正体(2024 / Netflix)

評価
めちゃくちゃ面白かった
あらすじ
殺人事件の犯人として死刑判決を受けた男が、冤罪を証明できないまま脱獄し、逃亡を続ける中でさまざまな人々と出会っていく。
新たな名前と身分を手に入れながら、逃亡先で人との関わりを持つが、彼の存在が、出会った彼らの人生にも影響を与えていく人間ドラマが紡がれるヒューマンドラマ。
感想
逃亡生活の中で3回名前を変え、それぞれの環境で新たな人々と関わる様子が描かれるが、話がゴチャつくことなくテンポよく進むため、最後までダレることなく観られる。
2022年の連続ドラマW版(全4話)では、エピソードが独立していたが、全体として一つの流れにキレイにまとまっており、非常に脚本の完成度が高い。
また、その連続ドラマW版との違いを比較してみても、尺の制約を感じさせないアレンジが施されており、映画として違和感のない仕上がりになっていて、ドラマ版を観た人にとっても、新たな視点で楽しめる作りになっているのは評価できるポイントだと思う。
ただし、主人公に関わった人々の視点が中心になっているため、「彼らが主人公をどう受け止め、どう接していくか」という部分の方に重きが置かれているため、肝心の主人公自身の苦しみや内面の葛藤がやや薄めになっているのが惜しいなと感じた。
もう少し主人公の心理描写に踏み込んでいれば、感情移入の度合いがより深まったのではないかと思う。
作品情報
製作年・国 | 2024年 / 日本 |
製作総指揮・監督・脚本・音楽 | ■原作: 染井為人「正体」 ■監督: 藤井道人 ■脚本: 小寺和久 / 藤井道人 ■音楽: 大間々昂 ■主題歌: ヨルシカ「太陽」 ■制作会社: TBSスパークル BABEL LABEL |
キャスト | 横浜流星 吉岡里帆 山田孝之 森本慎太郎 山田杏奈 前田公輝 田島亮 遠藤雄弥 宮﨑優 森田甘路 西田尚美 山中崇 宇野祥平 駿河太郎 木野花 田中哲司 原日出子 松重豊 |
時間 | 120分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
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正体(2024 / NF)
めちゃくちゃ面白い
殺人事件の犯人として死刑を言い渡されるも冤罪であることを証明できず脱獄。逃亡生活の中で様々な人と出会うヒューマンドラマ
逃亡生活の中で3回名前を変え、それぞれの環境の中での人との出会いや関わりが描かれるが、それでもhttps://t.co/Rt9mzDz32S pic.twitter.com/tGBhsZIj72
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) February 13, 2025
関わった人達の方にフォーカスが当たっていて「彼らが主人公のことをどう受け止め接していくか」の方に比重が置かれてしまっているため、肝心の主人公自身の苦しみがそれ程描かれていないのが、少々もったいないなと思った
ここがもうちょい掘り下げられていれば、更に感情移入できた気もする。
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) February 13, 2025