異動辞令は音楽隊!(2022 / Netflix)
製作年・国 | 2022年 / 日本 公開日:2022年8月26日 |
製作総指揮・監督・脚本・音楽 | ■原案・監督・脚本: 内田英治 ■製作:横山和宏 / 楠智晴 ■製作総指揮:松下剛 / 刀根鉄太 ■音楽:小林洋平 ■主題歌:Official髭男dism「Choral A」 |
キャスト | 阿部寛 清野菜名 磯村勇斗 高杉真宙 板橋駿谷 モトーラ世理奈 見上愛 岡部たかし 渋川清彦 酒向芳 六平直政 光石研 倍賞美津子 |
時間 | 119分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ, バンドもの |
評価
まあまあ
あらすじ
刑事畑30年の昔気質なベテラン刑事は、日頃から息を吐くようにハラスメントを繰り返し、時に上層部の命令も無視し、コンプライアンスもガン無視で独自のやり方で事件捜査を行っていた。
が、ある事件の捜査会議で本部長に楯突いてしまい、いよいよその素行の悪さから「警察音楽隊」への異動辞令が下るも、そこでの出会いや体験を通じて成長していくヒューマンドラマ。
感想
強面や不良系の人間がこれまでと全く異なるほのぼのとした境遇に追いやられ、嫌々その環境で生きていかねばならず、あまりの勝手の違いに困惑しながらも徐々に馴染んでいく、というのは本当によくあるフォーマットなので目新しさはない。
が、「警察音楽隊」というあまり知られていないセクションを題材に、「バンド(チームワーク)を通じて他者を思いやる重要性」を学ばせるにはうってつけだと思う。
な、だけに「セッション」という言葉が出来中キーワード的に度々出ていたので、映画のタイトルもそれにするかそれを絡ませたものにすればよかったのに、「異動辞令は音楽隊!」というストレートなタイトルがちょっと軽い印象となってしまうのが残念。
この映画が完全コメディ路線だったらそれでも良かったと思うけど、存外ヒューマンドラマ寄りではあるので、「異動辞令」という部分よりもテーマ的なキーワードの方が説得力もあっただろうにと思う。
まあ、だとしても「セッション」だけだと捻りがなさすぎるだろうけども。
また、当初死ぬほど嫌がっていた楽器演奏(ドラム)をはじめ、来島(演・清野菜名)や娘(演・見上愛)との蟠りが溶けていく様については、共に楽器を通じた「セッション」という形で描いていく事自体は、ありがちではあるものの一番自然な描き方ではあると思う。
しかし、そこで成瀬(演・阿部寛)の心境の変化の動きがしっかりと描かれてはおらず、当初の拒否反応やその温度感から考えると、割と強めに心境変化の表情やキッカケとなる要素を描かないといけないはず。
なのに、急にバンドメンバーに士気を上げるような声がけをしたり、これまでの言動の非を認めて素直に頭を下げたりと、割と急に心変わりしているように見えてしまい、些か展開都合が良すぎやしないかという印象も否めなかった。
またその部分も含め、刑事時代から追っていた事件も変に話に絡ませるもんだから、主人公の人間性を掘り下げた上で成長や蟠りを解いていく過程が重要な話なのに、肝心のその部分が薄いのが少々残念だった。
とは言え、なんだかんだそれなりに楽しめた。
異動辞令は音楽隊!(2022 / NF)
まあまあ
刑事畑30年の昔気質なベテラン刑事が、いよいよその素行の悪さから音楽隊への異動辞令が下るも、そこでの出会いや体験を通じて成長していくヒューマンドラマ
よくあるフォーマットなので目新しさはないが「警察音楽隊」というhttps://t.co/Fa6puN5dNs pic.twitter.com/rTZ8hCfPwt
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) July 19, 2024
良すぎやしないかという印象も否めない
その部分も含め、刑事時代から追っていた事件も変に絡ませるもんだから、主人公の人間性を掘り下げた上で成長や蟠りを解いていく糧が重要な話なので、肝心のその部分が薄いのが少々残念
とは言え、なんだかんだそれなりに楽しめた。
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) July 19, 2024