面白かった。

前作から一年後の話で、今回は新宿を飛び出して「横浜にシマを広げる」という内容。原作の「横浜王国編」が描かれており、人気のエピソードらしい。

とは言え、今回は前作以上にも「派手さ」が先行した印象。

本作の特徴として、前作から既に「ヤクザ映画感」はあったが、前作はどちらかと言うと「ヤンキーもの寄り」だったのに対し、今回は完全に「ヤクザもの」となっている印象だった。

前作はまだ「スカウト」の話がちゃんと盛り込まれていたのに対して、本作はスカウトそのものはおまけ程度にしか描かれてなく、メインキャストの一人である「関」の因縁の地である横浜に乗り込むと言った「ヤクザ映画」としての成分が9割型を占めると言っても過言ではない。

故に、賛否が分かれるところではあるが、ぼくは結構楽しめた。前作の感想でも書いたけど、本作にスカウトとしてのディテールやリアリティーは求めてはいけない。

これは「そういう設定のヤクザ系アクション映画として見る」が正解だと思う。

監督・脚本

監督:園子温
脚本:水島力也
原作:和久井健
製作:山本又一朗
※Wikipediaより引用

このあたりのラインナップは、前作と変わってないですね。唯一変わったのは、脚本から「鈴木おさむ」氏が外れたくらい。

ただ、だからなのか、良くも悪くも前作よりも尖ってしまっている印象。

例えば、前作はもう少し龍彦が、「可愛らしいバカ」として描かれていたのに対し、今作は一年後で、龍彦自身が「新人のスカウトマン」から「バーストのエース格」に出世してしまっていることもあり、そうした可愛らしさが薄れてしまっている。

前作が「中辛のカレー」なら、本作は「辛口1.5倍」くらいの感じといえば伝わるだろうか。それ故に、序盤での龍彦と森長の喧嘩シーンはまだ微笑ましいものの、終盤のバトルについては息苦しささえ感じてしまう。

ま、それも含めて「これはそういう映画」として最初から見ていれば、全然問題ないんですけど。


キャスト

白鳥龍彦 - 綾野剛
滝正樹 - 浅野忠信
真虎 - 伊勢谷友介
関玄介 - 深水元基
葉山豊 - 金子ノブアキ
時正 - 村上淳
洋介 - 久保田悠来
森長千里 - 上地雄輔
小沢マユミ - 広瀬アリス
アリサ - 高橋メアリージュン
鼠賀信之介 - 桐山漣
毒山 - 一ノ瀬ワタル
ヒロシ - 成田凌
ハネマン - 中野裕太
モリケン - 北村昭博
キルビル - 梶原ひかり
田坂晃 - 中野英雄
砂子 - 笹野高史
梶田 - 要潤
倉石 - 神尾佑
涼子 - 山田優
山城神 - 豊原功補
天野修善 - 吉田鋼太郎
住友 - 椎名桔平
ミュージシャン - Anly
ルイ - 野崎萌香

※Wikipediaより引用

本作が前作の一年後ということもあり、移り変わりの激しい歌舞伎町という街であるという特性を生かして、バーストのスカウトマンメンバーについては大分一新されている。

作品世界全体のリアリティは少年漫画並みに大雑把なのに、こういうところは妙にリアルなのが面白いw

個人的には上記に載っていない俳優さんで、気になる人がいるので、その人達もピックアップしたい。というか、メインどころは前作で既に書いてしまっているので割愛。まずは、今回の敵役から。


滝正樹 - 浅野忠信

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この人ってヤクザ役、ほんと似合うなあ。特に「声」がいいと思った。

ただ、作中での設定年齢がいくつなのかは知らないけど、絶対最低でも30代以上のはずなのに「上等だよかかってこいよ」とすぐに戦闘モードに入ってしまうのは流石にいかがなものかとw

この作品は、この人だけでなく、全体的に男性キャラみんなそんな感じなのが面白いw普通、少なくとも幹部とかボスクラスの人は自分の手を汚したり、体動かすようなことはしないはずなんですけどねw


アリサ - 高橋メアリージュン

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まあ、ただただ色っぽいですよね。

このブログでは何度か言っているかもしれないけど、男女問わず「唇の厚い人」ってすごくセクシーですよね。

でもベッドシーンは大したことなかったので、あまり期待しないほうがいいです。


仮面ライダー出身俳優の多さ

前回の感想でも「この手の作品には仮面ライダーを始め、特撮出身者が非常に多い」ということを書いたわけだけど、実は前作よりも今作のほうがはるかにその比率が高いので、まずはそこにちょっと触れておきたい。


佐藤祐基

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※出演作品
 仮面ライダーカブト:加賀美 新(かがみ あらた) / 仮面ライダーガタック役

