ABOUT ME

                 

LATEST ENTRIES

CATEGORIES

RECENT COMMENTS

LINKS

【バイト話】ホテルのフロント

今回のお話は、21歳〜23歳頃までやっていた「ホテルのフロント」の話。

●21歳〜23歳頃:ホテルのフロント

確か21〜23頃にかけて、家から徒歩2分という激近の場所にあったシティホテルのフロントのバイトをやっていた。

勤務時間は「PM21〜AM09」という、まさかの12H労働。休憩なし&社保なしとか、ど真ん中どストレートのどブラックっぷりを発揮していた。

けど、所謂個人経営のホテルで、日給は「¥10000」だった。12Hだけど日給1万ももらえるし、実家住まいなので「週4日」でも充分すぎるくらいの収入を得ていた。(一応実家には7万くらい入れてた)

そりゃまあ、時給換算すると猛烈に安いのだけど、その直前にやっていたコンビニに比べれば充分高かったし、12H勤務とか言う割に仕事量が超絶少なくて、兎に角びっくりするくらいに暇な職場だったので、むしろ「こんなんでお金貰っちゃっていいんすか」的な感覚も5パーくらいあって、当時のぼくにとっては贅沢すぎるとも言える待遇ではあった。
 

仕事内容


具体的な業務内容は、次の通り。

・来客
 ⇒台帳に名前記載してもらう
 ⇒料金もらう
 ⇒部屋の鍵渡す

以上。

って感じだった。ほんと、ほぼこれだけ。

強いて言えば、朝、ロビーを軽く清掃して、コーヒーを沸かしておくくらい。ルームメイク(部屋の清掃)等はそれ専門のパートのおばちゃんなんかがやるので、ぼくは一切何もしない。要はフロントで座ってお留守番というわけだ。

しかし、こんな暇な仕事を12Hとなると、客が1人も入らない夜とか流石に暇すぎて、逆にそれが辛かったと言えば辛かった。とは言え、休憩時間は確保されていないが、言い換えれば「自分の好きなタイミングでいくらでも休める(仮眠も取れる)」という状況なので、むしろ「休憩メインで仕事少々」くらいのバランスだった。
 

仕事中はもっぱら「読書」か「曲作り・レコーディング」


ぼくはこの時期にバンドをやっていたこともあり、作詞作曲は勿論のこと、レコーディング機材を持ち込んで、勤務中にデモテープのレコーディング(ヴォーカルパート以外)なんかをしこたまやっていたし、人生の中で一番本を読んだのもこの時期だった。

この「長時間暇な時間が続く」という恵まれた職場環境には大分助けられたし、この職場で仕事をしてなかったら多分、今の僕はなかっただろうと言っても過言ではない。感性とかセンスとか知識とかボキャブラリーとか文章力等々は、全てこの時期に鍛えられた。この時期に吸収したものが、いまのぼくの基礎的な部分を形成しているのだ。
 

ホテルに来るお客さん


とは言え、ホテルと言う場所柄、そこに集まってくるお客さんなんかも、結構色んな人がいた。

なんか、やたら可愛い女の子が1人だけで来てるから「こりゃなんか事情があるな」と思っていたら、その子の友達を名乗る男女グループがやって来て、事情を聞いたら案の定、最初に1人でやってきた可愛い女子はストーカーから逃げているとのことだったので、もし変なやつが来ても黙っててほしいという相談を持ちかけられたりとか。

まあ、そもそもお客さんの情報は外部には漏らさないけど、じゃあ念のため偽名にしておきますかなんつって、台帳書き換えたりとか。(今はどうか知らんが、当時は別に本人性確認を取っているわけではなかったので、名前なんて何でも良かったのだ)

また、ある時は、シングル部屋からフロントあてに内線がかかってきたので取って用件を聞くと、「ちょっとご相談がありまして。自分実はヤクザをやってるんですが、足を洗いたくて。でも追われてるもんで、ガラ隠すためにここに来たもんで、それらしきのが来てもとぼけておいて欲しい」

というような、先述のストーカー被害にあってるお嬢さんと全く同じような相談を、本職の人に持ちかけられたこともあった。まじすか。そんなマンガみたいな話ホントにあるんすね。ということで、この方にも偽名でご記載いただいた。

また、別のヤクザ絡みだと、「おう兄ちゃん。一番でかい部屋用意してくれるか」というので普段あまり使われることのない大部屋を押さえたら、数分後、その同じ「ご家族のかた」と思われるその筋の方々がぞろぞろとやってきた。

で、その集団のど真ん中に、明らかに「連れ去られてきた感満載なおぢさん」がおり、その絵面だけでなんか色々わかっちゃった。恐らく「金銭絡みのトラブル」であるとか、まあ所謂「何かしらの取り立て」であるといった、「金銭あるいは土地売買絡みのお話」なのでしょう。

で、その部屋に水のピッチャーボトルを持っていったら、若い衆がドアを5cmくらいだけ開けて、中を絶対見せないようにしてて、ビクビクしながらピッチャー渡したら、チップ(¥1000)をくれた。

後にも先にも、チップなんか貰ったの、この時が初めてだった。日本にはあまりない習慣だからね。

他にも様々その手のエピソードは枚挙にいとまがないけど、2ヶ月位連泊していた老夫婦に未納分の宿泊代踏み倒されて逃げられたのはいい思い出。(とはいえ、1円も取れなかったわけではなくて、その前の月の連泊料金は領収出来ていて、そこである程度元は取れていたんで、不足分については額もそこまで大きくなかったしってことで、大したお咎めはなかった)

あ。あとは「死体の第一発見者になっちゃった」ってやつくらいか。

まあこのエピソードは別に対して面白くもなんとも無くて、食事を作りに来ていた調理師のおじさんが時間になっても来ないから、ホテルのすぐ目の前の部屋に住んでいるので見に行ったら死んでたっていう、ただそれだけの話。別に事件絡みとかではない。

まあでも、2年弱のバイトで、経営悪化を理由に首を切られたんだけど、いろいろな意味で濃密でいい経験が出来たとは思う。あの時期に沢山本を読んでおいてよかったと、今でも思ってる。多分、それこそ年間100冊くらいは読んでた。

 

 

スポンサードリンク

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック