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井上陽水トリビュート


久々の音楽ネタで、しかも久々の「気になった音楽」ってことで、たまたまYouTubeで見かけたこの動画をシェアしたいと思います。

なんでも今月27日(2019/11/27)にリリースされるということらしいですが、これちょっと欲しいですね。まあ、いいつつCDを買うことは最早ないんですけども、レンタルされたら借りようと思います。


 豪華メンバーによるトリビュート・アルバム



井上陽水トリビュート 2019.11.27発売(全15曲ダイジェスト)
UNIVERSAL MUSIC JAPAN

まず参加しているメンツについては下記の通り(概要欄より引用します)

V.A.  井上陽水トリビュート 2019.11.27 Release 
UPCH-2198   税抜:3,000円

1.ヨルシカ 「Make-up Shadow」
2.槇原敬之 「夢の中へ」
3.King Gnu 「飾りじゃないのよ 涙は」
4.椎名林檎 「ワインレッドの心」
5.宇多田ヒカル 「少年時代」
6.ウルフルズ 「女神」
7.田島貴男 (ORIGINAL LOVE) 「クレイジーラブ」
8.福山雅治 「リバーサイド ホテル」
9.細野晴臣 「Pi Po Pa (Reiwa mix)」 
10.iri 「東へ西へ」
11.SIX LOUNGE 「Just Fit」
12.斉藤和義 「カナリア」
13.オルケスタ・デ・ラ・ルス 「ダンスはうまく踊れない」
14.ACIDMAN 「傘がない」
15.KREVA 「最後のニュース」

全曲、簡単に一言ずつコメントしようと思ったけど、流石にちょっと数が多いので、気になるところだけピックアップしたい。

 1.ヨルシカ 「Make-up Shadow」


このバンドのことは全く知らなくて、バンド名を聞いたことが有るっていう程度のもの。どんなバンドなのかも知らなければ、そもそもバンドなのかどうかさえもわからない。

で、このティザーで断片的に聞いた限りでは、正直そこまで感じるものはなかったなと言うところ。ヨルシカそのものの他の曲を聞けば多少は理解できるのかな?いずれにしても、この曲は元曲がめちゃくちゃいい曲というか、カッコいいですよね。


●原曲

井上陽水 Make-up Shadow

この曲について、ぼくてっきり、どこかの女性ヴォーカリストへの提供楽曲を後にセルフカバーしているのかと思っていたんですけど、そうではなく、最初から自分のシングルとしてリリースされていたみたいですね。

それも、リリース年が「1993年」ってのにもちょっと驚いた。80年代だとばかり思ってた。でも原曲を聞くと、音の作り方が80年代にしては新しすぎますね。

あとこの曲、Bメロがいいですね。Bメロの中だけでもう一展開、それも妙なコード進行で展開されるトリッキーさが面白いですね。

 2.槇原敬之 「夢の中へ」


これもいいですね。流石、一時期カバーをやりまくっただけあって、いじり方・壊し方を心得ているというか、もうただただ上手だなと。

しかもこれを「シンプルな8ビートのバンドサウンド」に仕上げたってのがいいですね。そのアプローチ自体は、いわゆるマッキーのイメージではない気がするんだけど、それこそ色んな人の曲をカバーしまくってきたからこそ出てきた発想なんでしょうね。

そのシンプルなバンドサウンドに、マッキーの温かい声がめっちゃよく合う。音だけでもマッキーが笑顔で歌っている画が容易に想像できますね。

●原曲

井上陽水- 夢の中へ


 3.King Gnu 「飾りじゃないのよ 涙は」


これもめちゃくちゃいいですね。

King Gnuは、実は過去に一度このブログでも取り上げたことがあるんだけど、そもそものバンドのポテンシャルが高すぎますね。でも、紅白決まったのは流石に驚きましたけどね。

※関連過去ログ
で、この曲についてなんですけど、そもそもシャッフル曲なので、この曲をカバーするってなった時、大抵の人がジャジーなシャッフルで挑むと思うんですよ。何しろ陽水さん本人がそうしてるくらいだし。

しかしそれを、あえて崩してテンポもちょっと早めたこーゆーアレンジにするって、なかなかすごいと思う。

●原曲

飾りじゃないのよ涙は

このときの中森明菜、シビレルほど美しくて死ぬほどカッコいい!



