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【×年前の今日】X JAPAN - ART OF LIFE(メジャー3rd ALBUM)

X JAPAN - ART OF LIFE(メジャー3rd ALBUM)

1993/08/25リリース

 


 

25年前の今日リリース。

 

一応コレ「アルバム」と言う扱いになっているけど、収録されている曲は1曲のみで、その1曲が「29:00」という大作組曲というもの。

 

本来的にはメジャー2nd ALBUM「Jealousy」と2枚組でリリースされる予定だったけど、YOSHIKI曰く「この曲がJealousyとの共存を拒んだ」とのこと。

 

しかし本当の理由としては、レコーディング中にYOSHIKIが倒れたことや、ヴォーカル録りの難航、ソニーの上場問題等が絡んだ時間的制約によるものだったらしい。で、結果、Jealousyから3年7ヶ月の月日を経てのリリースになったと。

 

最初これをリアルタイムで聞いた時は、まだXという宗教を信仰していた時だったので、コレを聞くときには誰の邪魔も入らないような時間を確保し、正座して神聖な気持ちで歌詞カードを開いて、一字一句をじっくりと目で追いながら、固唾を呑んで聞いていた。

 

その時の正直な感想としては、「この人はとんでもない曲を作ったもんだな」とだけ思った。

 

Jealousyのアルバムレコーディングで初めて、YOSHIKIは椎間板ヘルニアを患い、その地獄のような苦しみの中でなんとかJealousyを完成させたわけだけど、何かのインタビューで「この曲に殺されるかと思った」みたいなことを言っていた気がするんだけど、この曲を聞いて、その意味を痛すぎるほどに理解した。

 

この曲がYOSHIKI自身の半生を描いた曲であることは有名な話だけれども、楽曲自体が本当に「YOSHIKIそのもの」としか言いようがないくらいにYOSHIKI自身を赤裸々に描きだしている。

 

寂寥感の漂う繊細なギターアルペジオに、YOSHIKIの涙を落とすようなピアノが絡みつき、その上を、乾いたストリングスが羽衣のように優しく撫でていくところからこの曲が始まる。

 

この時点で否応なしに、これから始まる人生劇が、波乱しか待ち受けていないことは想像に難くない。


やがてベースとドラムが加わり、Xのインディーズでのフルアルバム「VANISHING VISION」に収録されている「ALIVE」のようなバラード的なビートで曲が展開すると見せかけて、そこからスラッシュビートのインテンポに入って、楽曲は一気に加速疾走していく。

 

後に知ったのだけど、この曲の基本ビートをこのようなスラッシュビートにしたのも、自分の人生が、やはり濁流のような激動の人生そのものであることを現しているからだと自身で語っていたのが印象的だった。

 

このスラッシュビートがYOSHIKIの人生を現しているかどうかは別にしても、単純に楽曲としてかっこいいと思った。これには、きっとバラード中心の組曲だろうと予想していただけに、いい意味で裏切られた。

 

あと単純に、メジャー1st ALBUM「BLUE BLOOD」に収録されている「ROSE OF PAIN」という組曲の後半部分(第2楽章?)に似てるとも思った。

 

その後、この曲の折り返し地点とも言える15:00あたりから、約8分40秒近くにも渡ってYOSHIKIのピアノソロが展開されていくわけだけど、このピアノソロが完全にライブでの再現が不可能と思われるほどのカオティックなインプロヴィゼーション(即興演奏)によるものとなっている。

 

だが、前半のスラッシュビートによる激動の人生を表現したものが理知的とも思えるほど、ここでは「苦悩」というものを表現しているようにも思える。

 

美しさと醜さ、優しさと残酷さ、快楽と痛み、善と悪、生と死etc...

 

そうした対極の存在が、リバーシブル、表裏一体、あるいはメビウスの輪のようにネジレを繰り返し、グラデーション、あるいはモーフィングのように移ろいながら、その中で落とされていくYOSHIKI自身の涙によって滲み、溶け合い、混ざり合っている。

 

そのさまは、もうカオスとしか言いようがないが、ある意味で「人間ってこういうこと」なのではないかとも思った。

 

この曲はYOSHIKI自身の半生を描いたものではあるが、ここで表現されていることって、全ての人間に当てはまる要素であるようにも見えてならない。

 

我々は単に、YOSHIKIというファインダー越しにそれを見せられていただけであって、YOSHIKI自身によって描かれていた自身の半生とは、すなわち「人間のリアルな姿そのもの」なのではないかという気がした。

 

ART OF LIFE(命の芸術)

 

これほどまでに名が体を表すような曲があっただろうか。これは紛れもなく、YOSHIKIにとっての最高傑作だろうとぼくは思う。このような「怪物」を、20代のうちに産み落とした彼の才能は、ここがピークだったと言っていいだろう。

X - Japan - Art of Life FULL song

 

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