参考になった。

これについては、ぼくも以前から「眉唾ものだな」と思っていたので、言わばその答え合わせのような形で読んだ。

また、筆者の他に大学教授や、リクルートの人事担当の人や「スシロー」の人事部長などをゲストに迎え入れて対談しているところなどは面白かった。

・多くの仕事がAIに代替されると言われ始めたのは「2013年」
 ⇒オックスフォード大学の「フレイとオズボーン」によって。
 ⇒現場を見ずに「机上の空論」で書かれたレポート。
 ⇒日本のビジネス系メディアもそこに追従して、関連の記事を書きまくった。

この予想自体、時期は別にしていずれは来るだろうなと以前から思ってはいたので、最初にこの発表を聞いたときは別に驚きもしなかった。「まあそうでしょうね」くらいなもん。


・その後に野村総研が発表したレポートでは、「15年後に49%の仕事が無くなる」と予想。
 ⇒しかしあれから5年経過しているが、全く状況は変わってない。
 ⇒「導入コスト」という点について考慮されていない。
 ⇒これも、現場を見ずに「机上の空論」で書かれたレポート。

これは流石にぼくも当時から「ないな」と思っていた。

しかも「15年後に49%の仕事がなくなる」のであれば、5年経過した現在で、単純計算でその1/3である「16.3%」くらいは減ってないとおかしいはずなのに、そんな話は聞いたこともない。


・工場や物流系は「ロボット化」
 ⇒でも、それもかなり前から進められていて、機械化・自動化できるところはほぼ終わっている。
 ⇒故に、これ以上の「機械化・自動化」による効率化については頭打ち感がある。

そうそう。だから現場の人達からすると逆に「何を今更感」があるんだと思う。

仮にAIに何かをさせるにしても、先述の「導入コスト」の方があまりにもかかるため、それを回収するのにかかる時間等を考えると、むしろ人を雇ってそこで賄ったほうが、結果的に安くあがる場合もあるとのこと。


・「ラッダイト運動」と「ラッダイトの誤謬」
 ⇒ラッダイト運動とは、「反対による打ちこわし運動」のことで、産業革命時に起きる運動。
 ⇒しかし、新技術が導入されることで雇用が無くなると言うよりかは、社会全体が豊かになり、新たな雇用が生まれる。(隙間をつなぐ仕事)

これも主に、工業・産業・物流系の話になるんだろう。どんなに機械化・自動化による効率化を進められても、「完全なる無人化」っていうのは流石に出来ないわけだから、人が入り込む余地(というより生き残る余地)がなくなるわけではないということ。


・事務職系は、AI化よりむしろIT化。
 ⇒わざわざAI化する意味はあまりなく、IT化で十分事足りる。
 ⇒でも頭の固い経営者が、導入に二の足を踏んでいる。

ぼくは正に、ここに該当するので、すごくよく分かる。わざわざAIなんてものを入れなくとも、業務そのものを全てIT化することで解決する。

でもIT企業でも、小さいところとか、社長が年寄りだとそのIT化が遅れているところもあって、未だにFAXとか電話で情報のやり取りをするところもある。

こういう頭の錆びついたロートル経営者がさっさと引っ込んでくれない限り、日本のAI家はおろか、IT化事体が遅れていく。


まとめ

AIによって仕事が奪われることはあるだろうけども、少なくとも日本においては、15年どころかもっともっと先の話だろうと思っている。何故ならば、AI化以前に「IT化」がまだまだ遅れている状況だからだ。

かつて同じくらいの時期(2013年頃)にどっかの国が、生体認証技術を5年後までに普及させるといっていたことがある、というニュースを思い出した。

まあ結果から言うと、まだまだ浸透までには時間がかかるという結果だったのだけど、それも当たり前の話で、ウェアラブルコンピューティングがまだまだ発展途上なのに、その一段先にある生体認証なんか流行るわけ無いじゃんという話なのだ。

ぼくは今回のこうした「AI化」にしても同じことが言えると思ってた。AI化の前にまず「IT化だろ?」って話なんですよね。

なので、日本のこうした未来予想図って大体当てにならない。

まあ、ITの進歩ということで言えば、日本は予想を遥かに上回る速さで技術が進歩し、普及を遂げたので、逆の意味で予想が外れたわけだけども。

とはいえ、AIについては「技術的な進歩」は遂げるだろうけれども、先述した「導入コストの問題」やら、「経営者の頭の硬さ」などから、それが普及するのには時間がかかるだろうと思っている。

ぼくはAI化よりも、やっぱり「ウェアラブルコンピューティング」がもっと当たり前になってくれたらいいのになと思っている。




 
 

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