ツーフィンガー鷹(1979 / Amazon Prime Video:字幕)

評価
つまらん
あらすじ
気弱な洗濯屋の青年が、自分を変えるために師匠の下で修行を始める。しかし兄弟子が悪党に殺されてしまい、その復讐を果たすべく戦いに挑むことになるカンフー・アクション。ユン・ピョウ主演第2作。
感想
「洗濯屋での経験を活かしたオリジナル拳法」という発想自体はユニークで、アイデアとしては面白い。
だがそのせいで師匠に弟子入りする必然性も描かれず、弟子入りしたら下で修行シーンがほとんど存在しないため、説得力に欠ける。
このあたりは、例えば父親が元カンフーの達人の現・洗濯屋で、独自拳法である「洗濯拳」を息子に教えるとかで良かったはずだが、何故か父母はおらず姉と二人だけという設定。
「洗濯拳」は一応その姉の教えではあるっぽいが、別にそれを極めているわけでもなく、その修業に日夜励んでいるでもないので、このあたりの設定がブレブレで中途半端。
また、主人公が気弱な状態から覚醒するまでの尺がやたら長く、兄弟子の死を契機に突然強くなる展開もご都合主義が過ぎてしまう。
でもそこで繰り出される「洗濯拳」も、相手に掴みかかり「ゴシゴシ」とおそらく爪を立ててひっかくという地味な技で、見栄え的にも非常に微妙。
結果、肝心のユン・ピョウのアクションシーンが大幅に削がれてしまい、見どころが少ないまま冗長に感じられる構成になっている。
1970年代香港カンフー映画特有の脚本の粗さは時代性もあるため大目に見るにしても、アクション俳優としてのユン・ピョウの魅力を活かしきれていない点は致命的。
初主演作『モンキーフィスト/猿拳』で見せた完成度の高さを思うと、余計に物足りなさが際立つ一本だった。
作品情報
| 製作年・国 | 1979年 / 香港 香港:1979年4月18日 日本:1988年6月11日 |
| 製作総指揮・監督・脚本・音楽 | ■監督: ユエン・ウーピン ■製作: レイモンド・チョウ ■脚本: ウォン・ジンジュン ラウ・ティンラム ■撮影: マ・クワンワー ■音楽: フランキー・チェン ■武術指導: ユエン・ウーピン 袁家班 ■製作会社: ゴールデン・ハーヴェスト ■配給: 東映(日本) |
| キャスト | ユン・ピョウ レオン・カーヤン クワン・ダッヘン ユエン・シュンイー リリー・リー ファン・メイシェン フォン・ハックオン |
| 時間 | 91分 |
| ジャンル | カンフー, アクション, |
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ツーフィンガー鷹(1979 / AP:字幕)
つまらん
気弱な洗濯屋の青年がそれを克服すべくある師匠に弟子入するも、兄弟子を悪党に殺され復讐する話。ユン・ピョウ主演2作目
気弱な青年が洗濯屋での経験を元にしたオリジナルの拳法を使うというアイデア自体は面白いが、https://t.co/HutaEIBT69 pic.twitter.com/ihAgZNC1Gl
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) August 18, 2025
実に退屈な展開がダラダラ続くだけだった
この時代のカンフー映画の脚本クオリティを批判するのは野暮ではあるが、流石に肝心のアクションの見せ場を削いだり、整合性すら整えられていないのは看過できない
もうちょっと丁寧に作って欲しかったところ。
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) August 18, 2025