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BUCK-TICK - 狂った太陽(メジャー5th ALBUM(通算6枚目))
1991年2月21日リリース

●収録シングル
「スピード」:1991年1月21日リリース ※先行シングル
「M・A・D」:1991年6月5日リリース
「JUPITER」: 1991年10月30日リリース

●収録曲
  1. スピード
  2. MACHINE
  3. MY FUNNY VALENTINE
  4. 変身 (REBORN)
  5. エンジェル フィッシュ
  6. JUPITER
  7. さくら
  8. Brain, Whisper, head
  9. MAD
  10. 地下室のメロディー
  11. 太陽ニ殺サレタ

28年前の今日リリース。

ぶっちゃけ最近のB-Tのことはよく知らない。でも、B-Tには申し訳ないが、やはりこのアルバムがB-T史上最高のアルバムだと思うし、ぼくが全人生の中で聞いてきたアルバムの中でも、十指に入る名盤だと思っている。

実際、2年前のJUGEMのお題「あなたがおすすめする名盤は?」に回答した時にも、「ぼくが人生の中で影響を受けたアルバム10選」というていで10枚紹介したんだけど、その中でももちろんこのアルバムを挙げた。

※関連過去ログ
 【お題】あなたがおすすめする名盤は?

前作「悪の華」のエログロダークネスから一変して、パンキッシュでドライなバンドサウンド全開で、先行シングル「スピード」で度肝を抜かれた人はぼくだけじゃないはずだ。

このアルバム自体はリアルタイムの頃は確か中学2年生くらいだったと思うけど、バンドを始める前の19歳くらいの頃、ぼくは当時まだヴォーカルではなくドラムをやっていて、その頃よくこのアルバムの曲をコピーしたものだ。

更には、20歳くらいの頃にも減量生活をしていて、その際の運動の一環として、やはりこのアルバムの中から何曲かピックアップして、ドラムのコピーを運動代わりにやっていた。

このアルバムに限らずB-Tの曲って、比較的難易度の低い曲が多くて、特にこのアルバムについては、アレンジから何から全てがシンプルなので、バンド始めたての楽器ビギナーが最初にコピーする題材としては非常に適していると思う。

■各楽曲の解説■

1. スピード
 https://www.youtube.com/watch?v=0Ran5WY1aFw

先行シングル。

先述のように、前作「悪の華」の世界観から一変した、ファンクなナンバー。これまでのB-Tにはなかったタイプの楽曲なんじゃないかと思う。イントロの変則チューニングによるギターアルペジオが、なんとも今井寿らしさを感じる。

しかしそれよりも当時衝撃的だったのが、今井寿は以前に「薬物所持」で逮捕されて復帰したばかりだと言うのに、「覚醒剤の隠語」としての意味を持っている「スピード」と言うタイトル。

更には、その歌詞の中で「××××噛み砕いて」と言う表現もあったりして、思いっきし薬物的な何かを感じさせているのが面白かった。(因みに歌詞カードで×で伏せ字になっている箇所は「錠剤」と歌っており、それをリバース再生させているらしい)

因みにシングル盤では、イントロのアルペジオの直前に、ジェット機のエキゾーストノートが入っていて、アルバムバージョンだとアルペジオの後に、ライブオーディエンスの歓声が挟まれるといった違いがある。


2. MACHINE
 https://www.youtube.com/watch?v=yCSjHDP0yVQ

ものすごくまっすぐストレートな8ビートナンバー。これでもかというくらいのザ・シンプル。

ギターソロに入る前にちょっと変拍子っぽいのが出てくるくらいで、後はマジでシンプルそのもの。ベースもBOØWYのように、ルート弾き中心で大きな動きはない。

でもテンポはまあまあ早めなので、聞いている方はもちろん、やっているほうも結構楽しい曲だと思う。
 

3. MY FUNNY VALENTINE
 https://www.youtube.com/watch?v=6eI9T3udOy4

いかにも「アルバムの3曲目」といったミドルテンポの8ビートナンバー。これはセットリスト的にも、この位置意外考えられないくらい「3曲目感」がすごいと個人的には思ってるw

この曲では、Gt. 今井寿がメロを歌って櫻井敦司がコーラスに回る箇所があって、多分これまでのB-Tにはなかった要素だと思う。

楽曲の色合いとしては、B-Tお得意の「毒のあるエロティシズム」といった感じで、前作「悪の華」に収録されていても違和感はなかったんじゃないかと思う。

系統的には「MISTY BLUE」とか「THE WORLD IS YOURS」に近いんじゃないかという気がする。


4. 変身 (REBORN)
 
この曲もM2. MACHINE同様、ストレートな8ビートナンバー。でも、色合いとしてはダークネスかつ攻撃的。この曲は今井寿ではなく、星野英彦の方の作曲。

この曲についてもやはり、それまでのB-Tにはなかった系統の曲というか、このアルバムあたりから櫻井敦司の書く歌詞が変わってきている気がして、この曲は「B-T流ルサンチマン」と言う色合い。

「おれは見世物しかも上等さ」とか、ギターソロ直前の「ふざけやがって…」と言うつぶやきから、怒りを爆発させたかのようなアーミング全開のギターソロなど、兎に角攻撃的。


5. エンジェルフィッシュ
 https://youtu.be/Cr8_D5Edoy8?list=PLMg3NaLjUgunYBf697Dowwokh44Im0id6

