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氷室京介 - HIGHER SELF(3rd ALBUM)

1991年4月6日リリース

30年前の今日リリース。

初めてこのアルバムを聞いたのは中3のときだったんだけど、正直その時はこのアルバムを全然好きになれなくて、3曲くらいしか聞いてなかった。

でも大人になった今改めて聞いてみると、結構良曲揃いだし、バラエティに富んでいて非常に面白いアルバムであることに気付いた。


Kyosuke Himuro 氷室 京介 - Higher Self [full album] - 2020

TRACK LIST
01. CRIME OF LOVE
02. BLACK-LIST
03. VELVET ROSE
04. PSYCHIC BABY
05.MAXIMUM100の憂鬱
06. WILD AT NIGHT
07. STORMY NIGHT
08. CLIMAX
09. Cabaret in the Heaven
10. MOON
11. JEALOUSYを眠らせて(REMIX VERSION)
12. Lover's Day -Solitude-


 01. CRIME OF LOVE


同年、1991年2月27日にリリースされた氷室さんの6th SINGLE。過去にここでも書いてました。

※関連過去ログ

https://blogrider.tokyo/archives/16124997.html

ぼくにとっては結構ストライクゾーンな曲なので、これがシングルとして切られることについては違和感を感じないんですけど、でもそれはV系を通ってきたからこその感想でもありますね。

なので、冷静に当時を振り返って考えてみたとき、当時の音楽シーンや氷室さんのポジション等を考慮すると、まだ6枚目のシングルとしてこの手のマイナー調な楽曲をシングルとして切るというのは、結構挑戦的だったのかなとも思える。

あとこの曲は、バンドサウンド色が色濃くなり始めた後の10th ALBUM「FOLLOW THE WIND」や、11th「IN THE MOOD」に通じている気がするという点でも、すごく好きな1曲ですね。

 02. BLACK-LIST


BOØWYの面影をちょっと感じさせる、アッパー8ビートナンバー。スネアのリズムキープからの導入の仕方という点も含めて、いかにも2曲目感満載ですね。

曲のテンポやビート自体は非常にBOØWY感があってかっこいいのだけど、Aメロでの粘りのあるしゃくり上げなメロディなんかちょっと気に食わなくて、当時ちょっと歯がゆかったと言うか、「なんだかなあ」と言う気持ちで聞いていた。

 03. VELVET ROSE


バラード。

イントロでのキラキラした感じのシンセの音と、フレットレスベースの浮遊感、そこからゆったりと浮上して愛撫するような氷室さんのソフトな歌い出しが非常に艶めかしいのだけど、中3当時のぼくには早すぎたのか、当時は全くいいと思わなかった。

でも、改めてサビを聴くと非常にわかりやすいメロディーで、すごくぼく好みだった。しかもサビでのコード進行ではクリシェもしていて、泣きの要素が非常に強い。

な、だけに、何故この曲を3曲目なんかに持ってきたんだという感じ。どう考えてもこの感じはラストの曲でしょうに。

 04. PSYCHIC BABY


ハイテンポなシャッフルビートが、BOØWYの「BEAT EMOTION」に収録されている「DOWN TOWN SHUFFLE」に非常に近い。

というか、イントロもそうだし、キメの入れ方とかも含めて大分似ちゃってる感は否めないですねw

でもどこか、BOØWYのラストアルバム「PSYCHOPATH」に収録されてそうな雰囲気も、あるにはありますね。

 05. MAXIMUM100の憂鬱


そのままなだれ込みで入る。

これもPSYCHOPATHを彷彿とさせるものがあると感じていて、具体的には「GIGOLO & GIGOLET」っぽいなと思っている。

これはライブが非常に楽しい曲だと思う。やってる側見聞いてる側も。

 06. WILD AT NIGHT


いい意味でBOØWYの名残を感じさせてくれる、8ビートのアッパーチューン。

これは、後期まで長きに渡ってライブで演奏され続けてきた定番曲ですね。初めて聞いてた当時からこの曲はすごく好きだったし、ライブでの映像を見て、自分でもライブに参戦してより一層好きになった楽曲。

特にサビの部分での「WILD!WILD!WILD AT NIGHT!」の辺りなんかは、音源だと氷室さんが低音でつぶやいているだけみたいでちょっとつまんないけど、ライブだとオーディエンスと一緒にシャウトするので、否が応でも盛り上がる。

更にはライブのときにはその部分で、氷室さんがリズムを裏取りしながらのコール&レスポンスなので、キレイに決まったときの一体感が半端ない。

なので、この曲は「ライブで一緒に歌って、初めて完成」というタイプの曲だと言っていいと思う。

あと、個人的な妄想として、この曲って「ダダダダ」という連続した音のキメでピタッと終わる曲なので、「ダダダダ」にいかず、BOØWYの「IMAGE DOWN」にそのままなだれ込んだら面白いだろうになと思ってる。

