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1993年6月18日:Gilles de Rais(メジャーデビューALBUM)


27年前の今日リリース。

度々このブログではこのバンドについて触れてきていたとは思うものの、楽曲単位で深く語ったことはなかったので、実はずっと書きたかったんですよね。

このバンドは元々、X JAPANのYOSHIKIが創設したレーベル「EXTASY RECORDS」の出身で、本作はその後のメジャーデビューアルバムとなっているものの、この2年後に解散してしまう。

故に、世に出ている音源の数は非常に少ないものの、ぼくはバンド時代、作曲の部分においてこのバンドからの影響をかなり大きく受けていた。

このアルバムももちろんその中の1つなので、全曲レビューでやりたいと思います。

●収録曲
1. De-light
2. BLACK LIST
3. SONG REMAINS
4. ”NEGARO”MANIA
5. REMEMBER
6. MELODY
7. LIE
8. お前の蛇になる
9. WILL
10. あやまちは6月の雨

ひとまず、この中で印象的な楽曲を拾っていこうと思ったけど、全曲やる。

 1. De-light




V系ライターである市川哲史氏も言っていたけど、当時V系のアルバムって、「1曲目がファストテンポの1分半くらいの短い曲」ってのが何故か流行ってたみたいですね。

確かに彼らの前作「殺意」の1曲目「SUICIDE」も同じくらいの長さだったし、盟友LUNA SEAのEXTASYからリリースされたインディーズアルバム「LUNA SEA」の1曲目「FATE」もまた同じだ。

でもその「シリーズ」の中で言うと、ぼくはこの曲がダントツで好きで、真似して似たような曲を作ろうと思ったんだけど、ただの劣化版のパクリにしかならなくて、自分のイメージ通りに行かなくてボツにした。


 2. BLACK LIST




これはいかにもシングルって感じの決め球な曲ですよね。で、ご多分に漏れず、当時のV系のこうした決め球曲って言うと、大体シンコペーションしてるっていう。

よくよく考えると、ぼくがこのバンドに強い関心を惹かれたのって、もしかするとこの曲を、TV埼玉でOAされていた「HOT WAVE」とかで見たときからかも知れない。

それにしても、このバンドがTVに出ること自体が非常に稀有だし、この手のバンドの楽曲を、フル尺でしかも「カラオケ&当て振り」ではなく、ちゃんとLIVE演奏させてくれるってすごいと思う。

どうやら、当時のV系バンドにとっての登竜門的な番組である「5時SATマガジン」のものらしいですね。で、やっぱり演奏うまいなと思うわけですよ。

ジル・ド・レイは当時音楽的ジャンルの括りとしては「ポジパン(ポジティブパンク)」とか言われていて、確かにパンキッシュでファストテンポの曲が多かったんですよね。

けど、実はV系バンドの中でも珍しくプログレ色も強いバンドでもあって、この曲は構成自体は割とシンプルですけど、ギターソロの展開の仕方なんかにその片鱗が垣間見えるんですよね。


 3. SONG REMAINS




これもすっごい大好きな曲。

この手のミディアムテンポの曲に対するあこがれがすごく強くて、似たような曲を何度も試行錯誤しながら作ろうとしたけど、終ぞ納得の行く出来のものが出来なかった。

という話を、「FEEL」の「蜃気楼」とか、「DEAD END」の「Serafine」のときにも書いた気がする。

てゆーか、このバンド絶対「DEAD END」の影響、めちゃくちゃ強く受けていると思う。先の、BLACK LISTでのギターソロの話とかもそうだけど、この辺りの構築の仕方とかが、非常に似ている。

 4. ”NEGARO”MANIA


この曲については動画が見つからなかった。。。頼みの綱であるニコ動にさえもUPされてなかった。

楽曲そのものは、やはりDEAD ENDからの影響を強く感じさせる楽曲だと個人的には思っていて、とりわけ、DEAD ENDのマニアックな部分からの影響を強く感じる曲だと思う。

具体的には「Shanbara」に収録されている「Psychomania」に非常に近いと思う。というよりも、ここまで来ると、タイトルからしても最早これを下敷きにして作ったんじゃないかという気もしてくるし、その推測は強ち間違ってもいない気がする。

 5. REMEMBER



これも単体のフル動画が見つからなかった。すごくかっこいい曲なのに。なのでせめてものってことで、この動画の01:19地点からのものを。(そこから始まるようになってます)

楽曲的には、このアルバムの中で最も攻撃的なファストテンポの曲で、所謂2ビートのファストナンバー。この系統のバンドには必ず存在する必殺曲ですよね。で、その割にサビはちゃんとメロディアスみたいな。

個人的にはこの曲はイントロが好きで、そこでのドラムのフレーズが非常に印象的ですね。

 6. MELODY




これも、この系統のバンドの決め球系の曲ですね。そして、カラオケに入っている数少ない楽曲。一時期よく歌ってた。DAMには絶対入ってないけど、アニソンとV系に強いJOY SOUNDに確か入ってた気がします。

この曲もギターソロが非常にかっこいいんですよねえ。

 7. LIE




これはある意味で、このバンドの問題作と言うか、物議を醸しそうな曲だと思う。何故なら、これまでの彼らとしてはありえないくらいPOPな楽曲だから。

ぼくは非常に好きな曲ではあるんだけど、おそらく、インディーズの頃からのファンからしてみたら、「ああ、やっぱメジャーに行くとこうなっちゃうんだ」みたいに感じてしまうのではないかと。

でも、やはりぼくはこの曲好きだし、何よりジル・ド・レイのソングライティングセンスの高さをすごく感じるので、作曲面に置いては非常に勉強になった曲ですね。

 8. お前の蛇になる


動画なし。なんか素人のギターコピー動画しか見つからなかった。

それにしてもこの曲、最初全然好きじゃなかったんだけど、何回か聞いているうちに好きになりました。そしてこれも、なんかDEAD END感のある曲かなと思います。

ギターソロでのオクターブを噛ませた上での敢えての平坦な音作りで、音階的にも「ハズし」のスケールで弾いているので、非常に不気味な雰囲気を醸し出しているのがいい味出してますね。

 9. WILL




これも、「M2.BLACK LIST」や「M6. MELODY」のようなシングル系の決め球曲であり、数少ないカラオケ曲ですね。

そしてやはりこのバンドはギターソロがかっこいいわけですけど、何気のその直前のキメのところがむっちゃかっこいいんですよね。こいう言うアプローチとか、よく思いつくなあと感心する。

この辺りも非常に勉強になった。

 10. あやまちは6月の雨




この曲は、ぼくがこのアルバムで一番好きな曲ですね。もう、この曲が好きすぎて、無意識的にサビでのベースのフレーズをパクってしまっていたくらい。

そして、プログレ後が混ざっている彼らなので、アルバムのラストを飾る曲にして、7分近くもありますw で、やはりギターソロが死ぬほどかっこいいと。

 まとめ


このバンドこのことを知っている人ってきっと、結構年齢的にいっている人たちばかりで、所謂「Break Out世代」とかそれ以降でV系に入ってきた人にとっては、ほとんど馴染みがないと思う。

けど、こんなにいいバンドが、「知る人ぞ知る」的な知名度なまま終わってしまったというのが、本当に残念。そういう意味でいうと、以前にも取り上げたことのある「KATZE」に非常に近いものを感じる。


Gilles de rais
Gilles de Rais
ポニーキャニオン
1993-06-18

 
 

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