「×年前の今日」のカテゴリでありながら数日遅れで書きます。
ということで「1989年12月1日」と「1991年12月1日」にリリースされたX JAPANのシングルです。
1989年12月1日:ENDLESS RAIN(2nd SINGLE)
33年前の今日リリース。
Xのバラードって基本嫌いなんだけど、この曲だけは好き。特にギターソロが秀逸で、Xの全楽曲の中でも五指に入るほどだと思っている。あと、何気にジャケットもすごくいいと思う。
バラード曲のジャケットなのに、バラード感があまりないと言うか、描かれている薔薇が正に「美麗さと刺々しさ」を表しているようにも見えて、ヴィジュアル系メタルバンドとしての存在感をアピールしているようにも見えるところが好き。ま、当時は「ヴィジュアル系」なんて言ってなかったけども。
この曲って、ヴォーカルが本当に大変で、Aメロ・Bメロがキー低いくせにサビで一気に跳ね上がるもんだからかなり辛い。
あと、YOSHIKIが作詞作曲する楽曲って、まあまあの割合でYOSHIKIによる英語の朗読が入るんだけど、この曲に関しては珍しくTOSHIが朗読している。
TOSHIが英語を朗読しているのって、おそらくこの曲と、インディーズのときにリリースされたアルバム「VANISHING VISION」に収録されている「PHANTOM OF GUILT」という、TOSHI作詞・TAIJI作曲の楽曲のエンディング部分とBLUE BLOODに収録されている「X」だけじゃないかと思う。
アレンジ面でいうと、冒頭にも書いたギターソロも非常にいいのだけど、やはりなんと言っても、TAIJIのベースのアレンジが非常に神がかっている。
特にイントロはもちろんそうなんだけど、何気にギターソロでのTAIJIのベースの動きも秀逸。この人のベースは、基本、普通の人ではまず思いつかないようなフレーズばかりだ。
こういう言う人のことを「天才」っていうんだと思う。
X – ENDLESS RAIN(2nd SINGLE)
1989年12月1日リリース
- 作詞 / 作曲:YOSHIKI
- c/w:X(LIVE version)
- 収録アルバム:BLUE BLOOD(メジャーデビューアルバム)
- NHKの番組出演時には、歌詞の「眠りは麻薬」を「眠りは深く」に差し替えた。
c/w: X(LIVE version)
このバージョン死ぬほどかっこいい。
本編イントロに入る前の、YOSHIKIのフロアタム刻みによるジャングルビートがもう、否が応でもテンションと期待感が高まるし、何よりこの原始的なビートが単純に人を興奮させる何かがあると思う。
あと、ライブなので原曲よりもテンポが速いのもいい。あと、BLUE BLOODに収録されているバージョンでセリフだった部分がライブだとメンバー紹介だったりして、当時ガキンチョだったぼくは、「曲中でメンバー紹介をする」っていうのが斬新に見えて、めちゃくちゃかっこいいと思った。
1991年12月1日:SAY ANYTHING(8th SINGLE)
31年前の今日リリース。
奇しくも前バラード曲である「ENDLESS RAIN」と同じ日にリリースされている。
でも、この曲自体がそもそも「打倒ENDLESS RAIN」というのがコンセプトらしいので、そう考えうると、むしろリリース日狙ったのかなというのも、さもありなんと言ったところではないだろうか。
とは言え、この曲についての解説は、実は過去ログで既にやってしまっているので、割愛。よかったらこちらをどうぞ。
※関連過去ログ
X – SAY ANYTHING(8th SINGLE)
1991年12月1日リリース
・作詞 / 作曲:YOSHIKI
・収録アルバム「Jealousy(メジャー2nd ALBUM)」