭が悪そうに見えてしまう。(彼にはインテリ系の薬は似合わないと思う)

唯一、キラ後継者である「紫苑 優輝(しえん ゆうき)演 – 菅田将暉」の方が余程頭良さそうに見えるという始末。

なんというか、DEATH NOTEの最大の醍醐味は「ノートに名前を書いて人を殺すこと」ではなく、「ノートのルールを巧みに利用しながら周囲を欺く頭脳」と「それを見破ろうとする頭脳」の駆け引きにあり、それが原作&アニメの最もおもしろかった部分でもある。

故に2017年のアメリカ版もそうだったけど、その要素がないと「ただのできの悪いホラー or サスペンス」にしかならないから、スリルも知的好奇心も刺激されず「物足りない」となってしまう。

死神「リューク」のデザインについて

本作では、前作よりもCG技術が向上したことにより、よりきめ細やかな質感や皮膚デザインが可能になった&フェイシャルキャプチャーによって、声を担当していた中村獅童の表情もある程度反映されているとのことだった。

だが、ぼく的には死神のCGについては圧倒的に前作のほうが良かったなと思っている。

本作だと、質感に力を入れすぎていて逆に気持ち悪くなってしまっており、特殊メイクっぽい雰囲気なのが残念。

その点行くと前作は、元の絵を立体感のあるCGに起こしていて、その質感が絶妙ゆえ「ちゃんと実在しているけど架空の生物」という存在感が合って良かった。

弥海砂の寿命問題について

また、「弥海砂(あまね みさ – 演・戸田恵梨香)がまだ生きている」という点に一瞬「え?」とも思った。

というのも彼女は本作(前作の前後編含む)で「死神の目の取引」を「2回」しており、「死神の目の取引をした者はその寿命が半分になる」というルールが存在する。

ということは、彼女の寿命は「残り1/4しかない」という状況だったはず。

そうなると、仮に彼女の本来の寿命が100歳だったとしても、目の取引でその寿命はどんなに長くても「25歳」までにしかならないはず。

キラ事件から10年後となると、劇場版前作での登場時が18歳くらいだったはずなので、本作搭乗前にはその寿命を終えていなければならなかった筈で、その点だけが釈然としない。

※と思って改めて調べてみたら、どうやら目の取引で半分になるのは「残りの寿命」で「本来の寿命が削られるわけではない」ということらしい。

つまり元来寿命100歳・目の取引を20歳でおこなった場合、取引により「残りの寿命80年÷2=余命40年(60歳まで)」ということになると。

まとめ

終わり方は個人的に良いと思うので、連続ドラマだったらもう少し面白くなっただろうにと思う。

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