ネットビジネスやっている人で知らない人はいないであろう「与沢翼」さんの自伝を読んでみた。
結構面白かったと思います。
ブチ抜く力 – 与沢翼・著(2019 / 276P)
のが、本書の根幹メッセージである「ブチ抜く力」ということで、ここはなるほどと思った。これこそが与沢さんの人生哲学であり、本書で一番言いたかったことなんだろう。
何かを成し遂げたい人ならモチベがブチ上がると思うので、おすすめ。
— ゆう@404 NOT FOUND (@yusuke1006_t) October 7, 2023
評価
非常に参考になったし、面白かった。
あらすじ
マーケター、インフォプレナー、実業家として一時は「秒速で一億稼ぐ男」という異名を持つほどだったが、2014年に経営破綻。
その後一気にどん底まで転落するも活動拠点をシンガポールに移し、投資家として再起を果たし、わずか4年で資産を数十億にまで殖やし、おまけに短期間で20kg以上の減量にも成功。
それらの原動力を「ブチ抜く力」として、「短期間・全集中のフルコミット」であることについて説いたもの。
感想
アフィリエイト等のネットビジネスをやっている端くれとして、当然この人のことは知っていたし、2014年の経営破綻についても話題になったので認知していた。
が、その後の復帰があまりにも早いことからてっきり、そういう「シナリオ」のストーリーを打ち立てて復活劇を演出してフォロワーを増やそうとしていただけなんでしょ?くらいに思っていた。
要は「資金がショートした」といいつつも、本当は大したダメージではなかったんでしょ?と思っていたが、どうやら本当に一時はパンクしたっぽい。
とは言え、「文字通り無一文になった」と言いつつ、経営破綻後すぐにシンガポールに移住して投資をおこなっているあたり、おそらく数百万程度はキャッシュで残っていたのではないかと思う。(そのあたりの詳細についは書かれていない)
いずれにしても、2000年代前半、大学在学中にアパレルブランドを立ち上げて成功したり、2010年代前半にアフィリエイトや情報商材を始めとするネットビジネスで成功を収めたり、その後の事業展開での成功にしても、全てはこの「ブチ抜く力」という一点集中型のもので成功しており、その内容については納得感のあるものだった。
特に「減量」については、「2ヶ月で-22kg」というハイペースで、そのやり方についても極端なカロリー制限だったり、超過激で乱暴なやり方であることから批判も多く集まったと言うし、実際、減量経験のあるぼくから見ても、「いやそれは流石にあかんやろ」とは最初思った。
が、与沢さんの場合、元が90kg位あり体脂肪率も30%を超過しており「現時点が既に不健康体」という状態だったこともあり、「その状態で健康的なダイエットもクソもないだろう」という言い分だったので、確かにと納得した。
確かにそれくらいの所謂「メタボ」、もっとはっきり言えば所謂「デブ」な人は、「運動なんてしなくていいからまず痩せろ」って話なので、そういう意味では確かに効果的なやり方だったのかもしれない。
もちろん、落とした後は食事量を少しずつ増やし、食事と運動の比率を調整して、現在では体型を維持している。
とまあそんな感じで、何事においてもこの「ブチ抜く力」による「短期間・一点集中でフルコミット」というのが成功の秘訣の1つでもあるという点においては非常に参考になるし、何よりモチベが上がるなとは思った。
第3章は投資関連の専門的な話が続くので、やってないぼくからするとチンプンカンプンだったが、おそらくその中でのマインドセットについてもいずれ役に立つ気がするので、おそらくそのフェーズに立った時に見返すことだろう。