天久鷹央の推理カルテ(2025 / Netflix:全12話)
評価
くそつまらん(原作未読・ドラマ版未視聴)
あらすじ
天才的頭脳を持つ女医・天久鷹央(あめく たかお)が、医学的知識と論理を駆使して様々な事件を解き明かしていく医療系ミステリー。
感想
原作小説の描き方は知らないが、アニメとしては医療ドラマとしてもミステリーとしても中途半端で、どちらの面でも深掘り不足。
さらに主人公・鷹央の“天才ゆえの無礼さ”がただの不快キャラとして映り、感情移入の余地がまったくない。
作中、明らかに目上の人間に対しても「お前」呼ばわり&タメ口で、「見た目が実年齢より若く見える」という設定も加味すると、そうした性格的要素も込みでのキャラクタ造形はいくらなんでもあまりにも古すぎ。
そもそも、そうした状況に対し周りのキャラやタメ口使われている当の本人すらそれをスルーしているというご都合主義も非常に腹立たしいし、第一、職業系のストーリーにおける女性主人公が「後輩や部下の男をパワハラ全開で雑に扱って振り回す」というテンプレが、いい加減古すぎるって話。平成じゃないんだから。
なので、最後までこの主人公を好きになれないままイライラしながら見ていた。
ストーリー面については、「医者でなければ気づけない医学的トリックで事件を解く」というアプローチは一見新鮮に見える。
しかし、実際には既視感のある設定で、同ジャンルの他作品に比べても説得力も緊張感も薄い。
特に『アンナチュラル』のような完成度の高い医療×推理作品を観てしまっていると、本作の薄っぺらさが一層際立つ。
終盤には“ヒューマンドラマ風”の要素を無理やり挟み込んでくるが、「余命宣告された子供の話」というあまりに擦られた題材で、しかも展開も浅い。
「食パンくわえた遅刻寸前の女生徒と曲がり角でぶつかる話」くらい何百万回と擦られている陳腐なネタで感動させたい意図が透けて見えるだけだし、そもそもこの主人公が嫌いなせいでむしろ「何お前1年目の研修医みたいなこと言ってるの?」という、最早苛立ちを通り越した呆れとして、ハナホジで見ていた。
医療ミステリとしての専門性については、原作者が現役医師でもあるのでそれなりにリアリティはあるが、肝心のドラマ性とキャラクタ造形が古い漫画過ぎるせいで死ぬほどつまらなく、あらゆる面で“中途半端”。
12話なので一応最後まで見るには見たが、「トリック薄い・ドラマも薄い・キャラクターに魅力ない」の三拍子で最後まで面白さを感じることは出来なかったし、この感じだとドラマ版はもっと酷いんだろうなという気もする。
作品情報
| 製作年・国 | 2025年 / 日本 放送期間:2025年1月1日(水)〜2025年4月2日(水) TOKYO MXほか |
| 製作総指揮・監督・脚本・音楽 | ■原作: 知念実希人 ■キャラクター原案: いとうのいぢ ■監督: いわたかずや ■シリーズ構成・脚本: 杉澤悟 ■脚本: 柿原優子 ■キャラクターデザイン: 高品有桂 ■医療監修: 原田知幸 ■アニメーション制作: project No.9 ■音響監督: 濱野高年 ■音楽: fox capture plan ■主題歌: OP – 「SCOPE」Aimer ED – 「will be fine feat. Anly」ゴスペラーズ |
| キャスト | 天久鷹央:佐倉綾音 小鳥遊優:小野賢章 鴻ノ池舞:石見舞菜香 天久真鶴:水樹奈々 天久大鷲:立木文彦 成瀬隆哉:諏訪部順一 桜井公康:平田広明 墨田淳子:沢城みゆき 竹内良太 櫻井孝宏 富田美憂 岩本蓮加 大塚明夫 石川由依 戸谷菊之介 若山詩音 石田彰 平野綾 青木遥 |
| 時間 | 24分 / 全12話 |
| ジャンル | 医療モノ, ミステリ, 小説原作 |
ツイート
天久鷹央の推理カルテ(2025 / NF:全12話)
くそつまらん
天才女医が医学の知識で様々な事件を解決する医療ミステリ
原作小説がどういう描かれ方かは知らんが、いずれにしても医療モノとしてもミステリとしても非常に中途半端な上、主人公の無礼すぎるキャラが不快すぎてhttps://t.co/HTALttQXNm pic.twitter.com/i5Nei2Z3RR
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) October 23, 2025
また、終盤でヒューマンドラマ的な話もあったが「余命宣告された子供の話」という、食パンくわえた遅刻寸前の女生徒と曲がり角でぶつかる話かってくらい何万回と擦られているネタな上、その話自体も薄すぎてハナホジで船を漕ぐレベル
全てにおいて中途半端で薄っぺらくて退屈極まりない作品。
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) October 23, 2025