AKIRA 〈Blu-ray〉
岩田光央
ジェネオン・ユニバーサル
2011-06-22



まさかYouTubeにAKIRAの映画が丸々1本落ちているとは思わなんだ。小学校6年生の時に初めてこの映画を見て以来、多分、僕が人生史上最も回数多く見た映画かもしれない。

でもそれはすごく面白いからというより、単純にこの映像美に魅せられたと言うだけの話だ。何ていうかこの映画は、良くも悪くもストーリーなんてどうでも良いタイプの映画だと思う。マトリックスとかと同じタイプ。

ハッキリ言って、チン毛が生えたか生えてないのかわからんようなガキンチョに理解できる様な簡単ストーリーなどでは到底無い。大まかなストーリーを追えるようになったのは、大人になってから。寧ろ割と最近の話だ。

それにしても、この映画の原作マンガが最初に発表されたのが1982年。今から34年も前で、アニメ映画になったのが今から28年前、1988年だと言うのが信じられない。

言わずと知れた日本アニメーションの最高峰なわけなんだけど、ある種これを超えられるアニメって、まだ出てきていないという気がする。

無論、アニメの表現技術云々ということで言えば、CGをふんだんに駆使した今のアニメのほうが圧倒的に技術的には上だろうと思う。

しかし、それは「それを表現できるだけのツールを既に持ち合わせている」という大前提があるからこそであって、視聴者もある一定のレベルまでについては想定内だと思う。

しかし、ここで言う「これを超えられるアニメがまだ無い」と言うものについては、当時の先端技術を駆使しているのは勿論のこと「日本のアニメってここまで凄いレベルに達したんだ!こんなに凄いことが出来るんだ!」という、一般的な想像を遥かに凌駕した「驚き」を与えたと言う点で、現時点でもここまでの驚きや衝撃を与えた作品が、未だに出てきていない、という意味である。

それと、改めて見て思ったのが、このアニメってSFでありながら人間も含めた生物の描写がものすごく「ジブリ系アニメ」っぽいなというところ。

仕草とか動きの1つ1つがものすごく綿密に描かれていて、特に序盤で鉄雄が旧市街で26号と接触した際、現場に駆けつけた金田が鉄雄の声を聞こうとしている時の瞬きとか目の動きが非常にリアルだなと思った。

更に秀逸だと感じたのは、このアニメはアフレコではなく「プレスコ」という手法によって声優さんが声を当てているのではなく、声優さんの声にアニメの画を当てている手法によるところが大きい。

※有名な例を出すと涼宮ハルヒの憂鬱での学園祭でのバンド演奏シーン等。

とにかくキャラクターの喋りの時の口の動きが、ちゃんと各母音に対応しているところも、リアルさに拍車をかけていると思う。

AKIRAって舞台が近未来ということもあってか「金田バイク」を筆頭に、そうしたメカニカルな部分にフォーカスしてしまいがちではあるけど、寧ろあのアニメの凄いところは命あるものが「生きている」ことを示す描写だと思った。

30年近くたった今でも全く古さを感じさせない、凄いアニメ。

そして大人になった今あらためてこのアニメを見て、これを、今の映像技術でリメイクしたものを見てみたいという欲が出てきた。エヴァンゲリヲンのようなREBUILDでみたいなあ。
    
 

Akira 1988 (English Dub)


※本家の動画が消されていたので、英語吹き替え版で。
 
 

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