井上陽水 飾りじゃないのよ涙は

一方こちらは、本家のジャジーなセルフカバーバージョン。これも死ぬほどカッコいい。でも個人的にはやはり、先の中森明菜のほうが好みですね。

「中森明菜」というキャラクターにものすごくあっていると言うか、恐らく中森明菜さんの今後のキャラクターを決定づけた曲でもあると思うんですよね。それくらいハマり役ならぬ「ハマり曲」だと思う。

あと、この曲は楽曲自体もさることながら、歌詞がすごくいいと思うんですよね。特にBメロ

Bメロ1
赤いスカーフが揺れるのを不思議な気持ちで見てたけど
私泣いたりするのは違うと感じてた

Bメロ2
そして友だちが変わるたび 想い出ばかりが増えたけど
私泣いたりするのは違うと感じてた

Bメロ3
いつか恋人に会える時 私の世界が変わる時
私泣いたりするんじゃないかと感じてる
きっと泣いたりするんじゃないかと感じてる

これですよ。とくにB1とB2で泣くことを否定していながら、B3で唯一「泣くと思う」ということを、しかも「一行返し的」に念を押して言ってるところが面白い。

この曲は、歌詞も曲も「神憑り的な名曲」だと思う。

 4.椎名林檎 「ワインレッドの心」


これもめちゃくちゃいい曲ですよね。ぼくはこの曲って安全地帯の曲としてしか知らなくて、「あ、これも陽水さんなんだ」って思ってたら、曲そのものは玉置浩二さんが作ってて、陽水さんは作詞のみみたいですね。

でも、どっちの「らしさ」も出ているすごい曲だなと思いますね。

で、林檎嬢なんですけど、良くも悪くも予想通りのアレンジの仕方ですよねw これ前からライブとかでずっとこんな感じでやってきてたんじゃないかっていうくらいの安定感を感じますね。

この手の曲をこーゆーアレンジするのが本当に上手ですよね。

●原曲

安全地帯 ワインレッドの心



ワインレッドの心 井上陽水



 5.宇多田ヒカル 「少年時代」


これもいいですねー。

なんか宇多田さんって、みんなのうたでの「ぼくはくま」とかの曲をやりだしたあたりから歌い方が変わってきた感はありますよね。

それこそAutomaticやらFirst LoveやらTravelingの頃のハスキーさを伴ったあの声って、10代特有のアンニュイでシニカルな気怠さがあったじゃないですか。

けど、病気療養とか、結婚⇒離婚⇒再婚⇒出産⇒離婚を経て、歌声そのものがすごく円熟味や温かみを帯びてきて、ミュージシャンとしてっていうより、人間としての成長がものすごく伺えますよね。

●原曲

少年時代 井上揚水


 8.福山雅治 「リバーサイド ホテル」


このティザーを聞いて一番驚いたのがこれ。いや、福山さんすごい!

ぼく今まで「福山雅治は、別に言うほど歌はうまくない」って思ってたし言ってたんですよ。彼の代表曲である「桜坂」とか、「普通に地声やん」と思っていて、音域もそんなに広くないし「下手ではないが決してうまくもない」と思っていたんですよ。

というか、少なくとも桜坂の当時はそうなんですよ。別に全然上手くはないんです。ヴォーカリスト的に。

ところがこの曲で久々に彼の歌声を聞いてビビった。ものすごく声も太くなってるし、セクシーさもましてて、ものすごいうまくなってますね。ま、曲自体が非常にセクシーな曲だからっていうのも有るんでしょうけど。

