脳窓全開ブログ

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    タグ:ヤクザ

    続・暴力団 (新潮新書)
    溝口 敦
    新潮社
    2012-10-17




    前作の1年後くらいに書かれているもの、今から約7年前のものなので、情報としての目新しさはないが、やはり今回も「暴力団そのものについて」というところで、非常に勉強になる。

    特に「暴対法」と「暴排条例」の違いについてがわかりやすくて勉強になった。

    【続・暴力団 - 溝口敦】の続きを読む ■EDIT

    菱の崩壊
    木村 勝美
    かや書房
    2017-09-13



    いまいち。

    とは言え、とても今年80歳になる人とは思えないくらいのわかりやすい文章なので、文章自体は非常に上手な「読ませる文章」だとは思う。

    でも、これまでに数冊山口組関連の本を見てきているということもあり、抗争に関するエピソードとか、ぼく自身がちょっと飽きてきちゃったこともあって、ちょっと退屈だった。

    とはいえ、分裂の原因については、どちらかと言うと「六代目寄り」な書き方にも見えるんだけど、その部分については逆にちょっと面白いなと感じた。

    というのも、これまでの関連書籍の中では、どちらに寄ることもなく一応中立的な立場から書かれている物が多かったけど、その場合であっても、どちらかと言うと六代目側の所謂「弘道会方式」に対して批判的な視点を持つものが多かった。

    このため、結果「神戸側」に寄った意見が多いという印象だったのだけど、本書での序盤については、割と六代目寄りな視点だったため、本件に関する新たな一面も垣間見えた気がして、その点については面白かったと思う。

    特にP44「六代目山口組が唱える正当性」についての、ある組員の言葉を聞くと、六代目が神戸側を「分裂ではなく【謀反】である」としている理由について、非常に納得感があった。

    というのも、84年~89年にかけて勃発した「山一抗争(山口組 VS 一和会)」も、要するに山口組の「四代目」を巡る跡目争いが火種となった内部抗争なわけだけど、その時は「四代目の盃は飲めない」という理由で飛び出した連中が「一和会」を結成した。これは「分裂」であると。

    ところが今回の件は、六代目司忍組長の盃を一度は飲んだものが、その盃を返すことなく「勝手に出ていった」というところから、六代目側は「分裂」ではなく「謀反」であるとしており、それがそのまま「破門・絶縁」という処分に繋がっていると。

    確かに「盃事」は極道における絶対的なルールとして存在しているわけで、今まで「極道」として組の看板を背負ってその世界のルールの中で生きてきたはずなのだから、これについては六代目側のほうが話としても極道としても、「筋」が通っていると言える。

    ※今、ここまで書いて思い出したけど、そう言えばこちらについては、過去に読んだこちらの本でも書かれていた気がする。

    ※関連過去ログ
     http://blogrider.tokyo/archives/13814099.html

    何れにせよ、現時点でまだ抗争は継続中なので、今後も定期的に山口組関連の情報をチェックしようとは思う。

    ■EDIT




    めちゃくちゃ面白かった。

    おそらく今まで読んできた山口組関連の本の中で、一番面白かったんじゃないかという気がする。そう思わせるくらいに「読ませる文章」だと思った。

    あまりにも面白過ぎて、逆に読み終わるまでに時間がかかってしまった。


    【三つの山口組 ーー「見えない抗争」のメカニズム - 藤原良】の続きを読む ■EDIT

    暴力団 (新潮新書)
    溝口 敦
    新潮社
    2011-09-16



    再読。面白かった。

    ものすごいどストレートでシンプルなタイトル故に、電車内でカバー無しで読むのはちょっと気がひけるところではあるんだけど、お構いなしに読んでた。

    とはいえ、この本は「現代のヤクザそのもの」のことについて知るには非常にいいと思う。

    初版が2011年のものなので、賞味期限が切れていると思われるかもしれないが、この本はあくまで「2011年時点でのヤクザ業界のこと」について書かれているだけなので、「ヤクザそのものについて」という意味では、書かれている内容の鮮度については気にしなくていいと思う。

