■1987 [60fps] The Ninja Warriors ALL
シンプルな横スクロールアクション。
横スクロールアクションとは言っても、マリオやロックマンみたいに上下に動く要素はあまりなく、あっても階段を利用してそのまま上のフロアに移動するとか、そんなもん。基本はただただひたすら真っすぐ歩いていく、言わば「スパルタンX」スタイル。
実際、ゲームの作りはほぼ同じと言っていいくらいスパルタンX。キャラが「サイボーグ忍者 VS 軍隊」ってだけ。
しかし特筆すべきは、このYouTube画面でこれを見ていると絶対にわからないだろうし、コンシューマー(家庭用ゲーム機)でしかこのゲームをプレイしたことのない人にはわからないだろうが、元々アーケードで稼働していたこのゲーム、実は「ダライアス」の筐体を流用していて、なんと「横3ディスプレイ」という、当時としては画期的かつ非常に豪華な作りだった。

※画像引用元: http://www.commodorespain.es/ninja-warriors/
兎に角、横に長かった。
また、当時のゲームとしてはグラフィックも非常に綺麗で、背景の立体感がすごかった印象。STAGE1の壁の落書きとか横長の画面と併せてすごくリアルだなと当時は思った。
加えて、効果音がこれでもかというくらい秀逸だと個人的には思っていて、プレイヤーは「苦無(クナイ)」と言う名の、ナイフのような小刀を二刀流で逆手に持ち、パンチのフックを打つ要領で斬っていくんだけど、この斬った時の「ザシュッ!」って音が非常に気持ち良いし、敵弾や刃物を防いだ時の「キィン!」という音もかっこいい。
また、戦車から放たれる大砲や、そのコックピットから顔を出してブッ放してくるマシンガンの銃声なんかも、いちいち気持ちいい。
でもやはりなんと言っても、このゲームはやはり音楽が素晴らしい。STAGE1やSTAGE2を見てもそうなんだけど、かなりアメリカナイズされた世界観と言うものが根底にあって、音楽もやはりそこに沿っている気がする。特にSTAGE2なんて、今聞くとアメリカンPOPSそのものだと思う。
なので、最初このBGMを作曲した人ってアメリカ人なのかと思っていたけど、普通にTAITOの制作チームだったのには驚いた。
けどこれ、アメリカでリリースされているのかは知らないけど、出したらすごく受けるんじゃないかなと思う。
いわゆる「忍者×サーボーグ」という設定が当時としては画期的だったと思うし、それと戦うのが「軍隊」という、いわゆるBGMも含めた、忍者とは間逆なものの組み合わせでできているってのが斬新で面白いと思う。そして何よりエンディングも、小学生の僕には結構強烈だった。
これもぼくの大好きなハードである「PCエンジン」で、かなり高いクオリティで移植されていて、ものすごくハマったので、是非、もう一度プレイしたいなあと思う。
余談の動画は「続きを読む」から。
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