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SIAM SHADE - SIAM SHADE(1st ALBUM)
1994年12月10日リリース

●収録曲
  1. NO CONTROL
    原曲:DAITA/作詞:CHACK
  2. Imagination
    原曲・作詞:CHACK
  3. Don't
    原曲・作詞:CHACK
  4. 今はただ...
    原曲・作詞:KAZUMA
  5. 時の川の中で
    原曲・作詞:KAZUMA
  6. LOSE MY REASON
    原曲・作詞:KAZUMA
●MEMO
  • インディーズで唯一リリースされたミニアルバム
  • Vo. 栄喜は、当時「CHACK」と名乗っていた。

25年前の今日リリース。

これまでにも度々書いてきていると思うけど、SIAM SHADEはLUNA SEAと同じくらいぼくにとっては偉大なバンドで、後々のぼくの音楽人生に多大なる影響を与えたバンドのうちの1つなんですよね。

その中でも特にこのアルバムのことについては、いつか書きたいと思っていたので、ようやっとそのタイミングが巡ってきて嬉しいです。

ぼくはこのアルバムが本当に大好きで、今でもSIAMでプレイリストつくる時には、M1、M2、M6なんかは必ず候補としてノミネートされるし、かなり高確率で入れてる。

ということで、当然のことながら全曲レビューやりたいと思います!

 1. NO CONTROL

原曲:DAITA/作詞:CHACK


イントロがムチャクチャかっこよくないですかこれ。そして、よくこんなリズムパターンを思いつくなと感心する。

こんなクオリティーの高い曲を、20代前半の若者がインディーズでやっているというのが信じられない。

というかそもそも、ギターのフレーズとかアレンジの仕方でV系感を出しているけども、曲そのものはプログレ感がすごいですよね。


 2. Imagination

原曲・作詞:CHACK


前曲から曲間を開けずにそのままなだれ込むパターンのイントロは、この時代のV系ならではというか、結構流行ってましたよね。ええ。もちろん大好きですそのパターン。

にしても、Bメロのスリリングなハモリとかから、ぼくはこの曲はKAZUMA氏が原曲だと思っていたんですが、以外にもCHACKこと栄喜氏だったんですね。ちょっと意外。

しかし、何より衝撃的だったのが、ギターソロ明けのサビが転調で、1回目よりキーが下がっているというのがすごい。

普通「転調」って、間奏明けて1小節分とかワンクッション入れてキーを上げるのが普通なんですけど、下げてますからね。よく思いついたなこれ。

そもあれ、当時この曲に影響されて作った曲のサビの部分が、完全にこの曲に引っ張られて同じようなメロになってしまったのを思い出しました。

いずれにしてもこれくらいのテンポでの、シンコペーション8ビートって、当時のV系における決め球的王道路線ということもあって、今でもこの手の曲は大好きですね。

 3. Don't

原曲・作詞:CHACK


前2曲とは打って変わって、切ない系のPOPチューン。でもそれでいて、ギターソロなんかは割と速弾き系だったり、しっかりDAITA節は炸裂していて、地味だけど名曲。

後のメジャーデビューアルバム「SIAM SHADE2」に収録されていそうな感じの曲。「CALLING」とか「SADNESS」とか、あの辺りに繋がっていくのかもしれない。

そしてヴォーカルの掛け合いなどから、これもてっきりKAZUMA氏の原曲かと思いきやそうじゃなかった。

 4. 今はただ...

原曲・作詞:KAZUMA


イントロでのアルペジオやDAITAのバイオリン奏法によるギター、そこに絡みつくように入ってくるベースやハイハットからのインテンポの展開の仕方など、最早いぶし銀的な安定感をこのときから感じる。

これも例によってそうしたイントロが非常にかっこいい曲で、当時バンド始めたてだったこともあって、この曲なんかも非常に参考にさせてもらって、似たような曲を何曲か作った事がある。

特にこの曲でもドラムのビートというか、キックの入れ方とかが結構好みなんですよねえ。

 5. 時の川の中で

原曲・作詞:KAZUMA


これもやっぱりイントロがカッコいいし、何よりサビのヴォーカルの掛け合いがいいですよね。ツインヴォーカルバンドならではのアプローチ。

で、ギターソロがこれまた攻撃的と言うか挑発的なアプローチ。という全てをひっくるめて、後のメジャーデビューアルバム「2」に収録されている「終わらない街」に通じている感はありますね。

