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hide - ピンクスパイダー(ソロ9枚目)
1998年5月13日リリース
  • 作詞・作曲・編曲:hide
  • 没後初のシングル
  • ソロ9枚目 
    ※hide with Spread Beaver名義では2枚目となるシングル。
  • 自身初・唯一のミリオンセラーシングル
  • LUNA SEA、SIAM SHADE、RIZE、倖田來未、大沢誉志幸ら、様々なアーティストによってカバーされている
●収録曲
  1. ピンクスパイダー
  2. ピンク スパイダー (voiceless version)
  3. ※SECRET TRACK※(曲名記載なし)
    ※5分27秒の無音の後に「ever free」のサビが流れる。
    ※この無音の長さは「ever free」の発売日である5月27日にちなんでいるらしい。
21年前の今日リリース。
これ、21年も経つのか。時間の流れは本当に早い。

 本家の「ピンクスパイダー」


hide with Spread Beaver - ピンク スパイダー

まずは本家から。

実を言うとぼくは「X」は好きだったし、その中の「HIDE」というギタリストも好きだったけど、ソロである「hide」については、正直そんなに好きではなかった。

理由としては、デビューシングルの「EYES LOVE YOU」があまりにもPOP過ぎてて、想像していた感じとはまるで異なっていたから。

一応、ソロデビューアルバムである「HIDE YOUR FACE」は初回版で購入したし、このアルバムは好きっちゃ好きだったけど、そこまで強くハマれるほどではなかったのが正直なところ。

しかし、皮肉なことに、没直後にリリースされたこの曲は非常にぼく好みで、当時海外で流行っていたであろう感じのエッセンスも取り込まれている気がして、非常に洋楽的だなという印象もあってかなり好きな曲だった。

ただ、没直後にハマると、「周囲の死後評価から入ったクチ(ミーハー)」と思われる気がして、それがなんかすごく嫌だったけど、でもこの当時はちょうどバンドを初めて自分で曲を作り始めていたときでもあったので、勉強させてもらった。

※関連過去ログ
 http://blogrider.tokyo/archives/16280448.html


 RIZEの「ピンクスパイダー」



RIZE - ピンク スパイダー

このカバー、カッコいいよなあ。

そこまで大胆に大幅なアレンジを施していいるわけではなく、いじっているところは非常に細かい所だけなのに、ミクスチャーバンドである「RIZE」としての説得力をこれでもかというくらい見せつけているのは、流石としか言いようがない。

でも欲を言えばどうせなら、途中でなんかオリジナルのRAPを入れるくらいにはぶっ壊してくれも良かったのかなあと。

 倖田來未の「PINK SPIDER」



Kumi Koda - PINK SPIDER (hide TRIBUTE VI - Female SPIRITS -)

倖田來未さんのカバー。

倖田來未さんってアンチが多すぎるので、ネタ元に信者が多いと実に不利。YouTubeなんかではまず正当に評価されることがないのが、残念でならない。

でもこの動画については、今年アップされたばかりで再生回数が少ないからか、低評価がついてないですね。

で、元々ぼくは倖田來未さんって嫌いじゃないので、このカバーについても非常に好意的に受け止めてます。これ普通にカッコいいと思うし、やっぱり「カバー」とか「トリビュート」って言うからには、これくらい壊さないとダメですよ。

特に、畑違いの人にこうやって斬新な発想でブッ壊してもらうのが一番いいと思うんですよね。

この中で特に秀逸なのが「大サビ」の部分のアレンジ。これは非常に目からウロコだった。

コード進行をガラッと変えてAメロっぽくするというアプローチと、EDM風のアレンジの噛み合わせがフルマッチしてる。これすげえカッコいいと思うんだけどなあ。

「原曲を忠実に解釈することが正義」って思っている人は、悪いけど相当センスのない人だと思うし、実際、こういう畑違いの人によるカバーを指して「本家のほうが100倍いい」とか言ってるやつは、マジで全く音楽知らない人だと思う。

