耳をすませば(1995 / Netflix)
製作年・国 | 1995年 / 日本 公開日:1995年7月15日 |
製作総指揮・監督・脚本・音楽 | 監督:近藤喜文 脚本:宮崎駿 原作:柊あおい『耳をすませば』 製作:鈴木敏夫、宮崎駿 製作総指揮:徳間康快 音楽:野見祐二 制作会社:スタジオジブリ■主題歌: 本名陽子「カントリー・ロード」 オリビア・ニュートン=ジョン「Take Me Home, Country Roads」 |
キャスト | 本名陽子 高橋一生 立花隆 室井滋 露口茂 小林桂樹 |
時間 | 111分 |
ジャンル | ジュブナイル, 純愛, スタジオジブリ, 漫画原作 |
評価
面白い。
あらすじ
読書好きな中3の少女と、バイオリン職人を目指す同学年の少年との出会いを描いたジュブナイル&純愛モノ。
感想
家族・友人・学校・受験そして恋愛という、10代の頃に誰しもがぶつかり抱えるであろう問題を割と現実的に描きながらも決してキレイごとにはせず、かといって批評的に現実を突きつけるでもなく、優しく丁寧に描いている辺りにやはり好感が持てる。
これこそがジブリ映画の安心感のようなものだなとも思う。
また、それでいてその語り口自体に熱や感情を込めすぎず突き放しもしていないので、何と言うか創り手と登場人物の「距離のとり方」が秀逸だなと思った。
この手の作品は創り手側に熱があり過ぎると途端に説教臭くなったり重くなりがちだと思うが、本作には一切それがなかった。
何より、「宮崎駿は脚本のみ」であり原作は別の方の漫画のようだが、ジブリ作品として何の違和感もないので、その親和性の高さもさることながら、原作がかなりの良著なんだろうなということが伺える。
ジブリで恋愛を主軸にした話は本作までに無かったと思うが、それ以外の要素の描き方がまさしくジブリそのものなので、他作品同様、観劇後は温かい気持ちになれる。
ジブリ作品ではあるが、宮崎駿監督作品ではないので一旦スルーしようかと思ったが、見てよかった。