自分がバンドでやるならそんなかんじで立て続けにやりたいw

 07. STORMY NIGHT


バラード。

タイトルは「嵐の夜」って意味だけど、個人的には「乾いた強風の吹きすさぶ荒野の中で、夕暮れを見つめている」みたいな孤独感をイメージした。

で、これもサビが非常によくて、8分音符を割とはっきり刻んでいくタイプの、ミディアムテンポなバラードなので、バラードだけどビート感がしっかりと感じられるところが個人的には非常に好きですね。

そしてそんなビート感に、個人的にはどこかKATZEみも感じたりもした。

 08. CLIMAX


ぼくが当初このアルバムを好きになれなかった最大の原因は、この曲かもしれないw それくらい当時のぼくは、この曲を毛嫌いしていた。

とにかく、イントロのシンセでのグニャッとした感じだとか、楽曲全体の眠たくなるほどに甘ったるくて粘ついたビート、そしてそこにまとわりつく氷室さんの粘りのある歌い方が、どうしても好きになれなかったw

正直今聞いても、あまり好きにはなれないので、通しで聞く場合には飛ばしてしまうだろう。

ただ、当時まだ30歳という若さだった氷室さんが、この手の楽曲を作っていたことを考えると、「氷室京介のマニアックな部分」における奥深さが垣間見える気がするので、そういう意味では意義深い楽曲であるとは思う。

好きにはなれないけどw

 09. Cabaret in the Heaven


氷室さんの好きなシャッフルビートの曲ですが、これもかなり癖の強い曲ですよね。しかも、歌い方なんだか忌野清志郎に寄せているのかなと思った。

あと、BOØWYの1st ALBUM「MORAL」に収録されている「RATS」の歌い方にもよく似てる気がする。良くも悪くも氷室さんっぽくない歌い方。でもどうやらこの歌い方は意図的らしいですね。

でもサビは意外とキャッチーで、それこそ氷室さんの初期中の初期曲である「ROXY」日買い物を見出すことも出来る。

 10. MOON


これもライブでは定番のバラード曲ですよね。これについては、割と最近「Urban Dance」のときに書いてました。

※関連過去ログ

https://blogrider.tokyo/archives/28164632.html

このときには書かなかったんですけど、いま更に改めて聞いてみると、BOØWY時代の「BELIEVE」の面影を感じますね。

あとピアノのリフが「戦メリ」っぽいですねw

 11. JEALOUSYを眠らせて(REMIX VERSION)


まず、この時代における「REMIX」って、今の時代のREMIXとは大分意味が異なっているんですよね。

要するに「シングルとは異なるアルバムバージョンだよー」とか、「ミックスやり直したよー」っていうだけの言わばマイナーチェンジと言うか、「ミックスに微調整を施したもの」のことをこの時代では平気で「REMIX」って言っちゃってたんですよね。

で、日本のROCK&POPSシーンが活気づいていて、音楽的にも世間的にもバブル時代でもあったから、単純にトレンディ感のある横文字とかがめっちゃ流行りだした頃でもあるんですよね。

なので、何が言いたいかというと、これはREMIXではなく「ただのアルバムバージョン」ってことですw

で、シングルと何が違うのかというと、シングルは「サビ始まり」なのが、アルバムではド頭のサビがカットされて、普通にイントロから始まるという感じですね。

ただ、やはり元々がサビ頭の曲であるからして、初めて聞いた時はかなり違和感がありましたけどね。

あと、元々この曲はこのアルバムに収録予定ではなかったらしいのだけど、おそらくはレコード会社都合というか、所謂「大人の事情」的な形で無理やり収録されたみたいですね。故に「ボーナストラック扱い」なんだとか。

 12. Lover's Day -Solitude-


こちらは、前曲「JEALOUSYを眠らせて」のシングルのカップリングとして収録されていた楽曲の、ピアノインストバージョン。

元曲はタイトル通りなラブバラードなんだけど、これがまた非常にいい曲で、しかもオリジナルアルバム未収録で、いくつかのベスト盤でしか聞けない。

ぼくはすごく大好きんじゃ曲なんだけど、このアルバムに収されているのは「ピアノインスト」なんですよねえ。ちょっと残念。

で、前曲同様「収録すべきかどうか迷った」ということらしいので、やはりどこか浮いてる感が否めないですよね。

 まとめ


冒頭にも書いたように、最初このアルバム正直嫌いだったんですけど、このレビューを書くために改めて今まで飛ばしちゃってた曲を聞き直してみたら、あらビックリ意外とどの曲もいい曲が多かった、というのは、結構大きな収穫だと思う。

特に「03. VELVET ROSE」、「05. MAXIMUM100の憂鬱」、「07. STORMY NIGHT」がすごく良かった。

単純に中3の僕に早すぎたアルバムだと思う。