勝ち続ける意志力 (小学館101新書)
梅原 大吾
小学館
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面白かった。

梅原氏の著作は、これの次作である「勝負論 ウメハラの流儀」から先に読んでしまっており、順番的には逆になってしまったのだけど、特に問題はなかった。

※関連過去ログ
 勝負論 ウメハラの流儀 - 梅原大吾

ただ、内容的にはだいぶ似通っており、要するに「勝つとは何か」みたいな内容についてではあるのだけど、そのより詳細な内容というか、そのあたりのマインドセットに関する話を深掘りしたのが、次作であって、本作についてはどちらかと言うと自伝的な内容。

プロローグ

プロローグの「あの伝説の一戦」については非常に、小説っぽくもあってかなり面白かった。ここ読みながら、思わずYouTubeで動画検索した。

 
背水の逆転劇

約11年前の動画。散々話題になったので知っている人も多いだろうけど、この動画は何度見ても感動する。スト4なんかやったこと無いのにすげえって思う。

その後の、幼少期から世界一になるまでの話も非常に面白かった。ただ、第二章に入ってからは、「勝負論」を先に読んでしまっていたので、そこはサクサクと読み進める感じだった。

迷う力

でもそんな中における「迷う力」というところは、思わず唸らされた。そこをちょっと引用したい。

センスや運、一夜漬けで勝利を手にしてきた人間は勝負弱い。
ぼくはこれまで頭の回転が早く、要領がよく、勢いに乗っていると思われる人間と何度も戦ってきたが、ただの一度も負ける気はしなかった。それはなぜか。彼らとぼくとでは迷ってきた量が圧倒的に違うからだ。

ぼくはこれまでの人生で何度もミスをおこし、失敗し、そのたびに深く考え抜いてきた。だから、流れに乗って勝利を重ねてきただけの人間とは姿勢や覚悟が違う。

これはすごい。要するにちょっとやそっとじゃ揺るがないくらいの「努力」だけでなく「分析や考察」を重ねてきているということだろう。

「勝利」を数多く重ねている影では、同じくらいの数の「敗北」や「失敗」があって、そのたびに成長してきたということを自負しているからこそ言える言葉。

「迷ったことのない人」なんてのはいないし、「最初から強い人」なんてのもいない。死ぬほど迷って散々玉砕して失敗してきたからこそ迷いは「なくなっていき」、強く「なっていく」んだと思った。

自分を痛めつけるだけの努力はしてはいけない

これも非常に共感できる内容だったので一部引用したい。

それよりも頭を使って考えるべきだ。殴って壊れない壁なら別の方法を探せばいい。考えれば、もしかしたら壁を超える必要すらなくて、迂回する道を作るほうが早いかも知れない。才能を超える努力とは、そういう突拍子もないコペルニクス的な発想の転換も必要だ。

考えることを放棄して、ただ時間と数をこなすのは努力ではない。それはある意味、楽をしているとさえ言える。頭を使って考えることのほうが苦しいから、それを放棄してがむしゃらに突き進んでいるのだ。

失敗した後もむくっと起き上がり、すたこら行動できるくらいのものでないと、良い努力とは言えないだろう。

よく「血の滲むような努力」とか言うけど、論理的な裏付けや確証がないまま、頭を使わずに自分を痛めつける行為では意味がないというようなことを説いている。これは本当にそのとおりだと思う。

まとめ

例によって引用したいところはたくさんありすぎるため、この辺にしておく。じゃないといつまで経っても終わらない。

あと、この本はタイトルに「仕事術」なんて書いてあるけど、いわゆるビジネス書的なメソッドについてはではない。

これは彼の「マインドセット」に触れるための本であり、どちらかと言うと「自己啓発系」だ。次作と併せて読むことをおすすめする。

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