こんな動画があったんですね。知らなかった。
 

 ZEEBRAさんが「公開処刑」について「公開謝罪」



ZEEBRA 『公開謝罪』

この動画のソースってどこの何なんでしょうね。

まあ謝罪って言っても、スーツ着てお辞儀して謝罪文読み上げてってわけではないけど、ともあれ、DRAGON ASHとかつてコラボした「Grateful Days」を流しながら「ごめんねー」って言ってるので、一応これが「公式的な謝罪」ってことではあるんでしょうね。

そもそもZEEBRAさんもKJさんもお互いいい歳だし、KJさんがどう受け取るかは知らんけども。

 とは言え、ぼくが気になってたこと


とは言え、ぼくがずっと気になってたこととしては、率直に言って過去の「公開処刑」でのKJさんへのディスについては、「ZEEBRAさん、やってることダサくないですかね?」ってことだ。

HIPHOPカルチャーの中において、バイネームでのディスとかそれに端を発したビーフ(揉め事)というのは、それもエンターテインメントというか、それ自体がプロレスみたいなところがある。

けど大抵の場合、少なくともエンタメ的なビーフについては、「同格のラッパー同士」或いは、「格下のラッパーが格上のラッパーに対して噛み付く」というのが相場だ。

DEV LARGEさんとK DUB SHINEさんや、般若さんがKREVAさんや宇多丸さんに噛み付いたり、NORIKIYOさんがZEEBRAさんに噛み付いたり、そのNORIKIYOさんに同じ地元の若手ラッパーQNが噛み付いたり。

しかし「公開処刑」についてはZEEBRAさんは、後輩(もっと言えば格下)であるKJをバイネームで曲中でディスってるのである。それも、Grateful Daysでコラボした後にだ。

こういっちゃなんだが、当時勢いのあったDRAGON ASHに、まだまだアングラなイメージはあるものの知名度を上げてきていたZEEBRAさんがフィーチャリングされていて、ZEEBRAさん的にも「美味しい思いをさせてもらっていた」というところが少なからずあったはずだ。

で、これにより、DRAGON ASHは「HIPHOP方面のブランディング」を、ZEEBRAさんは「知名度と売上の向上」ということで、双方ともにWin-Winの「持ちつ持たれつ」とも言えたはずだ。

にもかかわらず「公開処刑」と題し、バイネームでディスってる。

確かに、当時のKJさんは「ZEEBRAのコピー」と揶揄されても仕方ないくらいに、声色からフローなんかが影響されまくってはいた。

けど、それを真似されている側が「フェイク野郎」と揶揄するのは、あまりに辛辣すぎやしないか。これが面識も挨拶もない後輩ならまだしも、「コラボした相手」だぞ?寧ろ「かわいい後輩」的に可愛がってたりしそうなもんだけどな。

仮にそうじゃなく、あくまで「ビジネスとして良い金額提示してくれたから乗っただけで、別におれはKJのことなんて鼻くそ程度にしか思ってねえ」っていうものだったとしよう。

それならば、そもそもGrateful Daysを一緒に歌った時点で、当時はダサいという風潮がまだあった「セルアウト」に阿ったという意味で、おめえのほうがよほどWACKだろって話だ。

でもそうじゃなく、本気で「真似されてて実はムカついてた」って言うなら、ちょっとケツの穴小さくないですかね。

なんか、やれ「おれらHIPHOP生まれ、ストリート育ち、悪そうな奴ら大体友達」とかいって不良感出してる割には、格下の後輩をバイネームでディスったりして、よほど自分に自信がないのか?と思えてならないんですよねえ。

そしてこれって、ZEEBRAさんに限らず、HIPHOPにおける「セルフボースティング」も含めてそう思えてならないんですよねえ。

「おれのラップが一番すげえ」とか「あいつはワックだフェイク野郎だ」なんてのは、リスナー側が好きに判断すりゃ良いことであって、「いちいち言わなくていいよ、聞きゃわかるから」ってなもんじゃないですか。

まあ、当時はまだHIPHOPカルチャーが全然根付いてなくて、ようやくRAPが「イケてる不良っぽい音楽」として認知されだした頃でもある。

そんな中、本業である「キングギドラ」での音源ってこともあって、知名度のある人間の名前を使って話題作りをしたかったのかなあ、とも邪推したくなりますね。本心ではなかったんじゃないか的な。

だって、あれだけ偉大なラッパーが格下相手に、客演迎えている楽曲のワンバースまるまる使ってディスとか、本気でやってるとしたら正直ちょっとダサすぎますもんw

※実際、同曲で相方であるK DUB SHINEさんが、当時売れ始めていた「KICK THE CAN CREW」と「RIP SLYME」をディスったとされてますけど、後にそのKICKのメンバーだった「LITTLEさん」のYouTubeチャンネルで「本意ではなかった」的な発言もされてますしね。

とは言え、なんだかんだこの二人が日本のHIPHOPシーンに大きな功績をもたらしたのは間違いないし、あれから20年近くも経過しているので、和解したのならそれに越したことはないですけどね。