面白かった。

原作のマンガがヤングマガジンで連載していることは知っていたし、どんな内容かもなんとなく把握はしていたけど、ちゃんと読んだことはなかった。

2007年頃に、「ごくせん」や「ROOKIES」に出演していた川村陽介主演でのドラマを見たことがあったけど、深夜ドラマでバジェットが少ないからなのか、安いVシネっぽいだけで正直イマイチだった印象しかない。

だがこっちは、少なくともドラマ版よりかは俳優陣が豪華だし、劇場公開されている映画ということでバジェットもそれなりにかけているようではあるけど、とはいえ、主人公を「綾野剛がやる」という部分で、正直最初は地雷臭がすごいなと思った。

だけど、蓋開けてみたらなんだかんだで最後まで楽しめたという感じ。

監督・脚本

監督:園子温
脚本:鈴木おさむ・水島力也
原作:和久井健
製作:山本又一朗

監督は「ヒミズ」や「TOKYO TRIBE」の園子温さん。因みにぼくの好きだった一昔前のグラビアアイドル「神楽坂恵」さんの旦那さんでもあります。

でもこの人の作品はまだ見たことがないけど、ヒミズは割と評価高かったみたいですね。今度見てみよう。

脚本の「鈴木おさむ」さんって、森三中の大島さんの旦那ということ以外にあまりイメージがなく、脚本家や放送作家であることは知っていても、具体的にどの作品を手がけてきたのかと言ったイメージがあまりなかっただけに、ちょっと意外だなと思った。

で、調べてみたら、脚本家としてはそこまで多くの作品を手がけたわけではないみたいですね。何れにせよ「フジテレビ」のイメージが強い。


キャスト

キャストについては、こういったジャンルの作品だから当然のことながら、「ヤンキー系・ヤクザ系」の作品によく出演されるメンツが大半を占めている。

その一方で、こうした作品には、実は「平成ライダー・戦隊・ウルトラマン作品出身」の若手俳優も非常に多く混ざっていたりする。

ひとまずメインキャストについては下記の通り。

白鳥龍彦 - 綾野剛、(少年時代) KAITO
南秀吉 - 山田孝之、(少年時代) 泉大智
アゲハ - 沢尻エリカ
葉山豊 - 金子ノブアキ
関玄介 - 深水元基
時政 - 村上淳
洋介 - 久保田悠来
栄子 - 真野恵里菜
梨子 - 丸高愛実
毒山 - 一ノ瀬ワタル
アキオ - 長田成哉
松方社長 - 安田顕
涼子 - 山田優
山城神 - 豊原功補
天野修善 - 吉田鋼太郎
真虎 - 伊勢谷友介

白鳥龍彦 - 綾野剛

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当初、「主人公:白鳥龍彦」のヴィジュアルイメージに激しく違和感があったし、そもそも綾野剛がこの手のキャラクターをやるっていう事自体、あまりイメージが沸かなかったってのもあった。

けど、原作キャラの「バカだけどお人好しでどこか憎めない感じ」というのは、非常に上手く表現できていたんじゃないかと思う。なので、なんだかんだですんなり入っていけた。

※特撮&ヤンキー系過去作品
・仮面ライダー555(スパイダーオルフェノク)
・クローズZEROⅡ(漆原凌)


南秀吉 - 山田孝之

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やっぱりこの人は演技上手いですよねー。悪役も非常に上手いし似合ってる。

「クローズZERO」でもそうだったけど、眉毛の描き方が非常に上手くて、悪人顔に全く違和感がない。ただ、それだけにスカウトと言うよりヤクザにしか見えないけども。

※ヤンキー&裏社会系過去作品
・クローズZERO、クローズZEROⅡ(芹沢多摩雄)
・闇金ウシジマくん(丑嶋馨)


関玄介 - 深水元基

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俳優としての知名度はまだそこまで一般的ではないのだろうけど、クローズZEROを見た事がある人なら「リンダマン」で通じるでしょう。

この方、実際にめちゃくちゃ背が高い(187cm!)ので、迫力がすごいですね。で、実際の素顔は結構おとなしそうな人なのに、こういう強面系にも化けられるってすごいなと思う。

この人が出演している作品を過去に何作品かみたことがあるけけど、全部別人にしか見えない。

※ヤンキー系過去作品
・クローズZERO、クローズZEROⅡ(リンダマン)