    とは言え、山口組分裂以前のものなので、当然のことながらその点については触れられていない。

    というより、特定の組のエピソードや抗争のことについては然程触れられてはおらず、先述のように、「ヤクザそのもの」を知識として知るための本になっている。

    具体的な内容については、以下の通り。

    【暴力団 - 溝口敦】の続きを読む ■EDIT


    ■暴力団員、14年連続減=全国で1万6800人に-警察庁■
    2018/04/12-10:24 - JIJI.com

     全国の暴力団構成員が2017年末時点で前年比約1300人(7.2%)減の約1万6800人となったことが12日、警察庁のまとめで分かった。14年連続の減少で過去最少を更新した。国内最大の山口組は約500人減の約4700人、同組から分裂した神戸山口組は約100人減の約2500人だった。同庁は「暴力団排除の取り組みの徹底により資金獲得が難しくなっており、組員の離脱が進んでいる」とみている。

     昨年の対立抗争とみられる事件は前年の42件から大幅に減少し8件で、死者1人、負傷者4人だった。いずれも山口組と神戸山口組の抗争に関するものだった。これとは別に昨年4月末から12月末の間に神戸山口組と任侠(にんきょう)山口組の内部対立とみられる事件が5件発生した。




    ここ最近ずっと自分の中で「山口組ブーム」が巻き起こってて、関連書籍を立て続けに読んでいるところなんだけど、最近のヤクザ業界はマジでシャレにならないレベルでヤバイらしい。兎に角、少子高齢化が酷く、若い人材が集まりにくいのだとか。

    そして法整備が強化されたことで、これまでのシノギもままならず、いま本当にお金がないらしい。そうした台所事情も、若い人材が集まりにくくなっている原因なんだとか。

    何しろ、現行法でのヤクザに対する扱いはこんな感じだというのだから驚く。

    ・不動産(アパートやマンションの賃貸)⇒ 借りれません。
    ・自動車等 ⇒ 買えません。
    ・携帯電話の契約 ⇒ 出来ません。
    ・銀行口座 ⇒ 開設できません。

    とまあ、こんな具合。これで生存権さえ認められていないというのだから、最早彼らに対し、基本的人権なんてものはないに等しい。要は「それが嫌ならヤクザなんて辞めちまいな!」ってな話なのだ。

    また、基本的には警察とヤクザのパワーバランスは、対等で均衡を保っているのが治安維持には最も理想的らしいけど、いま警察のほうが大分強くなり、ヤクザが弱体化していて、山口組分裂を契機に「暴力団を壊滅させる」という方向に傾いているんだとか。

    だが、ぼくはヤクザは必要悪だと思っている。

    ヤクザは絶対に無くならないほうがいい。ヤクザが居なくなると間違いなく治安が劇的に悪くなり、半グレや不良外国人が幅を利かせるようになってしまうからだ。

    それに、ヤクザがいなくなっても「薬物」は無くならない。

    今まではヤクザが薬物を扱ってきていたのに、ヤクザがいなくなると、結果的にそれを扱う組織が地下組織化してしまうため、出処不明の薬物汚染が広まってしまう結果になるのだ。

    故に日本という国においては、ヤクザのように「認知されている組織」が表に立ってくれて犯罪が集約化されていたほうが、警察としても検挙しやすく、治安維持がしやすいということなのだ。

    それに、原則的にヤクザはカタギには手を出さないし、そもそもの話としてヤクザがカタギと関わることなんて、普通に生きてたら殆ど無い。なので、ヤクザが我々に対して「迷惑な存在か」と言われると「実はそうでもない」という結論に達する。

    ヤクザがカタギと関わることがあるとすれば、それはカタギが「欲をかいた時」だと思う。欲をかいて危険区域に足を踏み入れてしまった時に、ヤクザに弱みを握られ、やがて抜け出せなくなる。つまり、欲をかかなければ関わることなど無いのだ。

    なので、健全にまっとうに生きていれば、ヤクザとカタギが社会の中で共存していることに、実は何ら不都合なことなんて無いのだ。故に、ヤクザには存在してもらっていて大いに問題ないはずなのである。要は関わらなければいいだけの話なのだから。

