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ダーウィンズゲーム(2020)


めっちゃ面白かった。

Amazonでは星「3.5」で、評価については割と意見がまっぷたつに割れてる感じですけど、ぼくはそもそもがこうした「異能力者モノ」が大好物なので、非常に面白かったですね。

 あらすじ


平凡な日常を送っていた男子高校生のカナメの元に、ある日アプリ「ダーウィンズゲーム」の招待メールが届く。
何気なくアプリを開いた事でゲームのプレイヤーになってしまったスドウカナメ。
怪しげな雰囲気のゲームを訝しんでいるうちにバトルが始まり、突如パンダの着ぐるみを着た謎の人物が襲い掛かかる。
果たして、絶体絶命のバトルにカナメは生き残ることができるのか!?
~公式サイトより

とのことで、いわゆる「リアルゲーム」なお話という点において、個人的には「SAO」や同じ作者の「アクセル・ワールド」との類似性を見出すこともできるところだとは思う。

けど、あっちは完全なヴァーチャルワールドでのお話に対して、こっちはあくまで「現実世界」でのお話ってところが違う。

 世界観や設定等


で、SAOはヴァーチャルワールドではあるものの、向こうの世界での死がそのまま現実世界にも影響して死に至るようにプログラムされており、ダーウィンズゲームでは、現実世界でそのままリアルに殺し合う。

つまりどちらも「ガチな命のやり取り」という点については同じ。

でも、正直なところこのダーウィンズゲームについては、現実世界での話とするには大分無理がありすぎた感があって、ちょっとそこは残念だなと思った。要するに「ご都合主義」なところ。

というのも、ダーウィンズゲームによって命を落とした人間は、「その死亡箇所がドット状に人を型どったように抉れる」という演出がなされる。

これが兎に角気持ち悪くて見る度鳥肌が立つのだけど、リアルに死ぬのなら、そのエフェクトいらないと思うし、何より死体どこいったって話になる。

あと「どこ行った」ってことで言うと、劇中でイベントが開始した際に、通行人とか周辺の人間が皆フラフラとどこかへ消えるとか、ちょっと幾らなんでもご都合主義的すぎるだろとw

だからこれも、舞台がヴァーチャルな世界ならまだ良かったし、リアルワールドでやるなら、「電脳コイル」のようなARとして描けばいいのに、この辺りの世界観とかについては正直ブレブレだなと思った。

このあたりがもっとしっかりしていたら、もっと評価されると思うし、面白くなったと思う。

 「死」の描き方について


先述の「死亡箇所がドット状に人を型どったように抉れる」というエフェクトにするなら、現実では死なず、「アクセルワールド」みたいに「ポイント全損⇒強制退場でGAME OVER」みたいな感じにすればいいと思う。

片やリアルでも死ぬなら「転送」ではなく、リアルな死体を描くなりすればいいのにと思った。(それこそ「電脳コイル」のメガネみたいな、AR技術として描いたほうが良かったと思う)

まあ、原作未読なので、もしかしたら「実は生きてて、ヴァーチャルワールドに閉じ込められてた」みたいな展開も考えられなくな無いかもだけど、多分無いだろうな。

この作品における低評価の理由って、正にこうした「死の描き方の浅さ」みたいにあるというか、主人公は「基本殺さずに勝つ」を心がけていたのに、友人が殺されてブチギレて一人殺してからは、普通にゲーム感覚で殺すようになる。

考えが途中で変わるのは全然いいと思うけど、主人公の「人を殺さない」ということと「人を殺すこと」についての哲学みたいなものが実に希薄というか、明らかに描き方が不足している感。

この作品って「異能力者モノ」であると同時に「デスゲームモノ」でもあるからして、「戦う目的や理由」をもっと明確に、たとえそれが歪んていたとしても、「殺す人間と殺される人間のそれぞれの人生」をちゃんと描かないと途端に薄っぺらくなると思うんですよね。

なのであのテンションのまま話を進めるなら、寧ろ「ただのゲーム」として描いていたほうが余程楽しめると思う。

あと、単純に「スマホアプリ」を媒介とした異能力者モノならば、やはりくどいようだけど、舞台はリアルワールドではなくヴァーチャルな世界にしたほうが良かったと思う。

 舞台の「渋谷」について


渋谷がマジで渋谷過ぎて笑った。

少し前に見てた「歌舞伎町シャーロック」は、全然歌舞伎町ではなかったけど、こっちは完コピしてた。

特に、舞台となっていたホテルは、現実の渋谷だと「セルリアンタワー」になるんだけど、その周辺や裏道とか完コピしててすげえ!ってなった。恐らく普通に写真撮り歩いて、その画像をトレースしてるんだと思う。

セルリアンタワー
舞台となっているホテル:セルリアンタワー

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実際のセルリアン

セルリアンタワー02
セルリアンの麓その1

セルリアンタワー03
セルリアンの麓その2。上のその1の左視点からのカット。首都高沿い:左手セルリアン、後ろ渋谷駅東南口。マジでこのまんま。特に「緩やかな坂の勾配具合」の再現度がエグい。

セルリアンタワー04
セルリアン裏手:レインの頭左横にぽっと光ってる緑色のライトは、「SUBWAY」の看板。

セルリアンタワー05
上の画像の背後カット。別場所の繋ぎ合わせではなく、上の画像と全く同じ場所で、見た目もこのまま。特に右側の黄色い看板(不動産屋さん)とかそのまんますぎる。

ただ、先述している「ご都合主義による設定」によって、せっかくの渋谷の意味がないと言うのもあるし、主人公は主にホテル内での戦闘ばかりだったし、一応外にも出るけど、もうちょい色んな所を見たかったなあというところ。

 キャラについて


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主人公:カナメの青臭さについては、この手の話ではお決まりのパターンなのでまあいいとして、ヒロイン:シュカが主人公にベタぼれになるまでの経緯等も含め、この辺りはやはりご都合主義的すぎるにもほどがある。

端的に言うと、一昔も二昔も前のぬるいラノベ感が酷かった。

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ヒロイン:シュカ 紐状のものを自在に操るシギルの使い手。

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仲間についても「レイン」は中1にしては頭良すぎるし、そもそも「解析屋」なのか「情報屋」なのか呼び方統一しろよとも思う。

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「リュージ」についても、普段の装備が「鎧とマシンガン」なのに、持っている能力(作中ではシギルと呼ばれる)が「トゥルーオアライ」という「嘘を見抜く能力」で、どちらかと言うと知能的な戦い方をすればいいものを、何故か前線に出るような戦い方だったり。

 まとめ


冒頭で「めっちゃ面白かった」と言っておきながら「ご都合主義」だったり、気になる点について割と辛めに批評しちゃいましたけど、でもなんだかんだぼくはこの作品好きですし、トータル面白いとは思います。

原作の方は割と長いことやってるコミックらしく、1クールでは全然描ききれてないと思うし、結構いいところで終わっているので、これは2期があると見て間違いないでしょう。次は2クールでみたいなあ。

てゆーか、また話戻っちゃいますけど、やはり設定として「リアルな殺し合い」にしたのは失敗だと思う。ヴァーチャル世界でのデスゲームとかのほうが、今回のように「イベント」等でいくらでも話が作れると思う。

何れにしても2期はぜひ2クールでみたいですね。あまりにもあっという間に終わってしまって、そういう意味で消化不良感。

※画像引用元
 https://akananime.com/archives/19073

 
 

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