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黒夢 - 迷える百合達〜Romance of Scarlet〜

■黒夢 - 迷える百合達〜Romance of Scarlet〜■

 

24年前(1994年)の3月9日にリリースされた、黒夢のメジャー1stアルバム。24年ってすげーな。

 

黒夢は、特別好きなバンドというわけではなかったけど、初めて見た時のインパクトはそれなりに大きかった気がするし、実際、黒夢がその後のシーンに与えた影響はかなり大きい。間違いなく「黒夢以前、黒夢以降」という分け方ができると思う。

 

まず、ぼくの記憶が間違っていなければ、所謂「ヴィジュアル系」という言葉が生まれ始めたのは、ぼくは「黒夢キッカケ」なのではないかとさえ思っている。

 

よくV系の起源を「X JAPAN」って言う人達がいるけど、確かに「起源」ってことで言えばそうなんだが、それはあくまで概念的な話であって、黒夢前のバンド達(特に80年代後半の第二次バンドブーム近辺の化粧をしたバンド)に対してこの言葉が使われることはまだなかったし、まかり間違っても自分たちがそのように言うこともなかったのは間違いない。

 

では何故、Xが起源と言われるかというと、髪型・衣装・メイク全て音楽と連動させた上で「バンドコンセプトの1つ」ひいては「音楽の一部」としてヴィジュアル面を強く押し出して、バンドのキャッチコピーに「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」という文言を入れたことからそう言われている。※因みにその文言を考えたのは今は亡き「HIDE」。

 

つまり、それ以降のバンドにおいて、同様に「コンセプトを明確にしたヴィジュアルを持つバンド」に対して、Xという既成概念に重ねるようにして、音楽ライターやファンたちが「ヴィジュアル系」と括り始めたのである。※それ以前は「お化粧系」と言っていた。

 

そしてその最初期の先頭に居たのが「黒夢」ではないかと、ぼくは思っている。という話だ。すげー前置き長くなったけども。

 

で、黒夢がどう影響を与えたかって言うと、まず当時「漢字表記のバンド」って殆ど居なかったのだけど、黒夢以降、すごく増えた。あとはバンド名のみならず、各プレイヤーのステージネームの表記も「Vo.清春(キヨハル)、Bs.人時(ヒトキ)、Gt.臣(シン)」と、全員が漢字表記だった。

 

あと、「生きていた中絶児」やら「自閉症」やら、アルバムタイトルや曲名なんかもバンドの世界観にあわせてか、グロテスクかつ地下廃墟病棟的な血腥いアングラ感に満ち満ちていて、その後の「DIR EN GREY」らに多大な影響を与えているのは、広く知られている話だ。

 

しかしこのバンドの何がすごいって、それだけの強いこだわりを持っていながら、それをあっさり捨てたところだと思う。

 

メジャーデビューして、Gt.臣が脱退して徐々にポップにしながらJ-POPを痛烈に皮肉って、その後大胆なまでのパンク路線にシフトチェンジしてるってのが凄いと思った。

 

当時、このバンドがこんなにカリスマ性を持ったバンドになるだなんて、全く思ってなかった。好みが分かれるとは思うけど、凄いバンドだとは思う。

 

 

 

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