というか、アレはこの曲のアンサーソングとか続編的な曲なんじゃないかというくらい、似通ったアプローチだと思う。こうなってくると、あれも恐らくKAZUMA氏の原曲なんでしょうね。

でも曲タイトルがなんかイマイチなんですよね。一瞬、美空ひばりの「川の流れのように」と空目しちゃう。

 6. LOSE MY REASON

原曲・作詞:KAZUMA


このアルバムのラストを飾る曲であり、このアルバムの中で最も攻撃的なナンバー。そしてこの曲もKAZUMA氏原曲というのが意外。絶対DAITA氏だと思ってた。

「ハイテンポなシンコペーション8ビート」は、この時代のV系における、言わば「決め球」のようなアプローチでもありますけど、でもシングルって感じの曲ではないので、「ファンじゃない人にはあまり知られてないけど、ライブでは定番曲」みたいな感じだと思う。

しかし、ここまで「キメ」だらけな曲も珍しいですよね。まあ兎角V系は「キメ」を多用しがちなところではあるし、それこそこの系統の曲なんて、キメ放題みたいなところはある。

けど、SIAMの場合、そもそもバンド自体の特徴としてキメを多用しがちな上に、この曲では特にキメの比率が高いのが特徴だ。

更には曲後半でのサビのリフレインの場所なんか、ドラムのシンバル鳴りっぱなしで、常に手が上に上がってる状態だったりと、兎に角全員が忙しい曲でもある。

特にラストのサビの部分でのKAZUMA氏が、ギター弾きながらコーラスとして「Oh Flightened」をひたすら繰り返すところなんか、やってみるとわかるけど、結構辛いぞこれ。

 まとめ


アルバムそのものについてのまとめ


アルバムそのものについてのまとめということで言うと、SIAM SHADEって、変拍子を多用したプログレッシブ・メタルを始めとしたHR/HMをベースに、J-POPの要素もふんだんに取り入れたバンドと言うイメージが強いと思う。

しかし、このアルバムでは、バンドにおける音楽的キーマンであるDAITAが加入して間もない事もあって、まずそもそもDAITAが曲が1曲しかなく、あとはVo. CHACKとKAZUMA両ヴォーカリストによる曲が中心ということもあって、楽曲的には割とPOP寄りであることが大きな特徴だと思う。

とは言え、バンドの売出し戦略の一環として「V系路線」を取り入れているところだったり、各曲での解説でも触れているように、兎に角キメの多さだったり随所で光るテクニカルなプレイから、この時点でかなりの技巧派バンドとしての片鱗はチラついており、「只者じゃない感」は既にあったように思う。

もっと言うと、少なくともこのアルバムに限って言えば、個人的には「メジャーデビュー以降のDEAD END」にもどこか通ずるものさえ垣間見えた気がする。

よくSIAMと並べて比較されがちだった「Janne Da Arc」が影響を受けたバンドの1つが「DEAD END」であるのだけど、ジャンヌの音楽性にはその片鱗はあまり見えず、直接影響を受けているわけではないはずのSIAMの方に、その面影が見えてしまうというのもなんとも不思議な話だけど。

このアルバムの想い出について


以前「3」のレビューを書いたときに、このアルバムのことについても軽く触れていたと思うんだけど、実はぼくがSIAM SHADEを知ったのは、どこかでこのアルバムに収録されている曲を聞いたからとかではなく、「月刊GIGS96年11月号」の表紙を見て「直感」したからだ。

※関連過去ログ
全く音を聞いたことがないのに、この表紙を見た瞬間に「絶対このバンドは間違いねえ」と思い、なんとこのアルバムと、その後のメジャーデビューアルバムである「SIAM SHADE2」を同時に購入したのだった。

結果的にどちらも大正解だったんだけど、ぼくとしては2よりもこっちのほうがV系感があって好きだったりする。

人生そのものに影響を与えたと言っても過言じゃないくらいにドハマリしたので、おそらく今後も聞き続けることだろう。

因みに、Wikipediaでは「現在入手不可」とか書かれているけど、それはこれの少し前に出たデモテープのことで、CD自体はAmazonで¥600くらいで買えます。


SIAM SHADE
シャム シェイド
原楽器
1996-11-12

 
 

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