    とは言え、少子高齢化ばかりはどうしようもないからなあ。一体どうなってしまうのやら。

    ■EDIT


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    メチャクチャ面白かった。

    最近、山口組関連の本を読むのにハマっていて、前々回「山口組 顧問弁護士 - 山之内幸夫」を紹介したわけなんだけど、同じ「山口組関係者」でも、あっちは「顧問弁護士」で一応カタギであるのに対し、こっちは「直参組織の幹部」というモロな当事者。

    な、だけに、書かれている内容のリアリティーがすごい。

    と言っても、ありがちな現役時代の懐古に浸りながらの武勇伝自慢などなどは一切なく、今回の分裂そのものよりも山口組の歴史をおさらいする方に字数を割いているので、過去の分裂抗争(山一抗争)をはじめ、様々な歴史について知ることができる。

    なので、山口組関連の本を読み始める最初の本としてはすごくいいんじゃないかという気もする。

    あとは、終盤「六代目山口組」と「神戸山口組」からさらに袂を分かった「任侠山口組」を率いる「織田絆誠」について、これでもかというくらいケチョンケチョンに書いてて思わず笑った。

    とは言え、ページ数もまあまあ多く、B6版のソフトカバーの大きさに対して文字数もやや多めなので、読み終わるのに時間がかかった。(通勤電車の中でのみラノベと併読していたので、1ヶ月位かかったw)

    コンビニで買った本としては、非常に読み応えがある良著。ヤクザを知る上では非常に有意義な一冊だと思います。

    ※関連過去ログ
     http://blogrider.tokyo/archives/13814048.html

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    ■EDIT


    ■山口組 顧問弁護士 - 山之内幸夫 


    非常に面白かった。

    2015年の「六代目山口組」と「神戸山口組」の分裂騒動に端を発し、そこから2017年4月の「神戸山口組」から「任侠山口組」のさらなる分裂を経て、今、揺れに揺れている日本最大の広域指定暴力団「山口組」

    ――そんな暴力団の「顧問弁護士」を40年も努めた、異色の弁護士による非常に生々しい手記。

    ある意味で「ヤクザに最も近いカタギ」という、かなり特殊な立場からの発言という時点で非常に興味深い。

    そして、文中でも親交のあったヤクザの人に対し「××さん」と言う風にフランクに表記していることから、かなり親しくしていた様子についても詳らかに書かれている辺り、ことによれば嫌悪感も抱かれかねないとも言えるくらいの内容だったと思う。

    だがそれゆえに、内容的には非常に生々しくリアルではあった。とは言え、「山口組の顧問弁護士」という立場上、多分にして山口組寄りな書き方ではあるのは当然といえば当然ではあるが、しかしそもそもそれ以前に「カタギの弁護士」でもあるため、必要以上に美化や擁護はしていない。

    要は顧問弁護士という立場上(厳密には「元」だが)「山口組」を擁護しても、「ヤクザそのもの」を認めているわけでもないという点で、しっかりと意見を述べている点については好感が持てると思う。

    そういう意味では、ヤクザという必要悪を受け入れ、その上で「弁護士」という法の番人として極めて中立的な立場の人間として、職務を全うしようとしたプロ意識の高さというものが窺えた。

    ヤクザそのものについて、こうした立場でここまで語れる人自体が稀有だと思うので、そうした意味では非常に興味深く、意義深い良著だと思った。

    因みに、著者の「山之内幸夫」という人は、無名の鉄砲玉の悲哀を描いた小説で、後に映画化もされることになった「悲しきヒットマン」という作品の原作者でもあるそうだが、実は「鉄砲玉」のことが一般的に「ヒットマン」と呼ばれるようになったのは、この作品がブレイクしたことキッカケなんだそう。

    著者の歩んできた40年というキャリアは、ある意味で近代ヤクザの歴史そのものと言ってもよく、最も抗争が苛烈だった頃から、現在の深刻な人手不足に至るまでが、詳らかかつ赤裸々に描かれていて、資料として見るには申し分がないのではないかと思う。

    山口組 顧問弁護士 (角川新書)
    山之内 幸夫
    KADOKAWA
    2016-10-10

    ■EDIT

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