■ONE OK ROCK - Ambitions【8thALBUM】


もうすっかり世界に通用するレベルの、日本を代表するバンドという風格さえ漂うアルバム。パッと聞いた感じ、洋楽とまるで遜色がない。

無論、ワンオクにそれだけのポテンシャルがあったことは、過去のアルバムでも当然のことながら感じていたことだけど、それを決定的なものにしたのは、やはり何と言っても前作「35xxxv」なのは言うまでもない。

で、今回のアルバムは、そこからのワールドツアーを経ての2年振りのアルバムだからして、前作よりも更にスケールアップしているのは当然のことなんだけれども、でも何ていうかこう「あまりにもキレイにできすぎちゃった感」があって、良くも悪くもこれまでのワンオク感が薄らいでしまっている感が否めない。  


勿論ものすごくクオリティは高い。凄まじく高い。このバンドってこんなに凄かったんだ!まだまだ成長してるんだ!っていう驚きももちろんある。

だけど、もう本当に完全に洋楽化しちゃってて、日本語詞もちゃんと入っているのにも拘らず、良くも悪くも「日本のバンド感」がない。あと、正直ライブ感がやや薄いかなっていうのが直感的率直な感想。

具体例を挙げると、それこそ4th「Nicheシンドローム」に於ける「Never let this go」や、彼らをスターダムに押し上げるきっかけとなった「完全感覚Dreamer」、そこからの次作「残響リファレンス」に於ける「Re:make」のような、若さゆえの勢いから来る疾走感・ドライブ感を感じさせるようなアッパーチューン、スピードチューンが今作にはなかった。

勿論、今作は前作同様、海外のアレンジャーやプロデューサーの手をふんだんに入れた上で、そこから更に経験値を積んだからこその、今までのワンオクにはなかった要素もてんこ盛りだ。

例えば「Always coming back」なんかは、雨に濡れているかのような寂しげなアコギのアルペジオで幕を開けるバラード曲だけど、こうしたアプローチは今までのワンオクにはなかった新しい要素とも言えるし、何よりこの切り口や音の作り方が、完全に洋楽的発想だと思った。

更には「Bedroom Warfare」や、Avril Lavigneと共演した「Listen」、続く「One Way Ticket」や「Bon Voyage」など、彼らが恐らく最も影響を受けたと思われるであろうバンド「Fall Out Boy」を想起させるかのような楽曲とも言えるが、これはワンオクのメンバーが彼らをリスペクトし、意識してそこに近づけたというよりは、アレンジャーやコンポーザーとして関わっている海外のスタッフの手腕によるところなのではないだろうか。

ぼくがこのアルバムに対して抱いているほのかな違和感や、うっすら感じているコレジャナイ感とは正にこうしたところで、それが今作の中で最も決定的とも言える曲が「Lost in Tonight」だ。

これはこのブログの「今日のBGM」というカテゴリにて約1年前に紹介した「【今日のBGM:003】 超絶かっこいい神洋楽メドレーBEST30 【MY TOP 30 ROCK】 ※音量注意※」の1曲目、「BREAKAWAY」というバンドの「The Bitter truth feat. Kevin Schultz」に非常に酷似している。(特にサビが!)

※関連過去ログ
 http://blogrider.tokyo/archives/13813268.html

唯一、ワンオクらしさを感じた曲は「20/20」だけで、これだけメロディーラインが昔のワンオクぽかったと感じた。具体的には「Nicheシンドローム」辺り。

まあ、長々語ったけど要するに何が言いたいかというと、そろそろ完全セルフプロデュースした方がいいんじゃないのかってこと。

外部のプロデューサーだけならいざしらず、作曲にまで関わってくるとなると、なんかもうそれは違うバンドな気がしてきちゃうし、先述したようにワンオク感が薄い。クオリティだけが高くなっちゃって、いちばん大事な何かが抜けちゃった感。

今後に期待している。  

 
 

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