MIU404(全11話:2020 / NF)
めっちゃ面白かった
1話完結式のエピソードでありながらも、後々それらが微妙に関わってきたりなど、シナリオの組み方が非常に上手く、最後までダレることなくあっという間だった
また警察組織自体の構造描写もリアルで、警察モノ好きにも納得だったと思う。 pic.twitter.com/KQ4umvc9fK
— (株)ゆう (@yusuke1006_t) July 1, 2023
設定自体は昔からよくある「警察バディもの」で、キャラ設定的にもこれまたよくある「直感型&理論型」の凸凹コンビによる話ではある。なので、そういう意味における目新しさというのは正直あまりない。
ただし、各話で起きる事件については当時社会問題になっていたものについて言及していく内容が多く、また、機捜として事件に関わっていくためこれまでの刑事モノとは異なるアプローチで事件を解明していくプロセスは面白いと思う。
また、それぞれの「キャラクター像の描き方」という点においても、やはり女性脚本家ならではな丁寧な描き方であるが故、全員に感情移入しやすく、たとえ話や設定がベタでもついつい最後まで見てしまい「なんだかんだ面白い」という感想に至る。
特に主人公二人における、綾野剛演じる直感型「伊吹」は、単なる底抜けな陽キャというわけではなく、自身のつらい過去が昇華された形であったり。
また、対照となる星野源演じる理論派「志摩」もそれなりに闇を抱えていたり、必ずしも終始クールなわけではなく、時に声を荒らげたり「リアルな人間」として描かれているのが特徴的だった。
警察自体のディテールとしてはやはり「踊る大捜査線」以降、大分リアルに描かれるようになっているため、警察無線でのやり取りや事件発生時の内部の動きの描き方は非常にリアルで、警察モノ好きにはたまらないと思う。
だがやはり、この手のドラマのたびに言及するけど、IT関連のディテールについてはややリアリティに欠けるところも多い。
特に第1話でタイトルの「404」とかけて、「機捜の特設サイトがアクセス過多によるサーバーエラーで404エラーになった」という件については、「いや、サーバーエラーは500番台なんだけどなあ」と言うのが気になってしまった。(この点については、一応第10話で回収される形にはなる)
終わり方的にはいくらでも続編が作れそうな終わり方なので、願わくば第2シーズンも見てみたいなと思う。
あと、これキッカケで「アンナチュラル」も絶対見ようと思う。