公式サイトにもWikipediaにも役名も役者名も出てこないので、大半の人が知らないだろうと思うが、平成ライダー好きなら「お?」と思う俳優さん。

この方は2006年~2007年にかけて、水嶋ヒロ主演の「仮面ライダーカブト」にて「加賀美 新(かがみ あらた) / 仮面ライダーガタック役」として出演されてました。懐かしいなあ。あれ、もう12年も前なのか。

また、この手の映画に出演される男性俳優の特徴として、特撮系のほか「ごくせん」や「ウォーターボーイズ」出身というのも実は結構あるあるだったりしますよね。で、ご多分に漏れず、佐藤さんはその両方に出演されてますね。

※それこそ前作にて「南秀吉 役」で出演されていた「山田孝之」さんなんかも「ウォーターボーイズ出身」なのは有名ですね。

カブトの時はメインキャストでしたけど、今回は殆どモブなのが残念ですね。あと、この人、芸名コロコロ変わりすぎ。事務所移転とかの関係上仕方なくそうなっている部分もあるんでしょうけど、いまいち売れにくい原因はそういうところにあるんじゃないかという気が個人的にはします。


洋介 - 久保田悠来

※出演作品
 仮面ライダー鎧武:呉島貴虎 / 仮面ライダー斬月

この方については前作の感想でも触れましたとおり「仮面ライダー鎧武」にて「呉島貴虎 / 仮面ライダー斬月 役」をされてますね。

てゆーか、この方「1981年生まれ」なんですね。意外と歳いってるんだなあ。


鼠賀信之介 - 桐山漣

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※出演作品
 仮面ライダーW:左翔太郎 / 仮面ライダーW役

本作から登場。しかし、初見で全然気づかなかった。

この方の他の作品ってそんなに見たことはないけど、イメージとして、結構クールで頭が切れるみたいな役が多い印象を受けますね。

で、この方の見せ場となるシーンとしては、新宿バースト勢が横浜に乗り込んで、先に挙げた「佐藤祐基」さんとコンビでスカウトしているところで、戦争の火種となる最初の乱闘シーンが始まるわけだけど、正に「仮面ライダー2人」が乱闘しているってのが面白かった。


タチバナ(紋舞会幹部) - 山口祥行

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※出演作品
 仮面ライダーカブト:田所 修一 / ZECT田所班班長役

この方もこの手の作品には欠かせない人ではありますが、実は先の「佐藤祐基」とともに「仮面ライダーカブト」に出演していた経歴もあり。それどころか、カブトでは佐藤祐基の上司役としてガッツリ絡んでもいた。


キルビル - 梶原ひかり

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※出演作品
 仮面ライダー剣:栗原天音役

今回、最も驚いたのがこの子。

まさか、あのブレイドで「天音ちゃん」の役をやっていたあの子がこんなアバズレの役をやっているだなんてw因みに当時は、こんな感じでした。

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いや、これは気付かないいってw


梶田 - 要潤

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※出演作品
 仮面ライダーアギト:氷川 誠 / 仮面ライダーG3役

平成ライダー出身俳優の中では最も成功した中のひとりではないかと思う。この人も随分上手くなって、貫禄が出てきた感。

ただ、今回は別にスカウト側でもヤクザ側でもないため、出番が少ないのが残念。その手の役をやらせたら、それはそれで非常に面白い感じになりそうだけに非常に残念ですね。

まあこれは、今回の「椎名桔平」にも同じことが言えるんですが。





まとめ

先述した通り、今回の話は歌舞伎町と横浜を股にかけ、2つのスカウト会社と、そのお互いのケツ持ちのヤクザをも巻き込んだ大抗争劇。

主人公龍彦のほぼ同期であった「洋介」を軸に、若干前作の話を引き継いでいる部分もあるため、本作が初見だと「?」となるかもしれないので、いちおう前作は見ておいたほうがいいかも。

とは言え、先述の通り「ヤクザモノのアクション映画」という「ジャンル映画」としてストーリー度外視で楽しむ分には申し分はないと思うので、単純にバイオレンスなカタルシスを得たいなら、関係なく楽しめるだろうし、そういう意味で言えば、前作よりかは見ごたえはあるかもしれない。

要するに、「どういう視点で見るか」によって、この映画に対する評価は二分されると思うけど、個人的にはこの手の「裏社会系アクション映画」は結構好きなので、おすすめです。




※画像引用元
 https://www.kamen-rider-official.com/rider/2004_rider_brade/rider_brade.html
 https://movie.walkerplus.com/news/article/99088/image549432/
 https://twitter.com/shinjuku_swan/status/828907106191368192?lang=jp

 
 

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