アゲハ - 沢尻エリカ

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まあ、年齢的にもそういうのがちょうどいいみたいなところもありますけど、「別に事件」の影響もあってか、やっぱりこの方って「アバズレ感」がすごいですよねwしかも「絶対に幸せにはなれないタイプ」の。

で、今回の役も正にそんな感じで、原作でのアゲハについては知らないけど、ものすごくドンピシャだったんじゃないかという気がする。

どうやら、心身ともにかなり役に入り込んで役作りをされるということもあって、一体感がすごかった。風俗嬢という役自体になんの違和感も感じなかった。


葉山豊 - 金子ノブアキ

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この方も、この手の作品にはまあよく出てきますね。しかも大体幹部クラスだったり、重要な役どころで。

それにしても、劇中で着用していたスーツのデザイン独特すぎじゃないか?と思ったら、原作でもそんな感じなんですね。

なんか、顔といい衣装といい、個人的に大好きな映画「トレスパス(1992)」に出てきたウィッキー役の「ストーニー・ジャクソン」に似てると思った。

ストーニー・ジャクソン
画像暗くてわかりづれえw
※ヤンキー&裏社会系過去作品
・クローズZEROⅡ(鳴海大我役)
・ハードロマンチッカー(タカシ役)

洋介 - 久保田悠来

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この人、なんか見たことあるなと思ったら、あれだ。仮面ライダー鎧武で「呉島貴虎 / 仮面ライダー斬月」をやっていた人だった。

ま、鎧武ちょっとしか見てなかったんで、特にこれ以上書けることはないんですけども。

※仮面ライダー過去作品
 仮面ライダー鎧武(呉島貴虎 / 仮面ライダー斬月)


真虎 - 伊勢谷友介

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いや、やっぱ伊勢谷さんこの手の役やらせると最高ですね。この映画の中で一番かっこよかったんじゃないでしょうか。


その他

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他には、上記に記載してないけど、龍彦が最初にスカウトして風俗店に入店した女性として、これまた僕の好きなグラビアアイドルの一人である「今野杏南」さんが出演されていて、めちゃくちゃエロくてよかった。


ストーリーもろもろ

敵対関係のスカウト会社との対立構造や、その裏での麻薬取引やらケツ持ちのヤクザが絡んできたりやら、自分が紹介した風俗嬢がシャブ漬けにされちゃったりやら、まあ、所謂Vシネによくあるヤクザもののストーリーなので、この辺については別段目新しさはないですね。

とは言え、彼らはあくまで「スカウト」であって、「ヤクザ」ではないわけだから、いくらなんでもみんながみんなここまで悪党ではないと思うんですけどねw

まあ、深水元基演じる関玄介については「元ヤクザ」という設定のようですけど、元々ヤクザやってた人が「スカウト」に天下りするっていうのは、果たして現実的なんだろうかw

あと、基本的にどの登場人物も血の気が濃すぎるというか、殴り合いの喧嘩をしすぎw何かあると、すぐ殴り合いに発展する。この辺のノリは完全に「ヤンキーもの」のノリでしたね。いくらなんでも、そこまで殴り合いを好まないと思うんだけどなあw

とはいえ、そこは製作が「山本又一朗」さんということで、クローズシリーズを手がけた人ってこともあるんでしょうね、やっぱり。因みに、鈴木おさむと連名で脚本を書いている「水島力也」とは、この山本さんのペンネームらしいですね。

でも、もしこれで監督が「三池崇史」とかだったら、更に無駄に暑苦しくなっちゃってたところだと思うので、そういう意味ではいい塩梅だったんじゃないかなとも思う。


まとめ

ということで、一応「ナイトワーク系スカウトマン」の話のはずなんだけど、ほぼほぼヤクザ映画でした。原作も恐らくそんな感じなんだと思う。

なので、「歌舞伎町のスカウトとしてのリアリティ」なんてものをこの作品に求めるのは、むしろ無粋というもの。これは北野武監督の「アウトレイジシリーズ」のような「ジャンル映画」として見るべきですね。

そう考えると、非常に痛快で面白い映画だったと思う。





※画像引用元
 http://comic-sp.kodansha.co.jp/swanmovie/
 http://inouegaku.com/hideyosi
 https://www.cinemacafe.net/article/img/2015/05/26/31458/157756.html

 
 

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