
めちゃくちゃ面白かった。
正直最初は全く期待しておらず、何ならちょっとつまんないかも知れないな、くらいの覚悟をしていたけど、蓋開けてみたら思っていた以上に面白くてびっくりした。
で、ストーリーそのものは、所謂「森友学園問題」をモチーフにしており、それが群像劇形式で展開していくもんだから、第1話の時点ではこの話についていけるか不安だった。
けど、政治に関する話な上に登場人物も多いのに、「誰がどういう立場で、今どういう状況であるか」が非常にわかりやすく描かれていて、この辺りは流石だなと思った。
誰が脚本書いてるんだろうと思って調べてみたら、過去にこのブログでもレビューした「アバランチ」や「インフォーマ」も書いてる人だった。
「インフォーマ」派正直微妙だったけど、「アバランチ」は非常に面白かったし、どうりで同様の匂いを感じる作品だなとも思った。
唯一、難点を上げるとすれば、話自体が重たいから仕方ないところはあるけど、全体的に「照明が暗すぎる」ってところですかね。
新聞配達の営業所、内閣調査室、新聞社のデスク、兎に角至る所の「照明」が暗すぎるんですよね。
無論、それはそれで作風とか雰囲気作りとしては大成功なんだけど、あまりにも暗すぎて鬱々とした気分になってしまうので、もうちょいメリハリがあっても良かったのではないかという気もする。
とは言えいずれにしても、小説のような終始ひんやりとした緊張感があり、硬派な社会派サスペンスではあると思うので、見ごたえは十分ある。
雰囲気的にも輝度的にも全体的に暗すぎる感が否めないが、それ以外に余計&過剰な演出が一切ないため、人間関係や状況把握がスムースに出来、ストーリーに集中しやすいのが良かった。
— (株)ゆう (@yusuke1006_t) July 24, 2023