ゲット・アウト(2017 / Netflix)

評価
めっちゃ面白かった
あらすじ
黒人の青年クリスが、白人の恋人ローズの実家へ挨拶に行くが、彼女の家族や使用人たちのどこか異様な言動に違和感を覚え始める。
やがてその家に隠された“恐るべき秘密”が明らかになっていく──そんな不穏さと狂気がじわじわと迫るサイコ・スリラー。
感想
人種問題をモチーフにした社会派スリラーのように見せかけて、実際はジャンル映画として非常に完成度の高い“違和感ホラー”。
冒頭の時点では「リベラルを気取る白人家族の気味悪さ」程度にしか感じないのに、少しずつ空気が歪んでいく演出の巧みさが抜群で、観ていてずっと胃がキリキリするような緊張感が続く。
加えて、ミスリードのさせ方や伏線の貼り方が非常に緻密で、後半に至って一気に“異様な違和感”が“恐怖”に転化していく構成は見事。
ホラーというよりはむしろ心理的なサスペンスに近く、派手な演出や過剰な恐怖描写に頼らない点が逆にリアルで不気味だった。
強い社会的メッセージを孕みながらも、あくまで娯楽作品として成立しているバランスの良さも秀逸で、ジャンル映画としても問題提起としても非常に完成度が高い一本。
作品情報
製作年・国 | 2017年 / アメリカ アメリカ:2017年2月24日 日本:2017年10月27日 |
製作総指揮・監督・脚本・音楽 | ■監督・脚本: ジョーダン・ピール ■製作: ジェイソン・ブラム ショーン・マッキトリック エドワード・H・ハム・Jr. ジョーダン・ピール ■製作総指揮: レイモンド・マンスフィールド クーパー・サミュエルソン ショーン・レディック ジャネット・ボルトゥルノ ■音楽: マイケル・エイブルズ |
キャスト | ダニエル・カルーヤ アリソン・ウィリアムズ ブラッドリー・ウィットフォード ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ スティーヴン・ルート ラキース・スタンフィール |
時間 | 103分 |
ジャンル | サイコスリラー, 自主製作 |
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ミスリードも含め、その見せ方が非常に上手かった
ホラーとうよりは、サスペンスやサイコ・スリラー寄りなので、それほど強烈なインパクトはないが、最後まで途切れることのない緊張感で目が離せなかった。
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) October 11, 2025