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【×年前の今日】いろんな年の「10月21日」 – 85年・87年・88年・89年・90年

80年代から90年にかけてのいわゆるJ-POP黎明期及び第二次バンドブームのこの日、割と多くの名曲たちが夜に放たれていたようなので、この時代のものだけに焦点を絞った上でいくつかピックアップしてみます。

1985年10月21日:レベッカ – フレンズ[4th SINGLE]

37年前の今日リリース。

言わずとしれた名曲で、40年近く経過している今でもカラオケで歌われたりCMで使われたり誰かにカバーされたりで語り継がれている名曲ですよね。

個人的にはこの曲は87年~88年頃だと思っていたんですけど、85年なんですね。

85年は丁度「この手の8ビートの洋楽が日本に入ってきて流行り始めた頃」というイメージが個人的にはあって、日本のPOPシーンにもこの手の楽曲が増え始めた頃と認識している。

※映画フラッシュダンスの主題歌とか、ドラマ「スクール・ウォーズ」主題歌の「HERO」とか、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」とか、アン・ルイスの「六本木心中」とか。

で、このレベッカの存在が、のちの80年代後半に始まる「第二次バンドブーム」や、以降のガールズロックに多大な影響を与えるわけですけど、そのきっかけになったのがこの曲なんじゃないかとぼくは思っている。

この曲がなければ存在していなかったバンドやミュージシャンがたくさんいそう。

1987年10月21日:久保田利伸 – Cry On Your Smile[4th SINGLE]

35年前の今日リリース。

久保田利伸さんは「早すぎたR&B系シンガー」で、そんな久保田さんのバラードというと「Missinng」の方に注目されがちだけど、こっちもなかなかの名曲だと思いますね。

1988年10月21日:爆風スランプ – Runner[13th SINGLE]

34年前の今日リリース。

なんか爆風スランプってそれまでは「コミックバンド」という印象が非常に強く、それこそ「米米CLUB、聖飢魔II」と並んで「ソニー3代色物バンド」とか言われてたと思う。

けど、この曲とかその少し前辺りからこうしたシリアス路線な楽曲も歌うようになって売れるようになりましたよね。

で、確かこの曲は、ベースの「江川ほーじん」さんという、恐らく日本人としてはもっとも演奏スキルの高いベーシストの方が脱退される最後のシングルってことで、その江川さんのことを歌った歌だったはず。

で、ぼくの記憶だと、この曲が恐らく「天才・たけしの元気が出るテレビ!!(通称:元テレ)」の中で流れていたことで、ヒットに結びついたという記憶がある。

因みに「元テレ」は、今や政治家となった当時高校生の「山本太郎(れいわ新選組代表)」や、芸能界入りする前のニューハーフタレント「はるな愛」なんかが出てましたね。

1989年10月21日:爆風スランプ – 大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い[15th SINGLE]

33年前の今日リリース。

「翌年の同じ日にシングルを出す」って、J-POPでは結構よくありますね。

前年の「Runner」から確か間に「リゾ・ラバ」を挟んでのこのシングルで、Runnerのヒットから結構勢いづいた状態でこのシングルがリリースされたこともあって、この曲も売れましたよね。

でも実はこの曲って、85年にリリースしたアルバム収録曲のリメイクらしいですね。

「大きな玉ねぎ」とは、今となっては言わずもがな「日本武道館の屋根にある擬宝珠」のことで、歌詞の内容的には、ペンフレンドと武道館で待ち合わせていたけど結局彼女は来なかった、という失恋ソング。

でも実はこれが85年当時、本来的には当時武道館キャパでやれるようなバンドではなかったにも関わらずスタッフにより武道館を押さえられてしまい、そのプレッシャーから「もし埋まらなかったときのための言い訳ソング」という意味合いで書かれた歌詞である、と知ったときは笑った。

なので、本来的には「ネタソング」のはずなのに、曲が良すぎたせいで名曲として扱われるようになり、結果武道館どころかこの曲で紅白にまで出場するほどのバンドになっている、というのは、それはそれでエモいなとも思う。

1990年10月21日:尾崎豊 – LOVE WAY[8th SINGLE]

32年前の今日リリース。

この時代のJ-POPにそれなりに詳しいぼくではあるんだけど、尾崎さんはほとんど通ってきてなくて、何ならあんまり好きじゃなかったりする。

けど、この曲だけは良くも悪くも尾崎さんぽくなくて好きな曲ですね。なんか個人的には氷室京介さんの「CRIME OF LOVE」っぽさを感じているし、もっと近いところでいうと「佐野元春」さんの曲にありそう。

あと、尾崎さんって大体どの曲も文字数多めだったりするけどこの曲は特に文字数が詰まってますよね。

サビの「真実なんてそれは共同条理の原理の嘘」が意味わからなすぎて全く伝わらず、当時は音楽ライターからも「難解な言葉を無理解なまま使ってる」とか言われてたみたいですね。

でも1つずつじっくり読み解いていけば、「真実とされているものなんて、所詮一般的に共有されている最大公約数的な範囲の曖昧な概念をそのように呼称しているにすぎない(故にそんなものはただの嘘っぱち)」、という風にも解釈できなくもないと思う。

と、考えると、尾崎さんがデビュー当時から叫び続けていた「【普通】などという極めて曖昧な基準で一律化された社会に対して抱いている、鬱屈した怒りやルサンチマン」という部分にちゃんと帰結しているのかな、とも取れると思う。

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