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「富士そば」は、なぜアルバイトにもボーナスを出すのか (集英社新書)


めっちゃ面白かった。

過去に「気になるニュース・コラム」にて、この人についてのニュースを切り取ってみたことがあった。

※関連過去ログ
この時からずっとこの「丹道夫」さんの経営理念みたいなものに興味があって、Amazonで見つけた瞬間、即ポチった。

でも、結局この中で丹道夫さんが語っていたことって、奇抜なことでもなんでもなく、至極当たり前のことだった。

 タイトルについて


「なぜアルバイトにもボーナスを出すのか」ということについては、「給料が安いと仕事に綻びが出るから」ということと、「給料が安いと力を出し惜しみしてしまう」というのが理由だそう。これは本当にその通りだなとつくづく思う。

「仕事」について論じる際にすぐに「やりがい」を引き合いに出してくる人がいるけど、そんなもん稼げなかったら意味がないでしょとぼくなんかは思っている。

どんなにキレイなことを言ってみたところで、人が働く理由なんて「お金のため」以外ないんだから、きれいな職場環境の中で尚且、時給以外で貰えれば、そりゃやる気も上がるよねって話。

 自由な雰囲気


富士そばは決まりごとと言うか、明確なマニュアルみたいなものは最低限のものしか用意されておらず、社長は「上手いことやってくれ」という形で、各現場の裁量に任せているらしい。

でもこれは「丸投げ」ではなく「信頼」という形で任せていることで、上手いこと回っているんだなと思う。

他にも、役職問わず、新メニューについてのアイデアを誰が出してもいいという風にしていたり、兎に角「風通しがいい」というのが印象としては強く、末端のアルバイトにも、十分にチャンスや発言権が与えられているというところは、やはり素晴らしいなと思う。

そういう会社って大体ホワイトな会社ですよね。トップダウン型な会社ほどブラックだし、黒く塗りつぶされていなくとも、末端の従業員はもれなく思考停止しますよね。だって、末端ごときが何言っても無駄だってわかってるから。

ブラックな会社で変に楯突いて、責任から何から全部押し付けられたりするくらいなら、「じゃあぶら下がってたほうが楽だよね」となるからどんどん思考停止になる。

そのように「割り切って計算の上で」会社にぶら下がって、最小限のリソースで会社から給料をもらいつつ、副業にリソースを全振りするみたいな感じならまだいいと思うんだけど、そうじゃないと思考が停止というか「凍結」されちゃってるから、病んでいくしか無いんですよね。

あと、業務時間中でも、営業そのものに支障が出ないのであれば、外出等は自由にしていいんだとか。ぼくはオフィスワークなので割とそういう所あるけど、飲食店でそれはかなり珍しいですよね。

でも、これも結局「従業員の(心理的な部分も含めた)負担を減らす」ことで、店舗全体を円滑に回していこうという工夫なんだそうな。なるほど。

 根底にあるのは「人材は人財である」というマインド


結局の所、社長のマインドとして一貫しているのは「人材は人財である」というマインドがまず根底にあるということだった。

そしてそのマインドは全て、自身の苦労経験や失敗に基づいているので、全て説得力があるし、全てそれによって、いい方向に改善されている。

決まり事が少なく、提案や言いたいこともバンバン言わせてくれる空気感というのは本当に大事なんだなということについて、ぼく自身も今の会社に入って死ぬほど痛感した。

徹底的なまでの「管理管理管理」で抑圧したところで何もいいことなんかないし、生産性は上がらない。

「甘やかしたらサボるだけなんじゃないのか」と思っているとしたら、それは部下のことを単に信用していないだけだ。

その理由は、先日も言及した、戦後民主主義をベースとした「学校教育」のせいだ。

兎に角、学校教育は「管理管理管理」でガチガチに固めようとして、子どもたちから思考力を奪っている。思考力が奪われた子どもたちは自発的な行動をしなくなる。管理されるのが当たり前で、そのほうが楽だからだ。

だから管理されずに放り出されて、自分のアタマで考えて行動するということになれないまま大人になってしまう。

故に、「管理をしない」という状況が想像できないし、自分が死ぬほど管理されてきたからこそ「サボりたい」と誰よりも思ってしまっているので、「管理しない教育は人を堕落させてしまう」と考えてしまうんだと思う。

これについては、このブログでも度々シェアしているYouTube講演家の鴨頭嘉人さんも、この動画で同様のことついて話している。


【圧倒的】東京カモガシラランド最強の働き方 〜管理しない会社がうまくいく!
鴨頭嘉人(かもがしら よしひと)

出勤日数や時間さえも決まってないってすごいですよね。

 まとめ


結局はこの動画でも同様のことを言っているけど、徹底的な管理をおこなったところで生み出せるものって何もないんですよね。

抑圧しないでのびのびと好きなようにやらせておいたほうが、当の本人はやる気も出るし、一生懸命やってくれるものだということを、この社長は誰よりもよく理解しているんだと思う。

そういう意味で、これは多くの経営者やコーチングに携わる人が読むべき本だと思った。


 
 

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