スカーフェイス(1983 / Netflix)
評価
面白かった
あらすじ
1980年、反カストロ派としてキューバを追放されアメリカ・マイアミへ渡った男が、麻薬王との出会いを契機に麻薬ビジネスで急速にのし上がるも、次第に猜疑心と暴力に呑まれ、凋落の道を歩むことになる話。
感想
主人公がただのチンピラから大きな取引を任されるまでの流れは多少ご都合主義的にも感じられるが、その後の展開こそが本筋であり、むしろ相関関係や対立構造を丁寧に描いていたため、大きな違和感はなかった。
特に、成功を収めた後に疑心暗鬼へと陥り、身近な人間さえ信用できず、破滅へと向かっていく過程が実に鮮やかで、ラストの銃撃戦と「The World is Yours」の一文が象徴する皮肉が強烈に印象に残る。
「成り上がり」と「転落」を徹底して描いた一大叙事詩として、今見ても十分に迫力のある作品だった。
作品情報
| 製作年・国 | 1983年 / アメリカ アメリカ:1983年12月9日 日本:1984年4月28日 |
| 製作総指揮・監督・脚本・音楽 | ■監督:ブライアン・デ・パルマ ■脚本:オリバー・ストーン ■製作:マーティン・ブレグマン ■製作総指揮:ルイス・A・ストローラー ■音楽:ジョルジオ・モロダー |
| キャスト | アル・パチーノ スティーヴン・バウアー ミシェル・ファイファー メアリー・エリザベス・マストラントニオ ロバート・ロッジア F・マーリー・エイブラハム ハリス・ユーリン |
| 時間 | 170分 |
| ジャンル | ギャングもの, 80年代, ドラッグ, ピカレスク |