福山さんの声質と、桜坂のイメージからして、福山さんこそが「少年時代」をやってもハマりそうなんですけど、こっちで良かったかもしれませんね。

●原曲


井上陽水 リバーサイド ホテル


 13.オルケスタ・デ・ラ・ルス 「ダンスはうまく踊れない」


これもさすがの一言に付きますね。サルサのバンドなのでサルサにアレンジしてるわけですが、もうこの曲、最初からサルサだったんじゃないかと思うくらいぴったりすぎて、見事としか言いようがないですね。

●原曲

井上陽水/ダンスはうまく踊れない (1984年)

この動画の概要欄を見てびっくりしたんですけど、元曲のアレンジってジブリでおなじみの「久石譲」がやってるんですね!

 14.ACIDMAN 「傘がない」


ティザーでは他のギターもベースもドラムも鳴ってなくて、流石に終始この調子ではないんだろうけど、あのACIDMAN特有の浮遊感のあるアレンジになるのか、それとも初期の頃の情動的でエモい感じになるのか、気になって夜しか眠れない。


●原曲

井上陽水/傘がない (1972年)

それにしても、ものすごく憂鬱で重苦しい曲ですよね。

 15.KREVA 「最後のニュース」


ティザーを聞いてまず思ったのが、KREVAめっちゃ歌うめえなってこと。ラッパーなのであまり着目されないのかもしれないですけど、彼はもう立派な「シンガー」だと思う。

ラップとか歌とかそういう枠をぶっ壊して、音楽そのものと一体になりたいと思っているんだろうなきっと。

●原曲

井上陽水 最後のニュース

どうやらこの曲は、当時TBSPの「NEWS23」のキャスターを務めていた生前の筑紫哲也氏に依頼されて作った曲ということで、「最後のニュース」というタイトルとなったみたいですね。

故に、歌詞の内容も風刺的な色合いを帯びているようにも見えるけど、でも曲自体はすごく優しい曲で、思わず聞き入ってしまった。

というか、KREVAのティザーではサビの部分の2行のみしか歌われてないから気付かなかったのだけど、元曲をフル尺で聞くと、KREVAがこの曲をやるのはすごく納得感があると思う。Aメロとかラップっぽいしね。

 まとめ


軽めに書いてちゃちゃっと終わらせるつもりが、すげー長くなっちゃったw いやしかし、それくらいこのアルバムに集結しているメンツのアレンジがカッコいいってことだし、何より元曲の陽水さんの凄さを改めて思い知ってしまったので、仕方のないことだとも思う。

あと、かつて秋元康が「飾りじゃないのよ涙は」や今井美樹さんの「PRIDE(布袋寅泰・作詞)」を初めて聞いてた時に、自分たちのような職業作詞家ではない、「アーティスト」によってあんなすごい歌詞を書かれたのがショックというようなことを言っていた。

このことからも、井上陽水というアーティストの「作詞家としての凄み」を改めて知って、ぼくは俄然興味が湧いてきました。

なんか、全てに共通しているところとしては、非常に文学的ですよね。大抵登場人物がいて、その人の心象風景とか心理描写が出てくるし、何がすごいって、それが楽曲の音にものすごくピッタリ収まってるんですよね。

もう「その音にはこの言葉しかありえない」っていうくらい、ピッタリとメロディやリズムにパキッとハマってるんですよね。だから耳に残りやすい。

でもそれでいながら、「歌詞」としてはなかなか使わないような独特な言い回しだったり言葉の選び方だったり、風景や登場人物の見ている景色の描き方・切り取り方という部分に、彼の独自性が現れていて、本当にすごい才能の人なんだなということを、改めて知ることが出来た。

このアルバムは当然、レンタルで出回り次第すぐ借りるつもりだし、また、これを気に本家の陽水さんの曲をいくつか集めてみたいと本気で思う。めっちゃいい曲ばっかり。

というか、カラオケで歌いたい。

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