本家を好きな人がカバーの方を聞いて「本家のほうがいい」って、当たり前だろって話。本家は本家なんだから、それを超えられるのは他でもねー「本家以外いない」って話だ。

「如何に原曲とは異なる世界観を提示できるか」ひいては「原曲をいかに壊して料理するか」がカバーの本懐であり意義であり、アーティストの真の実力が問われる部分なのだよ。

それをわかってないのは、「音楽を知らない」ということにほかならない。

本質を理解できていない批評なんてのは、もはや批評でさえ無い。単なる「好み」だ。その違いもわからないガキは黙ってろって話。

 defspiralの「ピンクスパイダー」



defspiral 2nd Anniversary Live -DFS- より「ピンクスパイダー」

最後はこちら。defspiralさん達のカバー。いや、これもむちゃくちゃかっこいい。

彼らは、かつて「TRANSTIC NERVE」というバンド時代にhideに発掘されhideの興したレーベルである「LEMONed」からのリリースが決まってたものの、直後にhideが急逝して、苦悩の末にLEMONedではない別のレーベルからリリースしたという経緯がある。

それだけに、hideという存在に対しては思い入れも非常に強いバンドで、これまでにhideのトリビュートアルバムにも2回くらい参加して、2回とも「ever free」をカバーしていたりもするんだけど、こっちのカバーの方が遥かにいいね。

と同時に、ある程度近い系統のロックバンドによるカバーとしては、このカバーこそが「最終型」なんじゃないかというくらい、強い説得力を感じた。

特に終盤で「独自の歌詞を追加する」という、実に勇気あるアレンジをしているのだけど、別の動画のコメント欄で確認した所、この歌詞はどうやら、彼らのオリジナル曲のものらしい。

TRANSTIC時代から数えると非常にキャリアの長いバンドだけに、演奏も安定していて、歌もうまいし、言うことないですね。

 ※ダメな例※
 SIAM SHADEの「ピンクスパイダー」


最後に1個だけ「ダメな例」について挙げておきたい。それは、ぼくの好きなバンドでもある「SIAM SHADE」によるカバーだ。



SIAM SHADE - PINK SPIDER (hide TRIBUTE SPIRITS)

もうね、様々な名だたるミュージシャンによってカバーされてきましたけど、このカバーが一番最悪。SIAM SHADE好きだからこそガッカリもいいとこ。マジで何これ。

だって、何のひねりもないじゃん。こんなものはカバーですらない。ただの「コピー」だ。高校生とかのキッズが学祭でコピーしているのと、対して変わらないレベル。

勘違いしないでほしいのは、SIAM SHADEの演奏技術は日本国内でも屈指のレベルなんだ。でもこのカバーについては、全くSIAM SHADEらしさが出せていない。これじゃ誰が演奏しても一緒だ。

アレンジが出来ないのなら、いや、もっと言うならやる気がないのなら引き受けるなよって話。マジで、ひねってるところが何もないから、死ぬほどつまらない。

そういう意味で言えば「RIZE」も、大していじってないんだけど、RIZEはそもそもがあーゆー系統のバンドだから、大していじらなくても違和感がないんですよ。

でもSIAMの場合は、元々プログレッシブメタル寄りなことをやっていたり、所謂「HR/HM路線」なわけですよ。まあ、POPなこともやっていたりはするけど。

なのに、SIAM特有のテクニカルさや変拍子といったプログレッシブなアレンジで大胆にブッ壊してくれるかと思いきや、普通に原曲をSIAM SHADEが演奏しちゃってるんですもん。すげーつまんない。声が栄喜とKAZUMAってだけ。

多分、SIAMのことだから、「原曲を忠実に解釈すること」が礼儀だとか考えたんだろうなあ。先述しましたけど、それ、間違ってますから。

 まとめ


ということで、本家から大分脱線して「カバー・トリビュート論」を熱く語っちゃいましたけど、要するに、この曲かっこいいよねってこと。

きっと令和になっても色んなアーティストによって語り継がれていくんでしょうね。

あと、このジャケット非常にいいですよね。これ実際にチョコレート部分と銀紙部分がセパレートするようになってるんですよ確か。

hideって、こーゆーセンスホント抜群だと思う。



 
 

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