インサイド(2023 / Netflix)

評価
つまらん
あらすじ
裕福な美術コレクターのペントハウスに忍び込み、美術品を盗もうとした男。しかしセキュリティの誤作動によって部屋に閉じ込められ、極限状態に追い込まれていく姿を描くサスペンス。
感想
台詞や説明を極力排し、絵面のみで状況を伝えようとする意図は理解できるものの、作品全体として「パニック映画」として緊迫感を描きたいのか、それとも「極限状況下でアートを通じて人間存在を問う文学的寓話」にしたいのか、その方向性が曖昧に感じられた。
さらに、「なぜ玄関から出ようとしないのか」といった行動の不自然さや、時間経過が全く示されないまま進行していく構成の粗さが目立ち、終盤で唐突に雪が降り始めても観客にとっては実感が伴わない。
数日では済まないほど閉じ込められていたはずでありながら、「都合よく家主が帰ってこない」というご都合主義も目立った。
全体的に情報を削ぎ落としすぎたために、没入感や感情移入よりもツッコミどころが勝ってしまう作品となっており、意欲作ではあるが完成度としては惜しいと言わざるを得ない。
作品情報
製作年・国 | 2023年 / ベルギー |
製作総指揮・監督・脚本・音楽 | ■原案: ヴァシリス・カツピス ■監督: ヴァシリス・カツピス ■脚本: ベン・ホプキンス ■音楽: フレデリック・アルバレス |
キャスト | ウィレム・デフォー ジーン・ベルヴォーツ エリザ・スチュイック ジョサイア・クリュッグ |
時間 | 105分 |
ジャンル | サイコスリラー, パニックもの |
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インサイド(2023 / NF)
つまらん
裕福な美術コレクターの高級ペントハウスに侵入して美術品を盗もうとするが、部屋のセキュリティの誤作動により閉じ込められ極限状態になるさまを描いた話
説明的なセリフ一切無しの絵面のみで状況を伝えていこうという意図は理解できるhttps://t.co/E31oedK1Ql pic.twitter.com/idgjE478Nj
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) August 17, 2025
ていないため、終盤、外で雪が降り始めた描写があっても「いや知らんがな」って話で、演出の基本的な部分の粗さが気になってしまった
どう考えても1日2日という短期間ではないのだから、普通に家主帰ってくるだろって話
いずれにせよ情報不足による表現の雑さゆえ、感情移入も没入もしにくい作品。
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) August 17, 2025