■トレスパス■ 死ぬほど面白い映画。 20年位前に深夜にTVで放送されていたのを途中から見て、一気に引きこまれて以来、ずっと忘れられずにいた映画で、ずっともう一度見たいと思っていた映画。Amazonビデオとして配信されていたので即購入。 しかし、クレジットカードで決済のための確認画面も一切出さずにいきなり「購入完了」って、ちょっと乱暴すぎやしないかw?まあ、すげー見たかったやつだから別にいいけども。というわけで、以下、レビュー。 1992年公開のギャング映画。「ICE T」及び「ICE CUBE」というギャングスタラップを代表する二人が、まんまギャング役で共演しているのも見どころの1つ。 ICE Tは実際に「クリップス」に所属していたこともあるガチのギャングスタという事実もさることながら、劇中ではそのギャングのボスとして描かれており、見た目的にも「頭の切れる悪人」という雰囲気そのまんま。 またICE CUBEの「厳つさを全面に押し出した粗暴そのままなルックス」ともうまい具合に対比になっていて、ふたりともこれ以上無いくらいのハマり役になっていると思う。 群像劇でありながらストーリー構成自体は至ってシンプルで、各々の立ち位置や目的が明確に描かれており、また無駄な説明などもなくグイグイ進んでいくので、序盤からテンポよく一気に引き込まれていく。 あらすじとしては、消防士の2人がある現場で逃げ遅れた男から、「自分がかつて教会から盗んだ財宝の隠し場所を示した地図」を託され、その地図を元に半信半疑で宝探しをしに行ったら、そこはギャングたち御用達の「仕事用」の廃ビルで、その「仕事中」のギャングにバッタリ遭遇してしまって、でもお宝はお宝で一応見つかって、やったぜ!でもどうする!?っていうお話。ホントこれだけ。 結果的にギャングのお仕事の見ちゃいけないものを目撃しちゃっがために、命を狙われる羽目になり、その流れでギャング側の一番下っ端の弱そうなジャンキーを人質にとって、廃ビルの中でドア1枚隔ててお互いの腹を探り合う緊張感と、時折、痺れを切らしたICE CUBE扮するセイボンが突然発泡しだすことで、一気にワチャワチャする状況との対比も面白い。 当時としては珍しい「携帯電話」もふんだんに使いながら、消防士チーム、ギャングチーム、その中でお宝の存在に気づいちゃったチームがバタバタしていく展開が面白い。特に、映画が1992年ってこともあり、劇中に登場する携帯電話が、今では考えられないくらいでかくて、しかもアンテナ付きってところに、否が応でも時代を感じさせる。 それを、ICE CUBEが受電の時に、アンテナを口でくわえながら引っ張って電話に出るところとかが、個人的にはすごくいいシーンだなと思った。 最近読み終わった馳星周の「沈黙の森」も、これとよく似た「金の奪い合い」の話で、そのあたりのノワールものが好物の人にはたまらない作品ではないかと思う。オススメです!

■EDIT