■仲村知夏 「BE COOL」■
1988年作品 作詞:松宮晴吉 作曲:氷室京介 



1989年にリリースされたアルバム『STREET ANGEL』に収録。でも曲自体は、実は氷室京介の「LOVE & GAME」が原曲。ついこないだこの楽曲の存在を知って非常に驚いている。

氷室京介のLOVE & GAMEは1988年、BOØWY解散後のソロデビューアルバムである「FLOWERS for ALGERNON」に収録され ているので、氷室が彼女のために書き下ろした曲というわけではない。

でも、彼女がLOVE & GAMEをカバーしているというわけで もないようなので、楽曲提供に至るまでの経緯や詳細が不明で、ちょっとややこしいところ。

更に言うと、そもそも氷室のLOVE & GAMEは、なんとキョンキョンこと「小泉今日子」に対して1987年に書き下ろされた提供 用の楽曲であり、大御所作詞家、湯川れい子の作詞による「3001年のスターシップ」というタイトルでリリースされていたものが 原曲。

で、後に氷室がセルフカバーして今のLOVE & GAMEの形になっているものを、上記:仲村千夏が「BE COOL」というタイト ル(作詞:松宮晴吉)として歌っている。

つまり、時系列的には

3001年のスターシップ(キョンキョン1987) ⇒ LOVE & GAME(氷室1988) ⇒ BE COOL(仲村千夏1989)

となる。

聴き比べてみると非常に面白くて、やはりキョンキョンの3001年の方は、我々のよく知るLOVE & GAMEとは大分違っている。

片や仲村千夏のBE COOLの方は、大分LOVE & GAME寄りというか、歌詞自体もかなりLOVE & GAMEに引っ張られてる感が否 めないのが面白いところじゃないかと思ってる。

氷室京介は実はこうした楽曲提供を「やってなさそうで実は思ってたよりかは意外とやってた」って言う人で、全然売れなかった アイドル歌手を含めると、割と多く提供してきている。

有名どころを挙げるとすると、KAT-TUNの「Keep the faith」とか、反町隆史の「SINCERELY」及び「ONE」も提供しており、 「ONE」に至っては、後に自身のミニアルバム「beat haze odyssey」にて同曲をセルフカバーしている。

あとは何と言っても、最近タレント・俳優としてすっかり有名になった「DAIGO(北川景子の旦那)」のデビューシングルは、他 ならぬ氷室京介の提供楽曲「MARIA(DAIGO自身の作詞)」でデビューしており、更には氷室自身がこれを「Claudia」として森雪 之丞の作詞でセルフカバーしている。

提供楽曲をセルフカバーし、それをシングルに持ってきた楽曲は、恐らく後にも先にもこの楽曲だけではないかと思う。

というより、DAIGOのMARIAと氷室のClaudiaは、実は同時リリースという異例のアプローチということで、当時ちょっと話題になったりもした。 【仲村知夏 - BE COOL(氷室京介 - LOVE & GAME)】の続きを読む ■EDIT