これもB-Tお得意のエロティシズム全開な曲。これも星野曲。

B-Tにエロ曲は数あれど、そこに「タンゴ」のリズムを導入させたっていうのは凄いセンスだと思う。

あと、歌い出しの「ちょっと抱いて」とか、喘ぎ声の後の「そっと噛んで」といったフレーズ、極めつけはサビで「ぼくをイカせておくれ」とか、櫻井敦司のSEXの歌ってどこかこう、自虐感にまみれている気がする。

欲に溺れてその後には何も残らないのがわかっているのに、でも止めることはできない射精後の倦怠感から、「やがて何もかも沈むでしょう」という諦観につながっていくみたいな。


6. JUPITER

シングルにもなった曲で、前年に亡くなった櫻井敦司の母を想いながら歌った曲らしい。

7. さくら
 https://youtu.be/9i_Osb_cRoA?list=PLMg3NaLjUgunYBf697Dowwokh44Im0id6

「さくら」と言うタイトルではあるけど、先日このブログで取り上げたような、所謂「桜ソング」ではなく、この曲もJUPITER同様、櫻井敦司の亡き母を歌った曲。

ミドルテンポの8ビートということもあり、ぼくはこのアルバムでこの曲が1,2を争うくらい好きな曲。ドラムが一番楽しい曲だと思う。


8. Brain, Whisper, head,Hate is noise
 https://youtu.be/ZX_wkkw7bcc?list=PLMg3NaLjUgunYBf697Dowwokh44Im0id6

今井寿の作詞・作曲ということもあり、かなり実験的な曲。

正直、最初聞いた時はあまりにもぶっ飛びすぎてて、ついていけなかった。ジャンル的には所謂「サイケ」をベースにしつつ、そこにテクノ的なデジタル要素を取り入れた曲だと思う。

思えば、今井寿がやたらと「テクノ寄り」になってきたのって、このアルバムからだと思う。


9. MAD
 https://youtu.be/FHTimGAtkWs?list=PLMg3NaLjUgunYBf697Dowwokh44Im0id6

M2. MACHINEに非常に近い8ビートナンバー。

でもこちらはかなり「カクカク」とした8ビートというか、ガチガチじゃねえかというくらいにカッチリと8を刻んでいて、作曲した今井寿はテクノをやりたかったらしく、デモの段階での仮曲名はまさに「テクノ」だったらしい。

今井寿の年齢的にも、YMOドンピシャ世代だと思うので、そうしたルーツが垣間見える非常に面白い曲だと思う。というか、コテコテなテクノをバンドでやろうとするところが面白い。

B-Tの、特にこのアルバムではそうした「音楽の自由さ」という名の翼をめいいっぱい広げて自由に飛び回っている感が非常に楽しいと思う。

あとこの曲は、ハモリが非常に気持ちいいので、カラオケでは自分がメインで歌うのではなく、誰かの歌にハモりに行きたくなる、そんな曲。


10. 地下室のメロディー

B-Tとしては珍しい、ファストテンポなビート。

歌詞がすべてカタカナ表記されており、個人的には世界観的に、「M4. 変身 (REBORN)」の続編的な内容として解釈している。


11. 太陽ニ殺サレタ
 https://www.youtube.com/watch?v=u2C4FnNYG4Y

「M6. JUPITER」と「M7. さくら」に続き、櫻井敦司の亡き母を歌った曲。

何かしらの生命体が孵化するかのような不可思議なノイズと、秒針のようなリムショットで幕を開け、そこから鐘の音が鳴り響くわけだけど、その鐘の音が今井寿のギターシンセによるギターの音であると後に知った時は衝撃的だった。

また、途中の間奏ではピアノの音が流れるわけだけど、これも今井寿のギターシンセによるもので、ピアノなのにチョーキングしたり、ピアノでは再現不可能なコードストロークが出てくる。

この曲自体が非常に寂しい色合いの曲なのに、歌詞の意味を知ってしまうと、非常に胸が締め付けられてしまう、そんな曲。


ex1. ナルシス(※先行シングル「スピード」のカップリング)
 https://www.dailymotion.com/video/x2dz4dc

オリジナルアルバム未収録(リマスター盤には収録)の楽曲。先行シングル「スピード」のカップリング曲。「M7. さくら」と同じくらい好きな曲で、これは演奏している側が非常に楽しい曲。

タイトルの通り、偏執的なまでの自己性愛について歌われており、この辺の着眼点とか世界観とか、この曲が後のV系バンドに多大な影響を与えたであろうことは、想像に難くない。


ex2. ANGELIC CONVERSATION(※シングル「M・A・D」のカップリング)

ホントはこの曲についても解説を書きたかったんだけど、この曲は元々このアルバムの2作前の「TABOO」に収録されている曲で、「MAD」のカップリングで新録されていたものなんですよ。

それが、本作のリマスターでナルシスとともに収録されたと言う経緯があるんだけど、昔から「マンガは単行本派、音楽はアルバム派」なぼくは、シングル「MAD」を購入していないわけです。

ましてこのアルバムのリマスター盤がリリースされていたことも、この記事を書くこのタイミングで知ったくらいなので、ANGELIC~のこのバージョンについては、実は未視聴と言う状態なので、何も書けませんw

なので、とりあえず、リマスター版の購入を検討しています。あ、前回取り上げた「悪の華」も買わなきゃ。

※画像引用元 
 http://merveilles-music.ocnk.net/ 
 
 

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